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サバゲー狂想曲   作者: せな
第一章 開戦
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胎動

サバイバルゲームの実体験や友人達の体験談を元に創作したフィクションです

実在のモデルや地名等も出てきますが基本的に創作物なのでご了承ください

三つ編みにした長い髪をヘアピンで頭に縫い止めていく

黒いシャツに黒のベスト

黒いLevi'sの後ろのバックホルスターには相棒が収まっている


全身黒尽くめの格好でハイネックのCONVERSEの靴紐を上まで絞めていく


準備万端


今宵の出来事に想いを馳せながら

重い荷物を担ぎ家を出た


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ヒット!!」


静かな夜の公園に響く声

外灯の光も届かぬ道端に蠢く黒い影


タン・タン・タン

シュカカカカカ

「ヒットヒットヒット」

静かに両手を挙げて歩く人影が2人

光に照らされてとぼとぼと道を歩いてくる

闇に紛れて身を潜めゆっくりとマガジンの発条を巻く


「あと1人・・・」


3人しかいないメンバーで1人狩り獲ると残りはタイマンになる

人数が少ないのでバトル・ロワイアルぐらいしかやることがない


バシュッ

ビシッ


目の前のブッシュが弾ける

見付かったか?

物音たてずうずくまり耳を澄ます


バシュッ

ガッ

バシュシュシュ

ガサガサガサ


見付かったわけではないらしい

適当に撃ち込んで炙り出すつもりのようだ


注意深く発射音をたどり目を向ける

いた・・・

僅かな足音もたてず滑るように道路を走る影


驚異の瞬足の持ち主通称「韋駄天」

命中精度はそれ程良くないが兎に角足が速く油断すれば横合いから撃ち抜かれる


だが今は圧倒的にこちらが優位

タキンタキンタキン

「ヒットー」


無念そうな声が終幕を告げる

このゲームも生き残る事ができた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


中学時代からの腐れ縁の3人組

車を持っているのは韋駄天だけだった


もともと中学の放送部で知り合ったオタク系の仲間で高校はバラバラに進学したものの、卒業後はそれぞれバイトや就職に進学したりとバラバラの進路を選んだけれど家が近いせいもあって何だかんだで集まるようになっていた

そして東京マルイから発売された電動ガンを見つけサバイバルゲームに興味をもつようになったのが切っ掛けでチームを結成したのだ


中学時代もエアコッキングやガスガンで射的や撃ち合いをした事はあったが本格的に装備を整えたのはこの時が初めて


私が女だてらにエアガンなんか持っていたのは実家に叔父が残されていた戦車のプラモデルが原因だろう

お人形より戦車で遊んでいたのだからエアガンやナイフに興味を持つのは自然の流れと言うものだろう


銃に心を奪われた変わり者が私

「如月弧雪」通称「フォックス」

身長145cmのコンパクト女子である


実家がお寺の荒ぶる筋肉男「クレリック」

身長170cmに隆々とした筋肉の持ち主で短く刈り揃えられた黒髪が僧伽と言うより兵隊さんや印象を受ける

現在高卒で浪人中


軽量級ナイスガイ「韋駄天」

クレリックと同じ170cmだが細身の彼は少し小さく見える

短めの短髪が好印象を受ける青年

高卒の就職組だった彼は既に免許を取得してお兄さんから譲り受けた黒いシビックを乗り回している


初めは近くの山の中で撃ち合いしていたけれど日中は仕事や学校で調整が難しくなり裏寂れた大きな公園で深夜に集まるようになっていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「韋駄天その銃は何かな?」

「M16」

「もう一度聞くね?」

「その極悪仕様のM16は何かな?」

「・・・・・・・・・・・」

「会社の人にカスタムガンの専門店教えて貰ってな」

「ガンショップSって言うんやけど・・・」

「ちょっと貸して♡」

「・・・・・・・・」

「なんか言い方キモいからやだ」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」


カチッ


「見せろ」

「どうぞ」


初めから素直に見せていれば良いのに

等と思いつつ相棒を腰のホルスターへと戻す


バシュッ

バシュッ

バシュシュシュッ


明らかに大きな発射音

耳に響く甲高いギヤの音

撃つ時に感じるリコイル


当たらずともわかる

コレは痛いヤツだ


バシュッ

・・・・・

コーーーーーン


20m先の外灯が乾いた音をたてる

ノーマルとは比べ物になら無い威力を感じる


「それはそうとガンショップSな」

「チームメンバー以外はカスタムしてくれへんねん」


んんん?

このM16はカスタムされてるよね?


「やから月末は定例会出るからそのつもりで用意しててな」


「なにぃーーーーー!!」


2人の声が見事にハモり夜の公園にこだました


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