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サバゲー狂想曲   作者: せな
狙撃天国
42/81

スナイパーの誕生

久々のホームゲーム

梅雨から台風シーズンを経てまともにゲームが出きるのは実に1ヶ月半ぶりである


今夜は姉様もお休みで他のメンバーも少ない


久しぶりの山戦である


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「クレインおはよー」

「フォックスおはよーってお前は業界人かw」


サービス業ばかりやっていると入りの挨拶が何時であっても「おはようございます」なので日常でもおはようが口をつく


「お?」

「とうとうフォックスも免許持ちかー」


雨や台風でゲームは出来なかったが代わりに教習所がはかどり晴れて免許を取得していた

車は祖父の乗っていたTOYOTAのターセル

マニュアルミッションの1500ccでファミリー向けセダンなのになかなかとスピードが出る


「今日は少ないねー」


「韋駄天ガンケース買ったんやー」

「ええやろー♪」

「ガンケース入りきってないやんw」

「長いからな」

「ソレ」

「スナイパーライフルやんな」

「買ったんや」

「・・・・・・・・・・・・・」


「韋駄天ライフル見せて♡」

わざとらしく上目使いにねだってみる


「キモいからやだ」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「見せろ」

「さーせん」


額に狙いを定めながら「お願い」すると素直に見せてくれた


当時主流だったエアコッキングライフル「SS9」

その廉価版である「SP9」

元々メタルフレームのSS9に対してSP9はプラ製のフレームを持つ

本来はカート排莢式で性能の低いライフルだが改造することにより強力な狙撃銃となる


「撃って良い?」

と聴きながらボルトを引く

「ダメって言っても撃つやろw」


シャッカッ

パシュンッ

コーーーーーン


放たれた弾丸は30m程離れた外灯に当たり甲高い音が反ってくる


「結構重いねー」

「それ引けるんや」

「重いねー」

「連射できそうなのは気のせい?」

「コッキング重いよー」

「返してね」

「スナイパー良いなぁー」


「フォックス

ハンドガン余ってない?」

「無い」

「いっぱい持ってるのに?」

「コレクションだから余ったり要らないのは無い」

「ライフル担いでクルツは大きすぎて邪魔なんよね」

「バックアップか・・・」

「仕方ないのでこれを使いなさい」


マルゼン製ベレッタ93R

セミ・フル切り替え可能な固定スライド式ガスガンで連射速度は速く至近距離では驚異的な強さがある

元々ホップアップ等の無い時代の骨董品だが魔改造により固定ホップアップを搭載

その結果メインで使用しても遜色無い性能を持っている

難点は60連マガジンを使うには外部ソースのホースとレギュレータを付ける必要が有りリキッドチャージ式マガジンは20発しか装填できない


「ラッキー」

「あげるわけじゃないからね」

「ケチ」

「クルツと交換でどうや?」

「良いけど冬場はソレ使えないしクルツのが高いやん」

「クルツは飽きたからもういいわ」

「なら取引成立ね今度箱持ってくるわ」

「箱は要らんけどレギュレータは欲しい」

「おけ持ってるから渡すわ」


こうして飽き性の韋駄天はスナイパー要員となり私はクルツが3挺に増えた


サバゲを始める時に3人で買ったクルツ


取り回しの良さと一番安いと言う理由で買ったのだがクレリックは早々にファマスに乗り換えクルツは私が引き取っていた


車を手に入れた事もありこれ以降我が家に銃が溢れる事になる


正直お洒落な服や宝石は好きではあるけれど見せたい相手がいるわけで無し

今はそれらを買うより銃を買う方が良い

別に恋愛とか興味ないし・・・

衣服に関してもたくさん貰ったので金銭的にも余裕があった


「組分けは?」

「人数少ないしなぁ」


今夜の参加メンバーは

韋駄天・クレイン・クレリック・鉄人・私の5人だけ


「久しぶりやしバトル・ロワイアルかな」


装備の限定はしていないが自然とハンドガンを選択していた

韋駄天も今回はSS9ではなく93Rで参戦する


「5分後くらいで適当に開始するで」


ジャン拳で入る順番を決め次々と入って行く

先に入るのも後に入るのもそれぞれにメリットがある


先には入れば好きな場所に隠れられるが見付かるリスクもある

後に入れば見つけるメリットがある反面優位なポイントは先にとられている


最後の一人がフィールド入り口で笛を吹きゲームは開始された


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バパパパパッバパパパパッ

パスンパスンパスン


「ヒット!」


上の方であがるヒットコール

銃声的に韋駄天とクレリックかな?


バパパパパッ

カキンカキンカキンッ

パスパスパス


「ヒットヒット」


芝生脇のブッシュに潜んでいると目の前で戦闘が起こり2人が討たれた


タキンタキンッ


「ヒットー」


少人数バトル・ロワイアルでは良くある漁夫の利による勝利だ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「アカン直ぐに弾切れおこしてまう」


「馴れないとそんなものよw」


「相変わらずフォックスは隠れるの上手いな」

「今日は太ったなw」


「ボディアーマー着てるのよ」

「これないと匍匐前進しにくいから」


「ハンデ抱えてるもんなw」


「そう言うの言われたくないから隠してたんだけどなー」

ジト目で嫌味を言ったのだが素直に謝ってくれるところはクレインの良いところだ


「死んだ順番に入ってねー」


クレリックが入りその後に鉄人が続く

珍しく韋駄天がもたついていた


「どしたの?」


「ナイン使いたいんやけど93R持たれへんからどうしよっかなーって」


「あーそれね」


鞄をまさぐりでかい三角の物体を差し出す


「充電ドライバー用のホルスター」

「93Rは専用ホルスターかコレじゃないと入らないのよ」

「これもあげるわ」


「サンキュー」


ホルスターを受け取るとそのまま駆け足でフィールドに入っていった

潜伏しながら着けるのだろう


「韋駄天はナインか・・・」

「それでも俺はコイツで行くぜ!!」


クレインはギンギラのデザートイーグルを構えながらフィールドへ走り去っていった


さてさて

どうしたものか?


あまり音はたてたくない

やはり大階段から芝生の際を攻めよう


こんな事もあろうかと密かに買い求めた銃を取り出し静かに装填する


カート式単発銃

外せば後がない

そのスリルがたまらないw


鳴らした笛を咥えたまま走り出す

やはり上の方で銃声が聞こえる大階段中頃からブッシュの入ろう


ブッシュに飛び込むと芝生の際へ這い進む


バパパパパッバパパパパッ

カキンカキンカキンッ

カキンカキンカキンガシャッ


「ヒット!」


クレリックを仕留めたクレインが目の前で片膝をついている


ハアッハアッハアッ


激しい息遣いに銃口を向けるが枝が邪魔で上手く狙えない


ガサッ

しまった!!

無理に狙おうとしてブッシュを揺らしてしまった!


ズザッ


「フリーズ!!」


煌めく銃身荒々しい息遣い

目の前に突き付けられた銃口は紛れもないデザートイーグル


「クレイン」

「アタシからフリーズとりたいなら・・・」

「スライドは戻しておくべきだったわね」


バガンッ


「ひっとぉー」


仕留めたクレインを尻目に索敵を続ける

聞こえた銃声は3つ

けれど確認できたヒットコールはクレリックとクレインの2人


「後は韋駄天と鉄人か・・・」


フヒュンッ


不意に耳元の空を切り裂く


ヒットコールで銃声に気が付かなかった!

今のはスナイパー?


咄嗟にブッシュに転がり込み難を逃れるがおよその位置はバレている


スサササササササッ


素早く芝生を滑り来る音に慌ててブッシュの濃い場所へ潜り込む


バシュンッ

シャオッ

バシュンッ

シャオッ


ナインから放たれた弾丸が立て続けに空を斬る


ヤバい

怖い

チビりそう


咄嗟の行動で銃の再装填が出来ていない


見付からない事を祈りつつコックを捻り太いバレルを持ち上げる

音を立てないよう慎重に持上げていく

微かな手応えに戻し始めるとバレル後端に付いた薬莢を取り出し弾を詰める


何発かの銃声が鳴り響きその都度近くのブッシュや遠くの木の皮が弾け飛ぶ


ゆっくりと薬莢を戻しバレルを正規位置へと戻す

やっと装填出来た

この銃は兎に角重い

そして装填に時間がかかる

だがソコが良い

他に変えがたい良さがある


幸い見付かってはいない


バシュンッ

シャオッ

ギュィィイイーーン


地面を掠めた跳弾が嫌な音をたてている

アレには当たりたくないな


ブッシュ越しに覗き見ると微かに頭が見える

しかし動けばブッシュの音でバレてしまう


ええい

ままよっ!!


ブッシュから立ち上がり頭に目掛けてぶっぱなした

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