宮崎全国大会の終わり
しかし、主将は鉄面に廻し蹴りを入れ、足指と足甲を痛めてしまった。
部員は棄権する様、説得したが、主将は闘うと言い、試合が始まった。
相手は鹿児島総本部の選手だった。
主将は前手を上げ、中段をがら空きにした。
相手はフェイントを出すが、主将は動じない。
痺れを切らした相手は中段に前蹴りを出して来た。
待ってました、と主将は渾身の顔面突きを入れた。
これが見事に決まり、一本勝ちを収めた。
次は平野の番だった。
平野は長いリーチを生かし間合いを取り、半飛び足刀を放った。
だが相手は100キロの巨漢で動じない。
平野は機転を効かせ、相手の手腕を標的に前廻しを出した。
相手が腕を引いた瞬間、突きを出し、螺旋手刀に繋げた。
手応えはあったが、技ありは取れなかった。
平野は相手の突きをさばき、時間切れとなった。
平野は優勢勝ちを収め準決勝に駒を進めた。
準決勝に駒を進めたのは主将と平野の二人だった。
主将は前手を上げ、攻撃を誘うパターン。
平野は足刀主体に間合いを取りながら、螺旋手刀を入れるパターンだ。
だが、アクシデントが起きた。
平野がバランスを崩した時、相手の前廻しが胴に入り、審判が技ありを取った。
浅い蹴りだが派手な音がしたので技ありを取られたのだった。
主将も面に突きを入れても浅く技ありにはならず、判定負けした。
こうして、修道大の大会は終わった。




