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サバゲー狂想曲   作者: せな
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35/81

お姉様と私

「たくさんいただいた上に買って貰うとかダメです」

「流石に受け取れません」


「別に気にしなくて良いじゃない」

「ホスト買うより安いもんよ?」


「ホストですか・・・」


「それに比べればって意味でホスト扱いしたわけじゃないのよ?」

「いつも稼いだって使い道無いから受け取って欲しいんだけどな・・・」


何だろう

勝ち気で格好良いところが目立っているのに何故か時々幼子のような印象を受ける

駆け引きや作った感じではなくて本心に見える

もしこれが演技だったとしたらヤバいな


「わかりました」

「今回は素直に受け取ります」

「でもあんまり貰ってばかりだと気が引けちゃって困ります」


「良い女はそう言うのは気にしないものよ?」

「出して貰って当然なんて思ったらダメだけどありがとうの一言で済ませるのも必要な事よ♪」


しかし


何故ほぼ初対面な私にここまでしてくれるのか・・・

何処を気に入って貰えたのかがわからない

もしかしてユリな人なのかな?

だとしたら昨夜はかなりやらかした事になる


「しっかし今日はナンパ多いですね」

「流石御姉様って感じです」


「何言ってんのよw」

「今日ナンパが多いのは弧雪ちゃんのせいよ?」


・・・・・・・・・・・


「やっぱ胸ですか」


「否定は出来ないわねー」

「でもそれだけ魅力的って事よ?」


「なんか複雑」


「そう言うのも慣れるわよ」

「隠すのは勿体無い事よ?」


「そんなもんですかね」


「そう言うものよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そろそろお腹空いてきたかも」


「弧雪ちゃんは何が食べたい?」


「私は・・・」


軽く済ませたい気もするのだけれどどうしようかな?

たぶんまた払いたがるだろうからあんまり高いのも気が引けるし


やっぱりアレかな


「御姉様は辛いの好きですか?」


「あんまり得意ではないけれど嫌いじゃないわよ?」


「了解です」

「案内しますね」


商店街側からセンター街へ

更にエスカレーターで地下へと降りて行く


「この辺りはあんまり来たこと無いなぁ」

「あの焼き鳥屋さんここにもあるんだ」

「本店しか行ったこと無いのよねー」


「ここの焼き鳥は美味しいですよね」

「焼き加減が凄い私好みなんで時々食べに来ます」


「じゃあここにする?」


「でも今日はちょっと違うの食べたい気分ですね」


「じゃあおまかせしようかなー」


ランジェリーショップのやり取りで微妙にギクシャクしかねなかったので私から手を絡ませている

それを感じ取ってくれたのか自然に振る舞ってくれているのが何となくわかる


この街には詳しいようだけれど下町的なお店には疎いような印象を受ける

かと言って庶民的な食べ物でも敬遠しないしシェアも問題無い

他県から引っ越してきたのかな?


地下迷宮をどんどん進むと良い薫りが漂う


ここは市場関連のお店もある場所でオフィス街でもある

その為この地下街には数多くの飲食店が軒を連ねしのぎを削っている

観光地でもあり繁華街でもある特殊な立地な為味も値段も千差万別であり正直美味しくないお店もたくさんある


けれど老舗となるにはやはり美味しくなければ生き残れない


そんな土地柄メニューが「大・小2択だけ」と言う思いきったお店が目的地


珈琲を始め色んな香りが漂う地下街は怪しくて活気があり食欲がそそられる


次第に強烈なスパイスの香りが辺りを支配する


1件目を通り越し2件目

ここが目的地

カウンター席しかない小さな御店


お洒落な港町で観光地でもあるこの街は

お肉もお魚も美味しい

パスタもラーメンも美味しい


けれどやはりスパイスの街だと思う

大小何10件とある中でも一際美味しいカレーを出すお店

サラッとしてピリッと辛いここのカレーは絶品なのである


「カレーかぁ」

「この香りは反則的に食欲さそるよねー」


「2人お願いします」


「奥へどうぞー」


ズラリと並んだカウンターの後ろは人が1人通るのがやっとな通路しかない

奥へ進みカウンターの椅子によじ登る

ここの椅子は高いのである


「ん・・・」

「メニューは・・・?」


「どっち?」


「え?」


「うちは大と小しか無いよ!!」


「大2つでお願いします」


頼むと直ぐに出てくる


「こう言う感じ初めて」

「けっこうサラサラした感じね」

「良い薫り・・・」


「熱っ辛っ!!」

「でも美味しい♪」

「このピクルスもたまらないわぁ」


無心に食べ進める姿はあまり歳上だと感じなくなる

大人びた感じとのギャップが好感が持てる

男の人ってこう言うの弱いんじゃないかな?


「ごちそうさまー」

「不思議と辛さがスッと引いていくのね」


「安いし早いし美味しい」

「食べ歩いた中でもトップクラスの美味しさですよ」


「弧雪ちゃんの言うのわかるわー」

「アタシが食べた中でも良いところいくわ」


お腹が満たされた所でウィンドショッピング再開


エレベーターで1階を通り越して3階へ

レコードショップを通りすぎるとお店が見えてくる


「こんな所にホビーショップあったんだ」


「小さいから見落としがちなんですよねー」


お店に入るとミリタリー系のプラモデルがズラリと並んでいる

そこを更に奥へと入るとお目当ての場所についた


「懐かしいエアガンがいっぱいあるね」


「ここはちょっとした穴場なんです」

「高架下のお店も良いんですけどこう言う古いハンドガンはここの方が多いんですよね」


ガスガン世代を支えたエアガンメーカーの中には隠れた名銃が数多くある


その中に迷銃奇銃も数多くありマガジンの無い単発銃やスライドを前に押し込んで装填する物もあった


ハイパワーを目指すあまり強度を度外視してしまい耐久性に欠ける消耗品となってしまった銃がある


グンゼのシリーズである


マガジンストッパーが付いていて弾切れが分かりやすくピン1本で上下分割出来る

造形が良くリアルな構造とハイパワーがウリの名銃なのだが如何せん耐久性に問題があった


バレルのみならずピストンやシリンダーにチャンバーと言ったほぼ全ての構造がスライドに詰め込まれている

その為ロワフレームにはマガジンとトリガー回りだけが付いている

バネの後端を抑える部品とピストンを引っ掻けるトリガー関連やハンマーが付いているのだがこのバネの後端を抑えるパーツが弱い

前期型のガバメントに至ってはプラ製であり後期型でも亜鉛ダイキャストである

これがまた良く折れる

改造なんかした日にはいつ折れても仕方がない


そして複雑な構造な為マルイに比べると倍近くする高価なエアガンである


製造終了からはや10年

このお店にはまだ在庫があったのだ


「いっぱい服貰って服代浮いたからエアガン買おうかなぁ・・・」

「どうしようかなぁ・・・」


「それが欲しいの?」


悩んでいると声をかけられる


「部品取りなんだけどちょっと高いんですよねー」


「ふむふむ」


「出さないで良いですよ」

「こう言うのは自分で買わないと存分に使えなくなるんで」


「そう言うものなの?」


「買って貰って壊れたら嫌じゃないですか」

「でもこのメーカーはハイパワー過ぎて良く壊れるんです」


「気にしなくて良いのに」


「次いきましょー」


買いそうになっているタチアナの手を引きエスカレーターを降りる


ここの2階はアニメイトを始め本やグッズを扱う店が立ち並ぶ


この街きってのオタクビルである

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