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サバゲー狂想曲   作者: せな
更なる高みへ
51/81

地獄の番犬

新たに加わったベテランゲーマー「ケルベロス」

地獄の番犬のチーム名は伊達か真か?

個性的な面々と女豹に意外な接点が・・・

ケルベロスと言えば北欧神話に登場する三つ首の魔犬であり地獄の門番を務める番犬である


「軍曹」を隊長とし「マーベリック」「ダヤン」「将軍」の4人


この内リーダーの軍曹はほぼ引退状態だが時折大会への参加を決める


軍曹は細面で痩せ形の男性

背は160cmくらいかな?

メインウェポンは「デススパイラル」と呼ばれるSS9

弾道が螺旋を描く為薄い遮蔽物は意味を成さず狙われると死を意味する


マーベリックは小柄で痩せ形の男性

単発で少し突き出たアゴが特徴

その名の由来であるショットガン「マーベリック」を好むアタッカーで私と同じく銃の収集癖があり多数の銃を所持している


ダヤンは160cmくらいの少し大柄な男性

オーソドックススタイルな米軍装備ゲーマーである

チームで最もヒストリカル色が強く効果なボディアーマーの所持しており前線から後方支援までこなすオールラウンダー


将軍は瓶底眼鏡が光る165cmくらいの男性

痩せ形と言うよりかなりガリガリな印象がある

メインウェポンはSS9

15mぐらいから大きくS字を描いて飛ぶ弾道はハマれば遮蔽物無視と言う驚異的スペックから「サイコガン」と呼ばれている


攻守共に高いレベルでアタッカーからスナイパーまで揃っている


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こんばんはー」

「はじめましてー」


「あれっ?」

「アルテミスやん久しぶりっ!!」


「久しぶりねマーベリック」

「その名前で呼ぶのはもう貴方くらいなものよ?」


聞けば女豹がまだ10代の頃

初めて所属したチームが北欧やギリシャ神話に因んだコードネームをつけていたとか

そのチームはよく大会に出場しておりマーベリック達番犬メンバーの若い頃一緒に戦った戦友との事

そのチームは数年前に解散しており女豹はその頃からソロでイーグル等の定例会の顔を出していたのだとか


しなやかな身のこなしで獲物を狩る女豹のイメージが強かったが・・・

中々どうして

アルテミスと言われれば凛として狙撃する姿目に浮かぶ

名は体を表すと言うけれどコードネームも大事なんだな


「ターニャ?」

「ホンマや久しぶりやなぁ!」


「せめてコードネームにしてよ」


ダヤンと呼ばれたこの人はお姉様の本名を知っているらしい

若い頃からの付き合いらしいから親しいのかな?


「ヴァルハラ解散して5年たつんかー」

「早いもんやな」

「解散直後からのメンバーやから初対面やろ?」


番犬メンバーは20代半ば

女豹姉様と同じくらいの年齢である

と言うことは皆は10代からサバゲーをやっている事になる生粋のガスガン世代

ホップアップ登場以前のゲーマーは位置取りや射程の読み合いが上手い人が多い

夜戦向きと言えるかもしれない


「とりあえず・・・」

「いつも通りなら狐から始まるけどベテランさんやしなぁ・・・」

「どうする?」


「狐ってなんや?」

「何人か入って皆で狩るんですわ」

「兎狩り?」

「そうですね」

「ホンマのフォックスハンティングやと狐が出す情報をもとに追跡するからなぁ」

「そうなんや?!」

「でもウチの狐狩りは主にフォックスを狩るゲームやからなぁ」

「狐に狩られるの間違いでは?」

「言えてるw」

「フォックスってあのこまい娘?」

「そうそう」

「そんなに強いの?」

「強いって言うより索敵がエグいw」

「エグいんやw」


「ちょっとクレインさん?」

「変な噂流さないでくれる?」


「あながち間違いではないと思うんやけどw」


「えーっと・・・」

「女豹?さん?で良いのか?」

「好きにようだら良いわよ」


「じゃあまぁ女豹さんで」

「女豹から見て俺等と皆の戦力差はどうなん?」

「そんなの5年も経ってたらわかんないよー」


「当時の俺等と比べたら?」

「センスは良いけどまだあんた等にはまだ及ばないかな・・・」


「了解」


「儀式と言うか通過儀礼ならその狐狩りしましょ」

「俺等も興味あるし」

「了解ー」

「先ずどっちが隠れる?」


「初めはフィールドテストも兼ねて狩人やってみたいな」


「じゃあ初めの潜伏はクレインとクレリックに鉄人とジジ」

「ハンターも入れよか」

「5人も?」


「アタシとお姉様は番犬さんの付き添いみたいなもんで戦力外ね」


「平均的なメンバーって事か」

「そんなとこね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


待ち時間の間に一通りフィールドの感じやポイントを説明しておいた

軽い説明だけでなんと無く感じは掴めたらしい


「夜戦は久し振りやなぁ」

「それ以前に俺等定例会とかやらんしw」

「せやなw」


そう言えばこの将軍さん

若い頃はかなり荒れていたらしく言葉遣いは気を付けた方が良いとの事

最近は丸くなったらしいが若い頃はそうでもなかったのだとか

20代半ばなのだから若い頃と言ってもホンの数年前の話

嘘か真かと疑わしいが欠けた前歯を見れば説得力もあると言うもの

そして重要な前情報が手に入った


この将軍さん

元陸上自衛官なのだそうな

高卒から2年間従事していたので基礎訓練は習得済み


本物の元プロですやん


見た目の印象はヒョロガリのオタク

縮れ毛の髪は伸び放題でちょっとしたアフロ

にこやかに話してはいるが・・・


悪い人ではなさそうだが前情報がいかつすぎてどうしても一歩引いてしまう


とりあえず味方スタートなのでお手並み拝見と行ったところかな・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バシュンッ

シャシャシャシャシャッ


「ヒットー!!」


開始間際不馴れな筈の夜戦フィールドにナインの音が響き渡る


「やっぱりおったな」


潜伏場所を予測していたとは言え・・・

ほぼセーフティから射撃したようなもの

ハンターが出てきたブッシュまでの距離はおよそ35m

距離もそうだが硬いブッシュにかこまれている


大きくS字を描く軌道を利用しての遮蔽物無視射撃と言うことか

こちらから見て右側に通路があるから「そう言う軌道」を描くのだろうけど・・・


瓶底眼鏡であの暗がりの獣道が見えるのか

恐るべし元自衛官


シュシュシュシュシュシュシュシャオンッ


耳許を通過するBB弾

発射音の小ささから見ても格段に遠い


「10時方向距離40m!!」

発射音と風切り音で距離まで割り出すんや・・・


ガッシャコッバシュンッ

シャシャシャシャシャッ


「当たらんなぁ」

「アイツ避けよるぞw」


なんだろうこの瓶底眼鏡狙撃対決

夜間に40m挟んで互いに避けながら狙撃とか人間業じゃないよ・・・


「2時半方向注意!」

バシュンッ

シャシャシャシャシャッ

「やっぱり当たらんなぁw」


スコープも無しに40mの狙撃

しかも撃たれた弾は避ける

更に顔も動かさず他方の音響索敵


「ハイスペック過ぎ・・・」

「やる事ないやんw」


ガサガサッ


バコンッ

「ヒットー」


「2時半状況クリア!」


動いたクレインを愛銃で撃ち抜くマーベリック

アタッカーでありながらスナイパーのガードもこなすわけね


「んんっ」

「アレやな」


バパパッ


「ヒット!!」


あっという間にクレリックもダヤンに討ち取られてしまった


「たぶん4時方向から鉄人来るよ」


「フォックスが言うなら間違いなさそうやな」

バンカーとKが警戒体制に入る


気が付くとマーベリックがいない

スナイパー合戦も成果が出せず長引いていた

空を切る極悪カスタムから放たれたBB弾は狂気の音色を奏でていた


「あだっ!!」

「ヒットー!」


とうとう隊長が撃たれた


驚異的なのは将軍に山坊主と家猫まで狙撃しているのに躱しながら的確に撃ち抜いてくるジジの技量である

夜間に3方向以上の狙撃を躱すなんて真似は普通出来る事ではない


シャァッビシッ


「ヒット!!」


予想通りではあるが防げなければ意味はない

ジジにかまけておる間に右後方からの鉄人からの狙撃である

腹を括ったのか隠れず道路脇に立っている


恐るべきはその連射速度

毎秒一発と言う速度で狙撃するために極悪カスタムのSS9を構えたままコッキングしているのだ

この体制だと下椀の力だけで引く事になる


ガッ

「ヒット!!」


バンカーに次いでKが狩られる

こちらも応戦するが当たらない


「これってヤバいかも?」


2人が定期的に通路へ撃ち込んで来るので迂闊に三角州から出られない

しかし人数が多いため隠れることも出来ない


「30!!」

「鉄人弾切れ!!」

「陣形再編!!」


SS9はレール式マガジンの為装填に時間がかかる

対してジジのAPS2は普通のマガジン

弾切れからの再装填が早い


私はその場で片膝をついて座り足にSG1を乗せて鉄人を撃つ


シュトトトトトトッシュトトトトトトッ


「よっはっほっよいしょっ!!」

弾を込めながらも器用に避ける鉄人


電動相手に横移動しながら装填しつつ反撃を入れてくる

狙撃を躱すため背中から右方向へ転がりながら撃つが当たる筈もない


シュドドドッシュドドドッシュドドドッ


「ヒット!!」


中央通路から真横につけた韋駄天に鉄人は討たれた


バコンッ


「ヒットーー」


時を同じくしてジジも回り込んだマーベリックに討たれた


今回は迎撃戦のつもりだったのだろうが

開始から僅か10分足らずの出来事だった

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