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サバゲー狂想曲   作者: せな
狙撃天国
44/81

私には見える!!

7月も後半に入り毎週定例会を重ねていたメンバー達は確実に上達していた


「おばんでやんす」

「こんばんはー」

「おはよー」


8月に入り初めの定例会

お盆前と言う事もあってフルメンバーが参加していた


「お盆の期間はどうするん?」


聞き慣れない低い声に思わずキョロキョロと見回してしまう


「良かったらお盆休みの昼間に皆でBBQせえへんか?」


はて?

この声は誰だ?


私以外にも数名が困惑した表情で眼が游いでいる

とりあえず答えておくか


「BBQも良いねー」

「けどこの辺りだと何処でやる?」


「河川敷辺りが集まりやすくてええんちゃうかな?」


今度はハッキリわかった

この低く野太い声の主は・・・


「家猫さんって男の子やったんや・・・」


姫の言葉に数名が眼を見開く


「お前ら知らんかったんかw」

鉄人が当たり前だと言わんばかりに笑った


「僕は1ヶ月以上一緒にゲームしてたのにずっと女の子と間違われてたんか・・・」

がっくりと肩を落とす家猫


だって無口やし

サラサラのショートボブに切れ長の眼

小顔だし肌も白いし

お人形さんみたいな綺麗な顔立ちだからてっきり・・・


等と言う感情は表に出さず何事もなかったかのように澄ましておく


そうか・・・

男の子か・・・

170cmの身長に長い手足

高いエイム能力を持ち素早い身のこなし

その上私より筋力があると


間違いなくチーム最強クラスのアタッカーじゃない?


韋駄天は速力だけはピカ一だがエイム能力に欠ける

近距離でのエイム能力はお姉様が断トツ1位

遠距離だとジジの狙撃力は異常レベル

鉄人は速力は2番手前後エイム能力は3番手けれど持久力は凄まじい


私は全体的に特出する事もなくそれなりに高いレベルだが家猫は上位互換と言える

強いて言えば潜伏能力だけは私の右に出る者はほぼいないかな・・・


イーグル合わせても結構上位ランカーだと思う


「どうしよ?」

「盆休みが良い?」

「それとも日曜日?」


「そうやなぁ」

「ゲーム前やとビール飲めんしなぁ」


「お盆はやめて・・・」


「クレリックは本職の繁忙期やったなw」


「お盆過ぎたら暇なんやけどw」


「BBQやるんやったら海行きたい!!」


「海はやだ♪」

「そーだそーだー!!」


女性陣に阻まれ海を断念するクレイン


「8月第1週の日曜日に河川敷でどうかな?」


「予算は1人3000円女子は2000円でどうやろ?」


「それでいこう!」

「じゃあ皆予定開けといてなー」

「りょーかーい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うわっ!!」

「フォックスがSS9持っとる!!」


「残念ながら品切で廉価版のSP9なのよ・・・」


「けどSチューンやろ?」


「もちろんw」


「そうかー」

「俺のが最後やったんか」


そう言うと鉄人の手にもSS9が握られていた


「ちょっ」

「マジで?」


「それはしゃーないなぁ」

ニヤつくクレリックの隣にM60とSS9がバイポッドで並んで立っている


「俺はAPS2や」

ジジの手に握られているのは木製ストックを装備したAPS2カスタム

本来競技用なのだが社外品ホップアップを搭載することでSS9と違った長距離狙撃が可能になったスナイパーライフルである


ここで装備の確認


韋駄天

・SS9・AK47・APS1グランドマスター

家猫

・PSG1・MP5・ソーコム

クレイン

・M16・デザートイーグル BIOHAZARD限定版

クレリック

・M60・ファマス・SS9

鉄人

・M16・SS9

ジジ

・M16・APS2・ガバメント

ハンター

・G3・ハードボーラー

K

・M16

・MP5

ムーン

手持ち無しクルツをレンタル

バンカー

・MP5

フォックス

・クルツ・SG1・M79・M645・ガバメント・COLTポケット・デリンジャー

そして新装備のSP9PRO

(この時点で女豹とマスターはゲストなので省略)


その中でも韋駄天・家猫・ジジ・クレリックの4人はスコープを搭載している

鉄人はスコープが邪魔らしくスコープマウントの横にパイプを付けていた

このパイプで見えれば当たると言う理論である

間違いではないのだが・・・

暗闇で20㎜のパイプから覗き見るってどれだけ眼が良いのよ?


12名中6名がスナイパーと言う非常事態


この頃のゲームスタイルは潜伏して狙撃するスナイパーと走り回りスナイパーを駆逐するアタッカーに二分されていた

後方支援で威嚇掃射しようものならスナイパーに撃ち抜かれる

各々索敵と潜伏に磨きを掛け銃声を聞き分け場所を特定し、移動時は射線を切る事を心掛ける

その技術と経験は対外戦でも遺憾なく発揮される事となる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


パシュンッ


「ひっとぉーーーー」


ゲーム開始直後

スタート地点の程近い所から遥か彼方を狙撃するジジ


彼は近眼なのだがスコープ無しで当ててくるのだから不思議だ


ゆらぁ・・・


撃つと慌てた風もなく揺れるように動いて狙撃する


パシュンッ

「ヒット!!」


優に30mを越える三角州を中央通路との分岐点から確実に仕留めていく

隣でスコープを覗くが見付けた頃にはジジが仕留めていく


ワタシスルコトナイデス


諦めて中央通路を降りようとした瞬間ジジが東屋を狙撃する


パシュンッ

「ヒット!!」


「嘘でしょ・・・」

「ここにジジが立ったら死角無いやん」


ゆらぁ・・・

と揺れたらさっきまで居た場所をBB弾が通過する


するとクルリと踵を返し足早に下がっていくジジ

今度は電動の一斉掃射が襲ってくるが既にジジはいない


「今のは夢?」


次の瞬間ジジの挙動に混乱した私の全身を痛みが貫いた


「ひーん」

「全身痛いよー」


「あんな所から当ててくるとか流石フォックスやな」


「今回アタシ1発も撃ってないです」

「それより・・・」

「ジジってさっきのゲームで弾避けてたよね?」


「こんな夜中に避けれるわけないやろw」

クレインが笑い飛ばす


「見えてるから普通に避けれるやろ」


ジジの言葉に全員が凍り付いた


「え?」

「ちょっ」

「マジで言ってんの?」


「見えてるんやから避けれるやろ?」


試しに独り離れた道路に立ってもらう


バシュンッ

ゆらぁ・・・


「え?」


バシュンッガシャコッバシュンッ


ゆらぁ・・・


「って言うか」

「ジジって撃った瞬間動いてない?」


「そう思って予測射撃交えての二連射やのに躱された」

「この暗闇で弾丸みえるとかどうなってるねん・・・」


「もうええかー?」


マスクを外しながら戻って来たジジに戦慄を覚えたのは私だけではなかった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バシュッ

「ヒットー」


残るは家猫とジジのコンビ

前衛の家猫と狙撃のジジは連携も上手くハマると手に負えない


加えてジジは正面の弾を避けてくる

どういう理屈かはわからないけれど避けられてしまうからには正面からの攻撃は自殺行為となってしまう


ヒュンッ


耳元を掠める風切り音

ナインやAPS2の音は圧倒的に怖い


見付からないよう味方を囮にしつつ横に回り込む


バシュッ

フヒュンッ


ジジを撃ったと同時に弾丸が飛来する


「真横でも当たらないのか・・・」


バパンッ

パカカカッ

バンバンバンッ


「ヒットヒット!」


お?

ジジが討たれた

至近距離では避けられないらしい


最後の家猫たんは・・・


「ここかなぁ?」


ナインから放たれた弾丸は見事に家猫を撃ち抜いた

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