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サバゲー狂想曲   作者: せな
新たなる野望のために
68/81

日の光に誘われて

「結構遠かったね・・・」


「最後の峠越えてからの山道は馴れんとヒヤヒヤもんやで」


「その割には土煙上げてドリフトしながら坂を下ってたじゃないの」


「その鉄人を追ってたフォックスも洒落になってなかったよw」


地元からバイパスを使い1時間と少し

ソコから地道に入り大きな川を越える事30分

最後のコンビニで最後のお弁当を購入しつつ最後のトイレ休憩

現地にはトイレが無く汚いトイレが車で5分程戻ったところにあるだけなのだとか

これは女性陣には敬遠されるだろうな・・・

整備された広い山道を登る道すがら道路に残った黒い轍を見つける

聞けば真っ昼間から走り屋が集まるのだとか

ここがどれだけ放置されているのかが伺い知れると言うものだ


先頭を隊長が努め続いて鉄人・私・家猫の順で下りてきた

山坊主は別行動で先に到着してる


「あれ?」

「マーベリックじゃない?」


「あのデリカはマーベリックやな」


「おはよー」


「なんやお前等も来たんかw」

「モノ好きやのぉーw」


「お代官様ほどではございませんよw」

「今日はマーベリックじゃないのね?」


デリカの後部を覗き込みながら思ったことを口にする

別に聞きたかったわけではないがマーベリックは律儀に答えてくれた


「昼はレンジが遠いからなぁ」

「マーベリックじゃゲームにならん」


とは言えこのゲーム会はイーグルのようなアバウトなハイパワーではなく弾速計によるチェックで厳しく管理されている


「ライフルは初速150」

「電動は130」

「ガスは140」

「弾は0.2を基本として0.3まで使用可能です」


運営は参加チームの持ち回り

弾速計やフラッグ等の備品を当番制でゲームマスターとなるチームが管理することになっていた


聞いてはいたけど・・・


「今日は使わない前提で初速計って貰うのはダメかな?」


「別に良いですよー」

「調整途中の銃なんかも計りますから」

「混んでる時はダメですよー」


「じゃあこのナイン御願いします」


「はいはいー」


バシュンッ

ピピッ


「うわっ!!」

「お姉さん何時もどんな所でやってるんですか!!」


「どれどれ」

「初速180」

「アタシのでコレだから鉄人のは200超えるんじゃない?」


「かもな」

バシュンッ

ピピッ


初速205を叩き出し担当のお兄さんは目を白黒させていた


「封印確定やねw」

「だなw」


電動ガンは何とかクリアしたものの上限ギリギリの銃ばかり

他のチームの人達の比べるとやはりハイパワーな感じは否めない


「今日のメインはSG1か・・・」


「フォックスが電動持ってるの久し振りに見るな」


「最近はナインばっかりだったもんね」

「ちゃんとクルツも持ってきてるよー」


「あー」

「弾速のあんちゃんも呆れてたな」

「持ち込みすぎじゃね?」


「何があるかわかんないでしょー」

「これでもいつもより少ないのよ?」


ここは某県某所の山の中

第3セクターで公園として開発されたものの途中で頓挫して放置されている


入口付近のトイレのある場所は水も来ているしある程度の管理はされているがこの奥地は完全な無法地帯で貯水池の前に桟橋がかけられているだけで散策路も作られていない

最早当初の開発その物が立ち消えとなっている

人里離れ中途半端な開発のお陰かマムシのような毒蛇は出ないしスズメバチも出ない

朽ちた倒木等注意は必要だがサバイバルゲームのフィールドとしては広さも高低差も申し分無い

インターネットで集まった複数のチームが交替で主催を担うことにより成り立つゲーム会である


「おはよーっす」

「甘党同盟は解散したって聞いてたけど番犬さんと合流したんか?」


「いや」

「俺等甘党同盟はチームマカロゥに合流しました」

「最近は番犬さんも一緒に遊んで貰ってますがアチラは合流と言うより同盟みたいな感じですね」


「番犬は元々イベント用のチームやからな」

「普段はマカロゥに居候って感じやわ」


「と言うことはイベント参加はマーベリックさん達だけで?」


「ソコは自由意思や」

「なんせマカロゥは一年目の初心者チームやからな」


「初心者なんですねー」

「・・・・・・・」

「その割にはエグい銃ですけど」


「コイツら初心者の癖に鷹の目(イーグル・アイ)に出入りしてるんや」


「いっ!!!」

「久し振りに恐ろしい名前聞きましたわ」

「確かウルフさん達もイーグル行ってたかな?」

「後で聞いてみよ」


今回の主催さん達は地元のチームらしく鷹の目(イーグル・アイ)は遠いので親交は無いらしい

けれど我々のように東側から遠征してくるチームもあるようでその中には鷹の目の参加チームもいるようだ


「マーベリックは顔が広いね」


「大会とか出てるからな」


「大会って何?」


「有料のゲーム大会や」

「全国規模で募集するから結構人も集まるんやわ」

「俺等も何回か雑誌に載ったことある」

「集合写真程度やけどな」


「へー」

「番犬って有名なんやね」


「まぁな」


偶然とは言え顔馴染みのマーベリックとダヤンがいたのは心強い

と言っても同じチームになるとは限らないのだけれど

それでも知った顔があるのは落ち着く


「朝礼始めるんで集まってくださーい」


「呼んでるな」

「銃は無しで行こか」


「はいなー」


「ひのふのみの・・・」

「イーグルより多くない?」


「今日は30人ずつのフラッグ戦やな」


「総勢60人か・・・」

「イーグルと同規模?」


「今日はドライコンディションやけど一昨日の雨で川側はぬかるんでるから気を付けや」


「ありがと」

「知ってるってことはマーベリック達は下見してきたの?」


「まぁな」

「朝早かったらかな」


聞けばダヤンとマーベリックは一番乗りだったらしい

下見をしてパンとコーヒーで朝食を摂っていたところに皆が到着したのだとか


「とりあえずこのロープを挟んで右が赤左が黄色ですので整列してくださーい」


声をかけながらロープを引っ張る迷彩服の男


弾速チェックしていた彼はガムテープとバンダナの準備をしている

備品だがガムテープとバンダナを選択できるらしい


かたまって話していたので同じチームのなった


「あーっと」

「赤チームが多いので5人ほど黄色に移動願えますかー?」


「5人か」

「ちょっとはみ出すね」


「始めてやから一緒の方が良いかな?」


「皆やったらバラバラでも問題ないやろ?」


「昼戦って殆ど経験無いのよ・・・」


「ならかたまってる方が良いか」


何度か来ている隊長に意見を求めながらかたまっているとちょうど良い人数が集まらない様子


「後3人いませんかー?」


「フォックス」

「俺等と裏切らへんか?」


「マジですかw」

「マジで?」


隊長とハモってしまった

しかしこのまま時間が過ぎるのも勿体無い


「OKー」

「アタシは今から裏切り者ね♪」


「フォックスー」

「置いてかないでくれーw」


「笑ってるくらいだから隊長も大丈夫ねw」


ダヤンと3人歩み出てロープを渡る


「これで人数的には大丈夫だけど・・・」

「初回でメンバーと別れても大丈夫ですか?」


「この娘はそんな繊細じゃないよw」


「いくらダヤンでも怒るわよ?」


「俺等も馴染みやから大丈夫大丈夫♪」


陽気なマーベリックに納得したのか

はたまた番犬の信用なのか私は黄色チームで歓迎された


遠巻きに何か囁いている人達が数名いるが気にしないでおこう

どうせチビだの巨乳だのと言っているに違いない


「黄色チームは下からなので用意お願いしまーす」


「それじゃ行こかー」


ダヤンの掛け声に応じ装備を手に歩き始めた

フィールドの下見もしていないので不安だがぶっつけ本番でも何とかなるだろう

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