潜入、初めての魔法学校!
朝。
王立魔法学園。
大きな門の前で、レイは目を輝かせていた。
「すごい……! 学校ってこんなに大きいんだ!」
セリナ・フィアは笑って言った。
「ここからは任務でもある。気を抜くなよ。」
「うん!」
レミナ・サリはレイの制服を整える。
「レイくん、とても似合っていますよ。」
「ありがとう!」
アリサ・リリーは笑顔で背中を叩いた。
「友達をいっぱい作ってこい!」
アイリス・ノエルも小さく微笑む。
「楽しんで。」
レイは元気よく教室へ向かった。
教室へ入ると、生徒たちの視線が一斉に集まる。
先生が言った。
「今日は転校生を紹介します。」
レイは前に立ち、少し緊張しながら頭を下げる。
「レイです! よろしくお願いします!」
すると、一人の生徒が手を挙げた。
「ねえ、男の子? 女の子?」
教室中がざわつく。
「えっ、男の子なの?」
「かわいい!」
レイは少し照れながら笑った。
「僕、男の子だよ!」
教室は笑い声に包まれ、緊張した空気はすぐになくなった。
休み時間になると、三人の子どもがレイの席へやって来た。
「僕はユウト!」
「私はミーナ!」
「俺はカイル!」
レイは笑顔で答える。
「よろしく!」
四人はすぐに仲良くなり、校庭で遊んだり、教室で話したりして笑い合った。
昼休み。
レイがお弁当を開こうとすると、ポケットをごそごそ。
あんぱん。
クリームパン。
ユウトは目を丸くする。
「まだパン持ってたの!?」
レイは笑顔で答えた。
「うん! あんぱんとクリームパンが大好きなんだ!」
ミーナは笑う。
「毎日食べても飽きないの?」
「うん!」
カイルは笑いながら言った。
「レイって面白いな!」
放課後。
初めての魔法の授業が始まった。
先生が火の玉を作ると、生徒たちは次々と魔法を成功させていく。
レイも挑戦した。
「えい!」
しかし。
ぽんっ。
小さな火花が出ただけだった。
教室中が少し笑う。
レイは頭をかいた。
「難しいなぁ。」
ユウトは励ました。
「最初はみんなそんなものだよ!」
レイは笑顔で頷いた。
「ありがとう!」
授業が終わり、帰ろうとした時だった。
教室の扉が勢いよく開く。
ガラッ!
一人の少年が入ってきた。
黒髪に鋭い目。
堂々とした立ち姿。
学年で一番魔法が得意と言われる少年。
ガイ。
教室が静まり返る。
「ガイだ……。」
「また何か始まるぞ。」
ガイはレイの前まで歩いてくる。
「お前が転校生か。」
「うん!」
レイは笑顔で答えた。
ガイは腕を組む。
「魔法もまともに使えないくせに、人気者なんだな。」
ユウトが前に出る。
「ガイ! レイは何も悪くない!」
ガイは冷たく言う。
「黙ってろ。」
そしてレイを真っすぐ見つめた。
「明日、俺と魔法勝負をしろ。」
教室がざわつく。
「ガイと勝負!?」
「相手は転校生だぞ!」
ミーナは心配そうに言う。
「レイ、やめた方がいいよ……。」
カイルも頷いた。
「ガイは学年で一番強いんだ。」
レイは少し考えた。
そして優しく笑った。
「いいよ。」
ガイは少し驚く。
「本気か?」
レイは真っすぐガイを見つめて言った。
「でも、一つ約束して。」
「僕が勝ったら……」
「もうみんなをいじめないでね。」
教室が静まり返る。
ガイはレイの目を見つめる。
しばらく沈黙が続いた。
やがて、小さく笑う。
「……いいだろ。」
「もし俺が負けたら、もう誰もいじめない。」
レイはにっこり笑った。
「約束だね!」
「ああ。」
ガイはそう言い残し、教室を出ていった。
友達の三人はレイの周りに集まる。
「本当に大丈夫?」
ユウトが心配そうに聞く。
レイは笑顔で答えた。
「勝ち負けより、ガイとも友達になりたいんだ。」
その言葉を聞いた三人は微笑んだ。
そして翌日。
学年一の魔法使い・ガイと、謎の少年レイとの勝負が始まろうとしていた。




