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待ち突き
準備体操が終わり、先生は「まず、基本から始めましょう」と言った。
主将は「正面に礼、先生に礼、お互いに礼」と言い、四股突きから稽古は始まった。
「四股立ちの腰が高いですね。もう少し、脚を曲げ腰を落として下さい」と先生は言った。
主将が号令をかけ、皆が突きを出した。
「突きを決める時、手首を返して下さい。拳はしっかり握って下さい。突いている間、腰が立って来ない様、注意して下さい」と先生が言う。
五十回突いた所で主将は「直れ」と言った。
「次は空間逆突き」と先生が言い、皆構えた。
主将が号令をかける。
先生は「突いた時、前のめりに成らない様、後ろ足をしっかり返す様にして下さい」と言った。
その後、前蹴り、足刀、前進後退を稽古し、先生は細かい点を注意した。
「よろしい。では組手をやりましょう」と先生は言い、皆、防具を付けた。
「皆、並んで正坐しろ。今日は一組ずつ、試合形式でやる」と主将は言った。
先生が審判を務め、試合を開始した。
順番が回って、平野は前に出た。
相手は、待ち突きを得意とする先輩だった。
「正面に礼。お互いに礼。始め」と先生が言うと先輩は前腕を上げ、脇腹の攻撃を誘った。




