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最強の力を知らない神獣少年の冒険譚  作者: RJ


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8/8

潜入、初めての魔法学校!

朝。


王立魔法学園。


大きな門の前で、レイは目を輝かせていた。


「すごい……! 学校ってこんなに大きいんだ!」


セリナ・フィアは笑って言った。


「ここからは任務でもある。気を抜くなよ。」


「うん!」


レミナ・サリはレイの制服を整える。


「レイくん、とても似合っていますよ。」


「ありがとう!」


アリサ・リリーは笑顔で背中を叩いた。


「友達をいっぱい作ってこい!」


アイリス・ノエルも小さく微笑む。


「楽しんで。」


レイは元気よく教室へ向かった。


教室へ入ると、生徒たちの視線が一斉に集まる。


先生が言った。


「今日は転校生を紹介します。」


レイは前に立ち、少し緊張しながら頭を下げる。


「レイです! よろしくお願いします!」


すると、一人の生徒が手を挙げた。


「ねえ、男の子? 女の子?」


教室中がざわつく。


「えっ、男の子なの?」


「かわいい!」


レイは少し照れながら笑った。


「僕、男の子だよ!」


教室は笑い声に包まれ、緊張した空気はすぐになくなった。


休み時間になると、三人の子どもがレイの席へやって来た。


「僕はユウト!」


「私はミーナ!」


「俺はカイル!」


レイは笑顔で答える。


「よろしく!」


四人はすぐに仲良くなり、校庭で遊んだり、教室で話したりして笑い合った。


昼休み。


レイがお弁当を開こうとすると、ポケットをごそごそ。


あんぱん。


クリームパン。


ユウトは目を丸くする。


「まだパン持ってたの!?」


レイは笑顔で答えた。


「うん! あんぱんとクリームパンが大好きなんだ!」


ミーナは笑う。


「毎日食べても飽きないの?」


「うん!」


カイルは笑いながら言った。


「レイって面白いな!」


放課後。


初めての魔法の授業が始まった。


先生が火の玉を作ると、生徒たちは次々と魔法を成功させていく。


レイも挑戦した。


「えい!」


しかし。


ぽんっ。


小さな火花が出ただけだった。


教室中が少し笑う。


レイは頭をかいた。


「難しいなぁ。」


ユウトは励ました。


「最初はみんなそんなものだよ!」


レイは笑顔で頷いた。


「ありがとう!」


授業が終わり、帰ろうとした時だった。


教室の扉が勢いよく開く。


ガラッ!


一人の少年が入ってきた。


黒髪に鋭い目。


堂々とした立ち姿。


学年で一番魔法が得意と言われる少年。


ガイ。


教室が静まり返る。


「ガイだ……。」


「また何か始まるぞ。」


ガイはレイの前まで歩いてくる。


「お前が転校生か。」


「うん!」


レイは笑顔で答えた。


ガイは腕を組む。


「魔法もまともに使えないくせに、人気者なんだな。」


ユウトが前に出る。


「ガイ! レイは何も悪くない!」


ガイは冷たく言う。


「黙ってろ。」


そしてレイを真っすぐ見つめた。


「明日、俺と魔法勝負をしろ。」


教室がざわつく。


「ガイと勝負!?」


「相手は転校生だぞ!」


ミーナは心配そうに言う。


「レイ、やめた方がいいよ……。」


カイルも頷いた。


「ガイは学年で一番強いんだ。」


レイは少し考えた。


そして優しく笑った。


「いいよ。」


ガイは少し驚く。


「本気か?」


レイは真っすぐガイを見つめて言った。


「でも、一つ約束して。」


「僕が勝ったら……」


「もうみんなをいじめないでね。」


教室が静まり返る。


ガイはレイの目を見つめる。


しばらく沈黙が続いた。


やがて、小さく笑う。


「……いいだろ。」


「もし俺が負けたら、もう誰もいじめない。」


レイはにっこり笑った。


「約束だね!」


「ああ。」


ガイはそう言い残し、教室を出ていった。


友達の三人はレイの周りに集まる。


「本当に大丈夫?」


ユウトが心配そうに聞く。


レイは笑顔で答えた。


「勝ち負けより、ガイとも友達になりたいんだ。」


その言葉を聞いた三人は微笑んだ。


そして翌日。


学年一の魔法使い・ガイと、謎の少年レイとの勝負が始まろうとしていた。

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