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サバゲー狂想曲   作者: せな
新たなる野望のために
75/81

ランチは楽しく

「おっひるごはぁーん♪」

「おっひるごはぁーん♪」


だいぶ遠回りだが下のスタート地点を経由してセーフティゾーンを目指していた

フラッグ前の戦闘が激化していたからだ


帰る道行きで仲良くなったミコちゃんと小躍りしながら歩いて行く


ゆっくり歩いたお陰で後に倒れたフラッグガードの面々は先に到着している

それでも戦闘は終わっておらず時刻は11時半を示していた


「フォックスもナンパ好きやなぁw」


「人聞き悪いこと言わないでくれる?」


セーフティに入ると待ち構えていた鉄人の軽口にマスクを脱ぎ去りふくれっ面で抗議する

鉄人は通路攻防戦で撃たれ戻っていたようだ


「フォックス意外と遅かったな」

「俺等はフラッグガード抜けずに全滅やw」


「向こうでタープ張ってるから一緒に飯食うか?」


ダヤンとマーベリックに誘われ二つ返事で応じる


「ミコちゃんはどうする?」


「私も一緒に行っても良いのかな?」


「良いよ♪良いよ♪」

「ダヤンも問題ないよね?」


「なんでフォックスが答えてるねんw」

「まぁ問題ないけどな」

「どっちみちテンプルナイツの車は隣やしな」


「あらお知り合い?」


「まあな」

「でもミコちゃん?とは話すん始めてやね」

「ケルベロスのマーベリックです」

「俺はダヤン」

「よろしくー」


軽く挨拶を終わらせると装備を外してトランクへ突っ込む

服の上から念入りにブラシをかけるとクーラーボックスを肩にかけ水筒を掴んでマーベリックのデリカへと向かった


「ごっはんー♪ごっはんー♪」


軽くスキップしながらデリカにつくと3mのタープが張られており車と近くの木の間にもシェードが張ってある

その真ん中には椅子付きの折り畳みテーブルが置かれそれと別に2台のテーブルが出され椅子が4脚散らばっている


「マーベリック」

「アタシは何処で食べたら良い?」


「椅子も予備やから好きなとこ座り」


「はいなー」


お隣がミコちゃん達の車らしいのでそちらに近いテーブルを選び椅子を2脚確保する

そのテーブルの真ん中に持ってきた水筒の足を開いて設置する


「フォックスえらい水筒やな」

「っちゅうかそれはウォータージャグやな」


「キンキンに冷えた麦茶入れてるからダヤン達も飲んで良いよー」

「紙コップ置いとくね」


クーラーボックスから紙コップを取り出しジャグの横に立てる

一つ取り出し麦茶を注ぐと一気に煽る


「っっくぁーーーーーっ」

「この一杯はたまんないわ♪」


「お前は新橋のおっさんかw」


笑いながらお茶を注いだマーベリックも一気に飲み干し


「んーーーーーっ」

「冷たさがしみるなぁ!!」


「あんたもおっさんやんかw」


「にしてもよく冷えてるなぁ」

「メーカー物は違うなぁ」


「お茶凍らせて入れてあるからねー」


「これだけ冷たいと気持ちいいな」


「でしょw」


一息ついた所で香ばしい香りが鼻を突く


「えっ?なに?」

「火を使ってるの???」


ジュシュー

シュシュシュシュシュ

カンコンカン


「夏とは言え温かいのがエエからな」


ダヤンが熱されたコッヘルから皿へと焼きたてのソーセージを移す

白っぽい中にハーブの緑が散らばるソーセージが湯気をたてて食欲をそそる


「まさかそれは!」

「アンティエのレモンバジル!!」


「えっ?」

「なになに?」


タイミング良く現れたミコちゃんも参戦する

彼女は上着を腰に巻き付けノースリーブ姿である

ふくよかなお胸の谷間がセクシーなのだがダヤンもマーベリックも何ら関心を示さない


2人は紳士な大人だねぇ

それとも変わった性癖なのかな?


「昨日半額やったのを買ったんや」

「2パック買ってるから食べてもエエで」


ドヤ顔でヤカンからカップにお湯を注ぐダヤン

すると珈琲の香りが立ち上ぼり気持ちが和らぐのが分かる


「冷たい麦茶もエエが熱い珈琲も捨てがたいよな」


続けて3杯に注ぎながら珈琲を啜る


「インスタントやけどなw」


「有り難く頂くわ」


一杯をミコちゃんの渡すと私も口を付ける


「アチッ!!」

「よくこんな熱いの飲めるわねぇ」


「フォックスが猫舌なだけやろw」

残る一杯を啜りながらマーベリックが笑う


よく見ると2人用に椅子と低いテーブルが置かれその近くに3つのバーナーが燃えている


ヤカンに水を張り直しバーナーに置くと今し方焼けた目玉焼きを皿へと移す


「完全にアウトドア満喫してる感じやね」


「前も何か焼いてた気がする・・・」


ミコちゃんの反応を見る限り毎回の用に調理しているようだ

マーベリックは目玉焼きを焼いたフライパンでホットドック用のパンを焼き始めた


「マーベリックはいつもこんな風にタープ張ってるの?」


「いや今回は人数いるからな」

「載せっぱなしにしてるから出しただけや」


「そうなんや」


ぐぅぅーーーーーー


「アタシもお弁当食べよ」


クーラーボックスに手を突っ込み銀色の筒と皿を取り出す


「まさかそれはスタンリーのフードポット?」

中身は例のアレ(ジブリ的な料理)か?」


「ふっふっふっ」

「勿論ミートボール(炭坑のお惣菜)に決まってるじゃない」

「そして」


続いてもう一つ筒を取り出して中身を皿に移す


「パスタだと?」

「それってまさか!」


ミートボールパスタ(カリオストロ風)


未だ湯気の立つパスタにトマトベースで煮込んだ大きめのミートボールを豪快にかけていく


ハッキリ言って多い


だが皆コンビニ弁当ばかり食べるのを見越して多目に作ってきたのだ


「・・・・・・」

「私はコンビニ弁当・・・」


「気にしない気にしないw」

「良かったらミコちゃんも食べてね♪」


「なんや豪勢な昼飯やなぁ」


上半身タンクトップ一枚になった鉄人とTシャツ姿の家猫がコンビニ弁当片手にやって来る


「おつかれー」

「よかったら食べてねー」


「隊長と山坊主は?」


「あっちでお湯沸かしてカップ麺食べてるわ」


「あっちも火を使ってるの?」


「いや」

「隊長がバッテリーと家庭用電源コンバーター持ってきててな」

「電気ポット使ってたわ」


「皆いろいろ工夫してるのねー」


「フォックスのも大したもんやで」

「このパスタ茹でたんか?」


「このフードポットだよ」

「6時間くらいならこの通りのアツアツ保てるよ」


「俺も欲しいな」


「好日山荘なら売ってるかも?」


「今度行ってみる」

「思ったよりピリ辛で旨いな」


「アマトリチャーナ風ミートボールパスタです」


「お姉様お料理上手ですね」


「ミコちゃんお姉様は止めてw」


「あー」

「フォックスも女豹の事お姉様って呼んでるもんな」


「なんかこそばゆい」


「でもフォックスって呼びにくいかな」


「んー」

「改めまして如月弧雪です」


「えっ?あっ!」

「わ、私は柊です」

「柊弥生です」

「弧雪ちゃんってことはゆきちゃんって呼んで良い?」


「好きに呼んでくれて構いませんよ」

「ん?」

「ミコちゃん本名じゃないの???」


「あ、はい」

「通いの巫女やってます」


「それでミコちゃんなのね」


「テンプルナイツは皆宗教絡みらしい」

「リーダーはお寺のお坊さん」

「巫女に神父にシスターもおるらしいわ」


「ダヤンはよく知ってるのね」


「まぁな」

「馴染みやからな」


「シスター?」

「もう1人女の子いるの?」


「今日はお休みですね」

「リーダーはちょっと年上でお寺の住職」

「リーダーが卒業した仏教大の後輩が2人」

「その同級生の神父様」

「神父の同級生のシスターが私の友達だったのでここにいますw」


「最初の3人がお寺さんだったからテンプルナイツ?」


「そんな所ですw」

「リーダーやってます住職です」

「こっちは弁慶でこっちが小林(しょうりん)です」


「もしかして・・・」


「実家を次いだので住職ですw」

「本名は武蔵野小太郎、弁慶ですw」

「本名小林(こばし)なので小林(しょうりん)ですw」


「名前と役職なんですねw」

「シスターさんもやっぱりシスター?」


「あの娘はミッション系の女子高出身なんですよ」

「家も教会だしシスターになるのかな?」

「大学の同級生だったのがきっかけで友達やってます」


「ミッション系で巫女さんw」

「大卒???」


「そうですが何か?」


「ミコちゃん歳上やん・・・・」


「えっ?」


「アタシまだ19・・・」


「ぇええええええええ?!」


「ごめんw」

「確かに素顔は若いわw」

「てっきり歳上だと思ってたわ」


「ミコさんも大卒より若く見えます」


「敬語は止めてよー」


「じゃあ私にも敬語は無しでお願いね♪」


「ところでゆきちゃん暑くないの?」


「暑いですよー」

「そらもう汗かいて気持ち悪いくらい」


「上着脱いじゃう?」

「それとも下は下着だけ?」


「んーーーーーー」

「まぁ良いか」


上着のボタンを外して前をはだけると風が心地よい

そのまま上着を脱ぐと汗で色が変わっていた


「マーベリック」

「ハンガーとかあったりしない?」


「あるけど」

「もうちょい露出減らせんのかw」


「ちゃんと下にブラ着けてますよー」


と言っても上着を脱ぐつもりが無かったので丈の短いノースリーブを着ていた

背が低いので上から谷間は丸見えだし丈が短いのでちょいポヨなお腹もチラチラ見える


「ゆきちゃん・・・」

「さっき肘が当たった時も思ってたけど」

「実際見たら思ってた以上にヤバいわw」


「それは言わないでw」


多いと思ったパスタも綺麗に完食

椅子に深く腰掛けデザートの林檎を丸齧りしながら話しに花を咲かせた


午後1時を超えた頃

運営の人達がメガホン片手にゲームの準備を促して回った


お腹はいっぱい

気力も充実


楽しいお喋りはここで終わり


今からは敵同士

装備を整えながら気持ちを切り替えていく


感覚を研ぎ澄まし浮かれた気持ちを押し込めて装備を身に付けていった

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