12月1日 onoda
今日は、朝からとても眠たい。昨日、夜中まで、ずっと本を読んでいたため、全然寝られなかったからだ。
僕は、キッチンに行って朝ごはんを食べはじめた。母は、私がお昼に食べるお弁当と水筒を置いておくと伝言し、仕事に行く支度をしに行った。僕の母と父は、ともに大手の銀行に勤めるサラリーマンだ。
ご飯を食べ終えると、制服に着替えるために自分の部屋に戻った。ハンガーにかかった制服をとり、ズボンにベルトを通した。そういえば、もうすぐ、読む本のストックがなくなることに気づいた。昨日、読んでいた本も残り50ページほどになっていた。
僕は、襟付きのシャツを着て、ズボンを履いた。ダンスからセーターを着て着替えが完了した。今度は、学校に行く準備をしはじめた。今日の持ち物を確認しようとした時、スマホに連絡が来ていた。また、アイツからだろうと見ていると、まさか"onoda"からだった。
僕は、一気に胸の鼓動が高鳴った。おそるおそるスマートフォンのボタンを押して、連絡内容まで操作をすすめた。連絡内容を見てみると、気持ちが高揚してしまった。
〈連絡内容〉
世田くん、久しぶり!!
覚えてるかな?私のこと。那奈から連絡が来た時、もしかしたらと思ってたんだよね。
参加するよね?
私も参加するから、たくさん話そう♪
私は、涙がこぼれそうになった。小野田が、引っ越してからはずっと、気になって夜も寝れないでいた。それとともに、学校に行くことも楽しいと思えなくなった。小学校4年生の時には、軽いイジメにもあった。みんなから、避けられ悪口もたくさん言われた。
中学校に入っても、それは変わらなかった。ただ周りの人が変わっただけ。陽キャラと言われるクラスの中心人物から悪口を言われることも続いた。なんで、僕なんだ?いつもそう嘆いていた。
そんな毎日が続いたこともあり、学校に楽しさを求めることもなくなった。毎日、淡々と勉強して帰ってくればそれでいいとすら思うようになっていた。それから、僕は孤独の道に走った。
誰とも関わらない。それが最も楽しく最も幸せでいれる人生なんだと考えるようになった。ただ、そんな僕を見て、唯一叱ってくれるのがアイツだった。アイツは、いつも言っていた。"殻に閉じこもっていても何も変わらない"。
僕はこの言葉が嫌いだった。いつも周りに誰かがいるアイツには、僕の気持ちはわからない。あまりにも言ってくる時は、反論もするが、アイツは反論を一切認めなかった。




