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サバゲー狂想曲   作者: せな
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40/81

チームプレーの大切さ

「ショットガンやない」

「姉さんが強すぎるんや・・・」


最後まで残っていたのはクレインとムーン

後ろを取られていたのは全く気付かなかったらしい


「そら勝てるわけ無いわ」

「女豹さんやで?」


「ふぁ?」

「マジでか!!」

「そら勝てんわw」


笑いごっち無いんやけどな

1時間もかけて来てくれてるのに不甲斐ないよ?


内心思ってはいるが声には出さない


「鉄人ちゃんと家猫ちゃんは良い動きしてたわねー」

「あざーっす」

「継ぎは入れ換えやねー」


この頃から韋駄天や鉄人は頭角を表し始めていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「下からかぁ」


「一気に攻める?」

「それは芸が無いわね」


「引き込む?」

「次は警戒しそう」


「全員で裏をかく?」

「それ面白そうw」


開始の笛は急かさない

ゆっくり待ってスタートダッシュをかける


全員が下を目指し暗闇に入ると息を潜めた

沢の石垣に到達すると全員が一列になって進む


抜き足

差し足

忍び足


気配を消すのが不得意なKと姫が最後尾

なんとか全員で渡りきり奥の階段を目指す


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なっなんや?」

「誰とも出会わへん」


「何が起きてるんや?」

「全員沢に回ったんか?」


「それにしても誰も撃たへんのはなんでや?」

「沢方面はクレリックが向かったよな・・・」

「三角州は取れた」

「陸上競技場側は誰もいない」


「どういう事?」


「なんや皆おるんか」

「クレリックまで合流できてもた」


「敵は何処や?」

「ここで消えるとかおかしないか?」


「ここまでおらんのやったらスタート地点の後ろか」

「全員で押し込むで」

「了解!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「全員で渡りきれるとはなw」

「途中で見付かると思ってたんやけどな」

「でも中央通路に1人来てたよね?」

「気付かんもんやな・・・」


ぐるっと廻って上のスタート地点に付いていた

逆に敵は下のスタート地点にいるだろう


「三角州抜けるよ」

「了解!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ここもおらん」

「消えたな・・・」

「沢から廻られたんか?」

「それ以外考えられん」

「俺の見落としか・・・」

「また全員隠れてるかもしれん」

「中央通路を通ってスタート地点まで戻ろか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「三角州ついちゃったね」

「そだね」

「敵は多分沢の中央通路かな・・・」


「なら中央突破やね」

「左右2手に別れよう」

「たぶん下までは行かないでしょ」


素早く左右に展開するとやはり東屋周辺から足音がする

向かって左側フィールド下手から攻撃を開始する

潜んでいたと錯覚させるためだ

そうすれば上手方向が強襲しやすくなる


中央通路に4人確認

東屋の柱に隠れている


先手必勝!!


フォックス・姫・ハンターの3人で攻撃を仕掛けた


「ヒット!!」


「後ろのブッシュに敵!!」


クレインの指示が飛び素早く柱の反対側へ廻る3人


しかし甘い!!


味方右翼部隊が素早く仕留める

東屋の下から攻撃を受けるが鉄人と家猫たんがブッシュを飛び越え後ろに回り込むと即座に討ち取る


「ヤバい5人しかおらん!!」


ここでいないなら陸上競技場からの三角州狙いか


即座に振り向き三角州に目を向けるとやはりブッシュを乗り越える影1つ


「終わったね・・・」


銃も構えず立ち上がりセーフティを目指す


「ちょっとフォックスヤバいって!」

「早く隠れろ!!」


もう終わりだってw


単独行動に出たマスターは気付かず三角州に入り東屋の交戦を覗いてしまった


三角州の真ん中にある大木

その影に隠れる影1つ


初めから保険として女豹はここに残っていたのである


ゆっくりと銃を向けたまま静かに佇む


マスターが銃を構えた瞬間

女豹は引き金を引いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「まさか一周するとはw」

「前半戦誰とも会わんかったしねー」

「三角州に独りだけ残るとか・・・」

「全く気付かんかったわ」

「念のために残ってて正解だったわ♪」

「あんまり気付かないから笑うの必死だったよw」


「2戦終わったから組み替えやね」

「負けた方やからマスター先攻だよ」

「よしっ!」

「悩むところやが・・・」

「フォックス貰う」

「えーーー」

「フォックスちゃんアタシの!」

「アカン!」

「コンビ外さなヤバいわw」

「ぶー」

「じゃあ家猫たん♪」

「鉄人こっちや」

「ジジちゃん♪」

「韋駄天」

「姫ちゃん♪」

「クレイン」

「ムーンちゃん♪」

「ハンター」

「Kちゃん♪」

「クレリックはこっちやな」


「よっし上からがんばろかー!」


組み替えも済んで3回戦が始まろうとしていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「フォックスはどうする?」

「単独行動で行くか?」


「そうしよか?」

「1人で後方攪乱した方が良いなら・・・」

「スナイパーかな」


「鉄人と韋駄天は三角州」

「無理そうなら途中で戻ってきて構わへん」


「了解」

「引き込まれそうやったら?」

「そん時は三角州死守で引き付けといて」

「わかった」


「クレリックは上の芝生から援護」

「了解!」


「ハンターはスロープから援護」

「まーかせて」


「俺とクレインは中央通路東屋を目指す」

「りょーかいっ」


「じゃあ笛吹くでー!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


開始直後銃声は中央通路から発せられた


「うはっ!!」

「こっちがアタリか!!」


ハンターとクレリックの援護射撃を受け東屋で踏ん張る2人

上チームは中央通路の大木を橋頭堡として沢の石垣を要塞化していた


相手の銃声は5種類

姉様は別行動か?


私は交戦区域が近いため沢外縁部の石垣に沿って匍匐前進していた


遥か前方で石垣を飛び降りる影が2つ

誰かが電動を渡して偽装しているのか?


射線は通るが見付かれば終わり

近付かれても終わり


スロープのハンターが気付いてくれれば良いのだけれど・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「姫とムーンの2人で石垣上のブッシュから沢全体をカバーして」

「了解ー」


「ジジは道路側の警戒お願い」

「ええよ」


「Kは大木の所で頑張れそう?」

「死んだらごめんなw」


「家猫はアタシと沢に降りて背後狙う」

「ラジャッ」


ピーッピーッピーッ


「急かしてきたね」

「敵が三角州から攻めてきたらジジは大声で皆に伝えて」

「その時は姫とムーンはジジを援護してね」

「わかった!」


「じゃあいくよーーっ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「メンバー構成的に姉様と家猫たんやね」

「どっちかなぁ」

「どっちが残ってもキツいなw」

「とりあえず撃つべしっ!!」


パシュ


「ヒットー」


コールが上がった瞬間報復攻撃が全身を貫く


「あたたたたっ」

「ヒットヒットー」


ムクリと立ち上がるが直ぐには動けない

ハンターの猛攻で2人目が討たれたのを確認するとゆっくりとスロープを通りセーフティへと向かった


戻る途中直ぐ横でクレリックが討たれる


「やられたー」

「ヒット」


そのまま歩いていると三角州の2人が突撃した


「タイミング悪かったなーw」

「ほんまやw」


私とクレリックは揃って流れ弾に晒されていた


遠くでヒットコールがあがりジジが帰ってくる

ほぼ同時に東屋からクレインが倒れた


それを受けてハンターが前に詰めると途端に集中砲火に晒されあえなくリタイア


集中砲火の隙をついてマスターがKに突撃しこれを撃破すると韋駄天鉄人コンビが姫達を討ち取った


下チームの勝利である


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なかなか激戦やったなぁ」

「良い感じにやれた感があるわ」


「フォックスは沢が好きね~」

「お姉様こそw」


初心者故に個々の装備やスキルに頼っていたがチームプレーの有用さがわかり始めたようだ


このチームは良くも悪くも個性的であり得意分野が分かれている

自分がどう動きたいのかも大切だが仲間の動向を気にする余裕が無ければ敗けは濃厚


今夜のゲームでわかり始めたのは良いことだ


この後数回ゲームを繰り返したがその都度上達が見られた

お互いをカバーするようになり隠れ方も上手くなっていた

やはりベテランとゲームすると成長が早いのだと実感した

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