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プロローグ: 緋色の騎士 第二巻 第七章
初投稿です。
右も左も分かりませんがよろしくお願いします。
ーーその魔獣はあまりにも強大で、狡猾だった。魔獣の発生から十数年、僕は新聞でも村人たちの噂話でもこれほどの魔獣の存在を耳にしたことがなかった。
それは我が親友の『緋色の騎士』も同様であったはずだ。
だが彼女はいつものように快活に、溌剌と、勝ち気に、微笑んだ。その笑顔には一片の恐れもない。
「まあ任せてよ。私って最強だから」
その声は意気込むでもなく、飄々と洞窟内に響く。刀を構える腕に余計な力みはなく、自然体のままだった。
鋭い牙を剥き出しにした魔獣が襲いかかるのに合わせて、彼女は地面を割るように蹴った。
最強の魔法使い、『緋色の騎士』は赤い髪を靡かせて魔獣へと肉薄し、その硬い鱗の間に鋭く刀を叩き込んだ。




