↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(世田編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/100

12月8日 野良猫

 優しい顔でゆっくりした声。ずっとこの声に、俺は支えられてきた。この18年間自分が追い求めていたのは、これだったのかもしれない。そんな自問自答を繰り返しながら、数学の問題を解いていた。


 那奈「ねぇ、楓」

 山川「うーん」

 那奈「やっぱり、疲れるかな」

 山川「何時に集合するの?」


 俺は、朝からアイツの会話を横で聞かされていた。どうやら、アイツと山川は、どこかに行く予定をしているみたいだ。最後の数学の問題を解き始めていた。


 那奈「でもさ、もうちょっと、違うところでもいいんじゃやい?」

 山川「例えば?」

 那奈「そう言われると出てこない。ハハハ」


 出てこないのかよ。心の中でツッコミたくなってしまった。アイツの適当さには、呆れたもんだ。


 山川「どういう系がいいの?」

 那奈「そうね。寒いし室内がいいかな」

 山川「室内かぁ。映画とかはどう?」


 俺は、数学から英語へと科目を変更した。


 那奈「映画いいね。見に行きたい!」

 山川「何か見たいのあるの?」


 山川は、優しくアイツに聞いた。


 那奈「うん、野良猫っていう映画があって。それ見たいの」

 山川「野良猫?」


 山川は、知らないようだった。


 那奈「優斗は、知ってるよね?」


 アイツにバレてしまった。


 俺 「ん?」


 知らないふりをしてアイツの方を向いた。


 那奈「野良猫」

 俺 「野良猫?小山のやつ?」

 那奈「そうそう。今度、映画化されるの」


 映画『野良猫』は、12月から公開されており、俺もずっといきたいと思っていた。


 俺 「らしいな」

 山川「もし、よかったら、世田くんも一緒に観に行こうよ」

 俺 「えっ?」


 まかかの山川からのパスに驚きを隠さないでいた。


 山川「映画」

 俺 「なんで?」

 山川「まだ、見に行ってないんでしょ?」

 俺 「あっ、、うん」


 とっさに返事をしてしまったが、実は、明後日見に行く予定をしていた。


 山川「じゃあ、一緒に行こうよ」

 俺 「いつ?」

 山川「明後日。那奈もいいよね?」


 まさかの行きたい日が被っていた。


 那奈「もちろん。優斗にお金払ってもらおうよ」

 山川「えー、出してくれるの?めちゃくちゃ助かる」

 俺 「誰もそんなこと言ってねぇだろ」

 那奈「ごちになります!」


 那奈と山川は、笑っていた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。