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学院へ
母上、兄弟たち、メイドに見送られながら
俺は馬車に乗った。
餞別に現金、魔法についての本、杖を貰った。
学院まで三日かかるらしい。魔法についての本でも見ながら時間を潰そうと思う。
一日たった頃、
やさしそうな御者が
「アクト様、女の学生さんが前を歩いています。荷物も重そうです。学院まで乗せてあげますか。」
と尋ねてきた。
俺は魔法についての本から顔もあげず
「捨てておけ。」
と呟く。
御者は
「…わかりました。」
と答えた。
二日経ち、
もうすぐで着きそうな時
剣戟が聴こえた。
切羽詰まった様子の御者が
「アクト様、前の馬車が山賊に襲われています。我らの護衛を助けに行かせますか。」
と訊いてきた。
魔法についての本に夢中になっている俺は
「行かせなくていい。ここでしばらく待ってればそのうち落ち着くよ。」
と言った。
呆然とした様子の御者は
「了解しました。」
と言った。
半日後出発し、襲われた馬車の横を通って学院に着いた。
学院はとても大きく、かのホグ○ーツ城のようだ。
馬車から降りて荷物を持ち、案内されるまま寮に着いた。
一人部屋のようだ。




