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サバゲー狂想曲   作者: せな
更なる高みへ
52/81

闇夜の番犬

「激戦やったな」


「アレがサイコガンか・・・」

「正面から撃たれた筈やのに横殴りに飛んできたわ」


ハンターの言葉に将軍は上機嫌に微笑んでいた


「次は番犬メンバーが隠れるんか」

「人数増やそかー」

「誰か入りたいヤツおるか?」


「じゃあアタシとお姉様が入ろうかな」


「お前ら2人はえげつなくないか?」


「じゃあクレイン入る?」


「俺はいいわ」

「隠れるのは性に合わん」


「じゃあ決まりかな?」


「それで行こか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうしよ?」

「正攻法で隠れる?」


「さっきは迎撃戦で負けとったなぁ」

「同じ迎撃戦ならもうちょい作戦要るよな」


「それなら・・・」


上のスタート地点を利用した縦深陣を提案した

最初前衛は潜伏してやり過ごし深部だけで対応

敵戦力が集中し始めたところを前衛が左右から砲火を加える

次第に退路を断ち包囲殲滅すると言うモノである


勿論前衛が見付からないのが前提の作戦


縦深陣最奥は将軍とダヤンが務め最前線をマーベリックが担う

私とお姉様は左右の抑え担当

前衛3人が見付からないことと上手く引き込める事が勝負の鍵となる


「じゃあ頼んだよ!」

「はいなー」

「任しときー」


全員で拳を付き合わせて鼓舞する


気合いを入れて行きますか

私は作戦の性質上2丁クルツを持ってきている


お姉様は両手にスネールマガジン付きルガーP09

私がクルツを持ち出したのを見て攻勢に出ると判断したのだろう


「お姉様は大木の上?」


「そうしようかと思うんだけど・・・」

「そろそろ見付かりそうな気がするんだよね」


「アタシはアソコの木の上かな」

「あの場所もバレるかもね」


「それはそれで良いんじゃないかな?」


「いつまでも隠し通せるわけないしね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そろそろ行こかー」


いつもながら開始早々走り出すメンバーは殆どいない

そんな中韋駄天と家猫が道路を下のスタート地点目掛け疾走する


「アイツ等ヤル気満々やなw」


軽く陣形を整えながら三角州へと入る狩人達


シャシャシャシャシャッガツッ


「のわぁーーー」

「ヒットや!!」


「各自散開!!」

「上スタート地点付近スナイパー!!」


クレインのヒットを皮切りにナインの砲撃戦が始まる


「無理や遠すぎる!!」

「俺のナインじゃ届かん!!」


鉄人は踵を返し東屋へ向かう


バラララララッバラララララッ

カンキンコンキンカン


手摺に弾かれるBB弾

「撃ち取るため」ではなく「足止めするため」に遠距離からバラ撒かれている弾丸に力はなく虚空を彷徨う

しかし威嚇射撃としては十分であり攻め手の行き脚が鈍る


「良いポイント狙ってくるな」

「当てられる心配はないけど・・・」

「アレじゃ攻めきれん」


「隠れている遮蔽物」ではなく「移動ポイントの遮蔽物」を重点的に狙っているダヤンの威嚇射撃は足止めするには十分である


シャシャシャシャシャッビシッ

ギュィィイイイイイイン


そこに将軍が狙撃で撃ち取りに来る

サイコガンは曲がって飛ぶがその軌道を調整することは出来ない

自分が前に出たり後ろへ下がったりして調整する

膠着状態に陥り移動出来なくなった今東屋の柱は立派に楯の役割を担っていた


「跳弾の音が凄いな・・・」


足止めを喰らっている間に銃声を聞き付けた韋駄天と家猫が合流を果たす


「下方面は軽く流したけど反応無かったわ」

「いたとしても潜伏中ってことか」


バシュンッカシャコッ

バシュンッカシャコッ


「こっちからやとブッシュ邪魔やなぁ」

だいたいの場所は分かっているのだが撃てども撃てども当たらない


不意にダヤンの弾幕が途切れた


「マグチェンジ!!」

「距離詰めろ!!」


即座に左右へと展開するメンバー達

中央通路右側のブッシュ沿いに韋駄天・家猫・Kの3人

沢へ下りて大木サークル下の石垣にハンター・隊長・姫の3人

東屋には鉄人・ジジ・山坊主が残って援護している

そして手薄になった三角州からムーンとクレリックがバンカーを先頭に距離を詰めて来る


「ここからが正念場ね・・・」


私の隠れる木の下でブッシュを挟んで6人が会合する


「うわっ」

「味方か焦ったw」


「2人分の銃声しか聞こえんのが気にかかる」

「でもマーベリックは至近戦闘に特化したショットガンやからな単純にガードの出番待ちかもしれん」

「気になるのはフォックスと女豹か・・・」

「後ろには気を付けろよ!」

「Kが弾幕張ったら俺等は突入するからその後韋駄天達が追い討ちかけてくれ」

「了解!!」


あぁ・・・

撃ちたい

今撃てば6人一網打尽やん

それはお姉様も同じ

けれど撃たない

なぜかって?


作戦だから


縦深陣を敷いて引き込むのだもの

今殲滅したらスナイパーの3人が残るじゃない?

ここは・・・我慢

それでも味方が殲滅させられないよう気を配る


シャシャシャシャシャッ

シャオンッ


「クソッ見付かったか?」


毒づくバンカーの直ぐ脇にサイコガンの弾が突き刺さる

実際は予測した牽制射撃なのだがバンカー達に知るよしもない


弾に当たらないよう稜線まで這いつくばって進む3人

頭上を通り過ぎるサイコガン

生きた心地のしない時間が流れただろう


ダヤンも大木サークル下へと攻撃を集中している

その為正面東屋方面が手薄となった


「今の内に距離詰めるぞ!!」


鉄人の指示の元走り始める3人のスナイパー達


かかった・・・


狙いは最前列で匍匐前進を続けるバンカー達3人と足元に隠れる韋駄天達

両手のクルツをクロスさせそれぞれに狙いをつける


「マーベリックまだ?!」


最後尾のマーベリックが要である

彼が撃たずに包囲網は完成しない


バコンッ!!


「ヒット!!」


パカカカッパカカカッパカカカッパカカカッ

シュタンシュタンシュタンシュタンシュタン

バシュッシャオンッ

バラララララッバラララララッバラララララッ


「うわっクソッ」

「後ろか!!」

「ヤバいッ罠やっ!!」

「ケツがっ!ケツがっ!!」

「いやぁーーーーー!!」



マーベリックの攻撃を合図に5人全員が一斉に攻撃を開始した

相次ぐヒットコールの嵐

絶望的の逃げ場を失った狩人達は一瞬で殲滅されてしまった

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