045:藍澤玲のスキル操作
休日出勤していた為、ちょっとだけ遅くなってしまいました。。。
散弾が命中しヒールスパイダーがノックバックを起こしたタイミングで、二度目の落石ポイントを越えようとしたその時、爆発音とともに後方からアネゴ、ミクの叫び声が響き渡る。
「ヒカル!」「危ない!」
思わず振り返ると、ヒメがオレのことを突き飛ばそうとしている姿が目に映る。そして、何故かすべてがスローモーションのように周りの状況が分かる。
これがタキサイキア現象ってやつなのか?
必死でオレをこの場から押し出そうとするヒメ。必死に叫んでいるアネゴとミク。唖然としている沼田さん。そして黒原は……となりに並ぶサブリーダー井地北と共にニヤついている。
くっそっ! 信頼していたわけではないが、このタイミングで仕掛けてくるか。
オレ絵を押し出そうとしているヒメが、オレに飛びついたタイミングで【異空間操作+1】のスキルを使用する。間に合うか?
「ぐへっ!」「ひゃん!」
何とか間に合い、オレとヒメは怪我することなく異空間への移動が完了した。ただ、ヒメを抱きしめて背中から異空間の床に落ちたため、変な声が出てしまったが……。
「ヒメ、怪我はないか?」
「はい……問題ございません」
「…………あれ? ヒメ?」
抱きとめた状態のまま、ヒメは動こうとしない。
既に抱きとめた後、抱きとめたおれの腕の力は緩めているので、身動きが取れないなんてことはないはず。
「ヒ……メ?」
「ここがあの……ヤリ部屋と言われる場所ですのね……」
はい? ヤリ……部屋??? それってどこ情報だよ。ああ……アネゴかぁ。まったくヤリ部屋言うな……。
しかし、これからどうしたものか。
時間が経過しない三十分間はこの場で退避するとして、このスキルをなるべく秘匿したいから、制限時間後は異空間から出て何とかヒールスパイダーを退けて脱出したい。
グレネード型散弾なら、一発辺りのダメージは1ポイントと少ないが、一度に18発の魔弾が発射され、そのうち4~5割りはダメージが通っている感じがあるので、オレとヒメの残こされたMPを考慮すると、オレの見立てではギリギリ退けられるかどうかといったところ。
スキル操作を行えば、かなり余裕で戦うことができるはずなんだけど、さすがにお嬢様であるヒメに対して、スキル操作を行って傷物にするわけにもいかないもんな……。
いや……命を失うよりはましか。
このダンジョンで闇スキルを手に入れているので、ヒメを手に入れれば、効果的なデバフ系の魔法を多数使用できるようになる。更に知力を上げればMPの底上げも可能だ。
その状態でオレが前線で攻撃に専念すれば、勝利の確率はぐんっと上がる。
チラッとヒメを見ると、相変わらずオレの上におおいかぶさったまま、上目づかいでこちらの様子を伺っている。ヤバっ! 超かわいいんだが……。
「ヒカル様?」
「あ……ヒメ……」
「はい」
「オレとエッチしてみませんか」
言った。ついにオレは言ってしまった。
言ったものの、オレの中では80パーセント以上断られるんじゃないかって感じの肌間。
断られた瞬間、オレ達の関係は一気に破綻するだろう……ところが、オレの言葉を聞くと、ヒメは瞳をキラッとさせて、鼻が触れるほどの距離までオレに顔を近づけてくる。そして……。
「末永くお可愛がりくださいませ」
「お、おう……」
ん? 何この返答。婚姻のあいさつ? いや、それよりも更に何か違う気がするんだけど……。
ただ、オレの身体は正直なもので、エッチを肯定されたことでオレの身体は反応して、下半身の方が元気になり、オレの上に乗っかっているヒメにもその生理現象が伝わる。
「ヒカルさまぁ……」
☆☆☆
今回のスキル操作の後、ヒールスパイダーとの戦闘が控えている。なので、スキル操作の後は、少し休憩する必要がある。絶頂感を迎えた後、いきなり魔物との戦闘は酷だし、正直動ける気がしないもんな。
とは言え、余裕があるわけではないので、せめて10分間は余韻に浸れるよう調整した。
その結果、オレは前回運の数値を回収した18Pを全て再び運に割り振り、ヒメには今回入手した【闇+2】を事前に取得してもらい、スキル操作で【闇+1】を上乗せし、知力を+15アップさせる。
その結果ヒメのスキルはこうなった。
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名前 :藍澤 玲
レベル :6
年齢 :17
HP :14
MP :48→78
経験値 :1520→1960
未配能力値:56→41
筋力 :6
敏捷力 :10
耐久力 :7
知力 :22(+2)→37(+2)
判断力 :18
魅力 :18
運 :15
依存協調 :8
スキル :聖魔法+4
:闇+2→3
:火魔法+3
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名 称 :増魔のロッド
攻撃力 :1
スロット1:MP×2
スロット2:知力+2
スロット3:ーーー
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そしてオレの最新スキルはこうなった。
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名前 :天真 輝
レベル :6
年齢 :17
HP :20
MP :30
経験値 :1550
未配能力値:18
筋力 :11
敏捷力 :12
耐久力 :10
知力 :15
判断力 :16
魅力 :14
運 :50ー>68
スキル :スキル操作+1
:鑑定眼+1
:異空間操作+1
:攻撃+3
:防御+3
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戦闘で興奮していたことが影響したのか、はじめての経験にもかかわらずヒメはかなり乱れた。
正直、興奮状態だったオレも途中ドン引きするくらい。
いや、ドン引きしながらも、乱れるヒメを見てオレもどっぷり堪能させてもらったんだけどね。
行為が済んで、亜空間での停止時間が終わる5分前に、体力回復のためヒメにヒールを一度かけてもらう。
おう、少し活力というか脱力感というか、いろいろ戻ってきた感じがする。
「ヒメも自分で掛けてみるといいかも」
「そうですわね」
そう言いながら、ヒメは自分にもヒールを実行したんだが、その効果が現れると共にヒメが声を上げる。
「あうっ」
「ど、どうした?」
赤面しながらうつむくヒメ。いったいヒールで何が起こったんだ?
「ヒカル様……」
言い淀んでいるようなので、話し出すまで見守っていると、ようやく決心したようで再び話し始めるヒメ。
「どうやら今のヒールで……処女膜も再生されたようです……」
えーーーーー! なんだそれ! 聖女恐るべし……。
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想定した設定と齟齬があったため、藍澤玲の数値を一部修正しました。(2026/09/06)
■変更箇所
・MP:78
・知力:22(+2)→37(+2)
・装備品追加




