表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サバゲー狂想曲   作者: せな
次のステップへ
36/81

お姉様の正体?

「2階にもガンショップあるんですよねー」


「そ」

「そうなの?」


なんだか落ち着かない様子

怪しい

何かあるのかな?


「アニメイトとか本屋さんもありますよねー」


「そ、そうね、あるね」

「エアガンはさっき見たし喫茶店とか行きたいかなー」


凄く強引に誘ってくる

さては・・・


オタク

もしくは腐属性か?


気にしなくて良いのにw

慌ててるお姉様可愛いわー


思わず顔がニヤけるのを察したのかハンドバッグからサングラスを取り出した


ふむ

視線を隠すのか身バレを防ぐのか?


サバゲやってる時点でアタシ等はカタギじゃありませんぜ?

アニオタぐらいどうってこと無いですよw


悪い虫が騒ぎ出す

強引に腕を取り2階へ降り立つ


「ちょっとー」

「そんなに引っ張んなくても大丈夫だから」


覚悟を決めたのか抗う様子は無い

少し歩いて見えてきたのはアニメイト


当時はアニオタと学生しか寄り付かないマニアックなお店と言うイメージだった


「橘さんっっ!!」


不意にあがる男性の声

こちらに向けて放たれたようだが・・・


スッとハンドバッグからPHSを取り出して話し始めるタチアナ


英語・・・?

じゃない

この巻き舌の加減はロシア語?


何やら後ろでざわつく男達の声


足早に進み後ろ手に手招きするタチアナに不穏な空気を感じると私も急いで後を追う

1階へ降りるとそのまま外へと急ぐ


まだ後ろに気配を感じる

タチアナも感じたのかそのまま駅へ向かおうとするが腕を掴んで引き留めるとタクシーを止めた


素早く乗り込み後ろを見ると5人ほどの男がカメラを向けている


鞄を楯に遮るとタクシーは出発した


「助かったわ」

「弧雪ちゃんありがとう」


手短に観光名所の名前を告げてそこへ向かって貰う

歩いて行ける距離ではあるが構わないだろう


「なんか大変そうだったんで」

「あのタイプの人達なら観光名所には行かないでしょw」


「確かにそうねw」


タクシーの揺られ束の間の安息を味わった

あえて何も聞かない

話したければ話すだろう


「ここに来るのは久しぶりだわ」


ここは重要文化財である館が建ち並ぶ観光名所

異国情緒溢れるお土産物や輸入雑貨等を売るお店があり各国のレストランもある


「ここに来たらアレを食べないとね~♪」


「弧雪ちゃん」

「さっきから食べてばっかり」


「そんなこと言ったってお姉様」

「もうすぐおやつの時間ですよ?」


有名な館の前の広場

ここは観光地の休憩スペースであり

大道芸人達が芸を披露する場所でもある


そこから坂を少し下りた中頃にそのお店はあった


「ここは?」


「昔漫画に出てきたお店なんです」

「ここのクレープは食べないと人生損します」

「他のクレープが味気なくなっちゃいますけどねw」


「うわっ」

「このプリンクレープ生地がモチモチで美味しい♪」

「プリンもたっぷり入ってる」

「それでいて甘過ぎずしつこくない」

「このシャンテって言うホイップクリームがまた美味しいわね♪」


「ボリュームたっぷりなのも嬉しいですよね」

「ここに来たら必ずこのプリンクレープ食べます」

「苺やバナナも美味しいですけど・・・」

「プリンの誘惑には勝てませんw」


「わかるわー」


何だかんだでペロッと平らげる

この私のペースでスイーツを食べれるとは・・・


お姉様も痩せの大食いと言うやつですね


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


お店を回って暫くするともう夕方の5時を回ってしまった


「館もほとんど閉まってしまいましたね」


「そうねー」

「明日はお仕事?」


「明日は遅番なのでお昼からです」

「だからちょっとぐらい遅くても大丈夫ですよ」


「お家の方には連絡とかしなくて良いの?」


「今夜は夜勤だから大丈夫だと思います」


「皆いないの???」


「今は母と2人暮らしなんで」

「母が夜勤だと誰もいないんですよ」


「そうなんだー」


ん?

余計なこと言っちゃった気がする・・・


「お泊まりでも問題無いよね?」


不適に微笑む姿に断れる筈もなく

2泊目が決定したのでした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今年20才?来年?」


「来年の2月ですね」


「んー」

「まぁ良いかw」


連れていかれたのはとある館の前

重要文化財の観光地である


時刻は5時を回ったところで当然拝観は終了しており閉まっている


あれ?

灯りが灯っている

何でだ?


「ここはねー」

「夕方5時からBarをやっていてね」

「重要文化財の中でお酒が飲めるの」


「へ?」


「昼間は触ったり出来ないソファーに座ってカクテルが飲めるのよ」


「はい?」


中に入るとソファーやテーブルの前に置かれていた柵が取り払われカウンターにバーテンダーが入ってお酒の準備をしている


こんな早い時間に他のお客の姿は無く貸し切り状態だった


「マスター」

「モスコミュールとコアントローフィズをお願い」


シェイカーの音が鳴り静かにグラスに注がれる


「モスコミュールです」


続いてトールグラスに氷を入れてステアすると溶けた氷を捨てる

素早くシェイカーが振られマドラーを伝わせてグラスに注がれる

最後に軽くステアして盛り付ける


「コアントローフィズです」


鮮やかなグリーンのカクテルを持つお姉様

パープルのカクテルを渡されて乾杯する


「グラスは当てちゃダメよ?」


「こんなの怖くて当てれません」


喉ごし良く低めのアルコールが喉を刺激する

お姉様のモスコミュールはそれなりに度数高い筈

それをクイッと飲み干すとマティーニを頼んだ


「さっきの連中ね」

「イベント活動してる私のファンなのよ」


「イベント?」

「まさかエロ同人・・・」


「違う違うw」

「少し前にレースクイーンとかやってたから」

「まだその事覚えてるんじゃないかな」


「てっきりコスプレイヤーなのかと思ってました」


「それも少しやってるかなw」

「軽蔑する?」


「なんで軽蔑しなきゃいけないんです?」


「オタクって嫌われるから・・・」

「それに元キャバ嬢だし」


「別に関係無いです」

「お姉様はお姉様です」


「そっか」

「ありがと」


それからキャバ嬢時代の知識で株をやって儲けた事やハイスクールまではアメリカで飛び級してたとかちょっとディープな話を聞かせてくれた


一通り話し終わるとご飯を食べるため移動することに

近くの高級店の行こうとするがお酒を飲んでしまったのでまた今度にしようと引き留めた

高級なお料理は素面で味わいたい


駅へと向かいながらフラフラと歩いていると飲み屋街へたどり着く

ここはガラが悪いのであまり好きではない


それはタチアナも同じらしく足早に通りすぎる


しかし両側からの客引きに遮られ思うように進めない

仕舞いにはナンパ野郎も攻めてきてシッチャカメッチャカである


200mくらいすんなり通して欲しいモノである


なんとか飲み屋街を抜け出したが道を間違えたらしい

今度は風俗やラブホの建ち並ぶ裏通り


ここでも勧誘の嵐


客引きではなく「キャスト」としてのスカウトである

もうマジで勘弁して


2人でフラフラしながら駅にたどり着く


「なんか凄かったねw」

「あんなに勧誘しなくても良いのに」

「ほんとw」


軽く酔って機嫌が良い


駅の近くにある老舗の洋食屋さんでご飯を済ませると電車でお姉様の家に向かった


「お布団無いからアタシはソファーで寝るわ」


「お姉様のそんな事させられません!」

「私がソファーで寝ます」

「チビなんでソファーでも十分寝れます」


なんのかんのと言いながら最終的に私がソファーを占拠した


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ