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最強の力を知らない神獣少年の冒険譚  作者: RJ


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洞窟の中の一人の少年と四人の女パーティー

みていただきありがとうございますこの物語は主人公レイと四人の女パーティーがレイと一緒に生活するファンタジー小説です。それでは本編をどうぞ

洞窟の中の、ひとり


ぽたり。


ぽたり。


洞窟の天井から落ちる水滴の音が響く。


薄暗い洞窟の奥。


小さな毛布にくるまっていた少年がゆっくり目を開いた。


「んぅ……」


白い髪。


白い耳。


白い尻尾。


8歳くらいの小さな男の子。

種族「獣人」。

名前はレイ。

レイは大きくあくびをした。

耳がぴくぴく動く。

尻尾もゆらゆら揺れる。

「おはよう」

いつものように挨拶する。

もちろん返事はない。

でもレイは気にしない。

ずっと一人だったから。

洞窟の外へ出る。

朝日が森を照らしていた。

「いい天気!」

レイは笑顔になる。

尻尾がぶんぶん揺れた。

森の中を走る。

木の根を飛び越え。

岩を飛び越え。

まるで風みたいに駆け抜ける。

やがて川へ着いた。

透き通った水。

魚が泳いでいる。

「今日の朝ご飯ー!」

レイは川へ飛び込んだ。

ばしゃっ!

次の瞬間。


魚を両手で捕まえていた。

「やったー!」

誰も褒めてくれない。

でも嬉しい。

洞窟へ戻る。

焚き火を起こす。


魚を焼く。

もぐもぐ。

『美味しい』

一人で食べる。

食べ終わる。

一人で片付ける。

そしてまた一人になる。

レイはそれが普通だと思っていた。

昼頃。

森の奥を歩いていた。

ガサッ。

茂みが揺れる。

レイの耳がぴくりと動いた。

「ん?」

現れたのは狼型の魔物。

グルルル……

牙を見せる。

しかし。

レイは笑顔だった。

「遊ぶ?」

魔物が飛びかかる。

魔物は最低ランクのEランクで弱く。

レイは軽く避ける。

そして。

ぺしっ。

頭を叩いた。

ドゴン!

魔物は木にぶつかって気絶した。

「弱いなぁ」

レイは首を傾げた。

「みんなこれくらいできるよね?」

もちろんできない。

でもレイは知らない。

自分が普通じゃないことを。


夕方。

洞窟へ戻る。

今日は少し疲れた。

毛布にくるまる。

すると。

ふと考えた。

「そういえば……」

天井を見上げる。

「僕ってなんでここにいるんだろ」

小さな疑問。

でも答えは分からない。

気付いた時にはここにいた。

物心ついた時から。

ずっと。

この洞窟で。

一人だった。

「お父さんとかお母さんっているのかな」

ぽつりと呟く。

返事はない。

静かな洞窟。

レイは少しだけ寂しくなった。

その時だった。

洞窟の入口から声が聞こえた。

「この奥だ!」

「気を付けてください!」

「魔物いるかも!」

「……来る」

レイの耳がぴくりと動く。

「?」

誰かいる。

初めて聞く声。

レイは立ち上がった。

洞窟の奥へ向かう足音。

少しずつ近付いてくる。

やがて。

四人の女性が姿を現した。

金髪ロングの女騎士。

ピンク髪の少女。

青髪のエルフ。

黒髪の弓使い。

全員が固まった。

そこにいたのは。

白い耳と尻尾を持つ小さな男の子。

レイも固まった。

初めて見る人。

初めて会う人。

数秒間。

沈黙が続く。

そして。

レイは首を傾げた。

「だれ?」

四人は言葉を失う。

「僕の洞窟に何か用?」

その瞬間。

セリナ・フィアがぽつりと言った。

「かわいい……」

レミナ・サリも頷く。

「かわいいですね……」

アリサ・リリーも呟く。

「かわいい」

アイリス・ノエルまで頷いた。

「かわいいな」

レイ。

「???」

意味が分からなかった。

でも。

これが。

8年間ずっと一人だった少年。

レイと。

後に家族になる四人の女パーティー。

『星風の旅団』との。

最初の出会いだった。

みていただきありがとうございますどうでしたか、このようにレイは女パーティー達と後々どんどん仲良くなりますもし気になれば続きも見ていただけると嬉しいです

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