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『戦国姫の脳内戦略会議』  作者: れんれん


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214/243

194話 戦国姫の脳内戦略会議1

― 織田 × 南蛮船 ―

(桶狭間は起きない)

まずそこから前提が崩れている。

本来なら

1560年 桶狭間の戦い にて

今川義元 は討たれ、

織田信長 は一躍名を上げる。

だが――それが起きない。

さらに武田も弱体化している。

(ならば信長は東を気にせず、西へ集中できる?)

■ シミュレーション①

「織田が西へ専念」

西には

美濃

近江

畿内

石山本願寺

毛利

東の圧が弱いなら、信長は早期に上洛可能。

(上洛が早まれば、畿内支配も早まる)

畿内を握れば――

商業の中枢を握る。

■ シミュレーション②

南蛮船を使った交易

里見の強みは海。

南蛮船は

積載量

遠洋航海能力

鉄砲・硝石・鉛の入手経路

戦略物資とは何か?

硝石(火薬原料)

鉛(弾丸)

鉄砲

医薬品

(もしそれを織田へ流せば?)

■ 効果分析

1. 織田軍の火力向上

→ 石山・浅井朝倉戦が短期化

2. 交易独占による信用形成

→ 「海の同盟者」として位置付けられる

3. 情報の還流

→ 畿内最新情報が里見へ届く

だが――

(それは織田を強くしすぎないか?)

信長は合理主義者。

不要になれば切る。

■ 桜の再計算

軍事物資を“全面供給”は危険。

だが「限定供給」なら?

硝石は少量

鉄砲は技術交換条件

医薬・乾物を主軸

戦略物資は“交渉材料”に留める。

■ 最大の利点

桶狭間が起きない世界線。

今川が存続する可能性。

しかし武田弱体化。

(ならば東は均衡、中央は早期統一)

そのとき、

海路を押さえている者が

中央権力の生命線を握る。

畿内は海上輸送に依存する。

毛利が瀬戸内を押さえれば苦しい。

(もし里見が外洋から物資を入れられれば?)

信長にとって代替供給源になる。

■ 桜の気づき

これは“同盟”ではない。

これは――

依存構造の構築。

軍事同盟は裏切られる。

だが経済依存は簡単に切れない。

■ リスク

北条が察知

上杉が警戒

南蛮貿易の失敗

海難事故

さらに――

織田が敗北した場合、

中央と敵対した記録が残る。

■ 桜の静かな恐怖

(私は織田を利用するのか)

(それとも利用されるのか)

義と理がまたぶつかる。

■ 最終仮説

今はまだ大規模交易しない。

小規模接触

商人ネットワーク構築

硝石入手経路の確立

尾張との私的商流

織田が上洛した瞬間――

一気に供給を拡大。

桜は長い時間、年表を見つめ続ける。

1560年代は転換点。

(歴史が早まる可能性)

もし信長の西進が加速すれば

天下統一は前倒しになる。

そのとき里見は――

海の独立勢力か

中央の外洋拠点か。

灯明の火が小さく揺れる。

桜の脳内戦略会議は、まだ終わらない。

次に検討すべきはこれだ。

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