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第6話
「ありがとね、シア。」
何がと私は返した。ワカが風呂に行った二人きりの部屋で、私たちの声はよく響いた。
「私たちの誘いに乗ってくれて。」
あぁそんなことか。別にいよ。私も助かったし。私はそう言って、あまり彼女に負担をかけないように話を終わらそうとした。
「それでもだよ。そして、ごめんね。見せつけるようなことして。」
はて、なんのことかという感じで首を傾げると、ミレイはくすくすと笑い始めた。
「ごめんね、笑っちゃって。やっぱりシアはいい人だよ。私とワカのアレを見てそんな反応する人いないよ。見ていて何も感じなかったの?」
「なんのことか知らないけど、ただ誘われただけの身として烏滸がましすぎだよ。そんなこと思わないよ。」
「またまた〜そんなこと言って実はヤキモチ妬いてるんじゃないの〜?」
彼女が私を揶揄ってきた。頬をつんと触ってきた彼女に対し、私がむぅとした顔をすると彼女はまた可愛らしく笑った。
よほど面白かったのかその笑いはしばらく続いた。
「ごめんね。反応が面白かったから。」
別に面白いことでもないだろうに。
「良かった。私の見立ては間違っていなかった。今のこの短い会話でもわかる。やっぱりシアはいい人だね。」
私はその言葉をありがとうと少しぶっきらぼう気味に受け取り、ただ笑う彼女を見つめた。




