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おっさんと僕の最高の初期スキルの上げ その3

 このスキル上げをやり始めて今日でもう三日目だ。もうなれたものだ。二日目よりもなれた。

 僕は早朝からこのかはんにきて刀剣スキルと戦闘技術スキル上げをやっている。

 僕のステータス画面ではそのなれた成果がはっきりと表れていた。


 武器スキル類

 刀剣スキル 12

 盾スキル 3

 戦闘技術スキル 7

 生産スキル類

 料理スキル 13

 その他

 鑑定スキル 0.3


 こんな感じだ。ようやく僕の刀剣スキル値が料理スキル値とならんだ。これで僕は生産職と戦闘職の人になったわけだ。僕はうれしい。


 それともう一つうれしいことがあった。僕の全財産が115gから38,215gになったことだ。初めて僕は銀貨38枚ものお金を持っているのだ。ここに来るまで落とさないかとか誰かに奪われないかとか心配だった。あとどうしてもこんな大金を持ち歩いていてはスキル上げなどにうまく集中できるものでもない。今日帰ったらおっさんに聞いてみよう。僕と同じくらいの大金をおっさんも持っているはずだ。今日は刀剣スキルを15まで戦闘技術スキルは10まで上げたいと僕は思っている。

 さて今日もやるかと立ち上がった時僕は気づいた。僕にはもう刀剣スキルを上げるための武器がないのだ。いや、あるにはあるがこれは僕の武器だ。青銅の剣が二日であの状態までなってしまっているのに僕のこの剣なんて使ったら一日と持たないだろう。ドワーフのブルロックさんから借りた剣も武器破損したから使えない。かはんまで来たが一度戻って武器屋に行って武器を買おう。今の僕はお金持ちなのだ。適当な武器破損してもよい剣を2~3本買ってくれば問題ないだろう。


 かはんから町の戻ると南門の出入口で僕がいつも会う兵士さんが門番をしていた。今日は南門の門の警護のようだ。


「やぁ冒険少年… 今日はもう狩りは終わりかい?」

「こんにちは!忘れ物をしたので町に戻ってきました。またこれから向かいます。」

「そうだったのか… ところで君はもうサンドイッチ売ってないのかい…? 露天市場でサンドイッチと新しいスープ料理は売っていたが、君が見当たらなかったからね」

「僕はスキル上げを今やっていて料理露店はほかの人に任せています。それがどうかしましたか…? 」

「いや… ここ数日サンドイッチを食べてないからさ詰め所のみんなが… 」


 僕はわすれていたのだ。僕が料理露店でヘスサを売っていたのではないためエリヤかおっさんが昼飯時に兵士さんがいる詰め所に持って行っていると思っていた。どうやらだれも持って行ってなかったのだ。また露天市場での販売許可を取り消される可能性がでてきてしまった。これは大変だ。


「ごめんなさい。ほかのだれかが持って行ってくれてると思ってました。今日は必ず… 」

「そうかそうか楽しみにしているよ。スープは飲んだんだけどやっぱりサンドイッチだよな昼飯は!」


 ギルドカードを出して町中に入れてもらったが面倒なことになってしまった。僕は武器屋に行く前に今日も開いている露天市場での僕たちの露店へ向かった。


「いらっしゃいませー… あらジョンどうしたの?今日はヘスサ販売手伝ってくれるの?」

「エリヤそうじゃないよ… 兵士さんにヘスサ持って行ってる…? 忘れ物を取りに一度町に戻ってきたんだけど門の警護をしてくれている兵士さんにヘスサのこと聞かれたよ。」

「昨日の夕方時にダフさんが持っていきましたわ。それまでにパンポタを沢山持っていかれましたわ… 」


 どうやらエリヤが言うには昨日は昼飯時に持って行くのをわすれていたが、夕飯時にはしっかりと持って行ったみたいだ。今日はわすれずに昼飯時に持って行ってもらうようにマクダフに僕は言った。


「旦那ぁ… そんなに心配しなくてもちゃんと持っていきますよ。安心してください。」

「たのんだよマクダフ!兵士さんたちにヘスサ持って行かなかったら料理露店での販売また取り消しされちゃうよ。これが僕たちのただ一つの金策なんだから… 」


 これだけ言っておけば大丈夫だろう。僕がこのまま昼飯時に持って行くのがいいのかもしれないが、僕はスキル上げのノルマがあるのだ。休んでいるわけにはいかない。露天市場での用がすんだため僕はこの町でただ一つの武器屋に向かうことにした。この武器屋ではありとあらゆる武器が販売されている。買わなくても見るだけでも楽しい場所だ。何か刀剣スキル上げに良い武器はないだろうか。安くて武器破損状態になりにくい武器がほしいところだ。


「いらっしゃい!今日は何をお探しで。」


 お店では店主のおくさんが店番をしていた。だんなさんが武器を制作しておくさんが売っている武器屋だ。

 僕はほしい武器についてかんたんに説明した。


「刀剣スキル上げに使えて安い武器ってありませんか?岩くらいかたいものを叩いても壊れないくらいの僕にも使えるくらいの… 」

「岩をねぇ… そんな硬い物だと青銅以上の剣が良さそうだけど値段がねぇ… そこにある木剣じゃだめなのかい…? 」


 木で作られた木剣がらんざつにすみのほうに並べてあった。木剣は初心者冒険者向けと言うより子どもが遊びで使うものだ。冒険者ごっこ遊びをするとき僕も昔使ったことがある。僕はすっかりわすれていた。ただ大岩を叩いて水面を叩くのであれば木剣で初めからよかったのだ。青銅の剣なんて高価な物を使わなくても。


「これいいですね。こんなの探してました!これ二つください。」

「はい、毎度。二つで600gね。」


 僕は懐から600gを出してわたした。そうだ露天市場でおっさんに会わなかったから聞けなかったがこのお金のことについても聞かなくてはならないことを僕はわすれていた。武器屋ではまだ僕がほしくてたまらないデザインの大剣が売られている。だれにも買われていないことを今日も僕は確認した。

 さっそく刀剣スキル上げのちょうど良い木剣を手に入れることができたため僕はまたかはんに向かった。向かう途中でまたあの兵士さんに会ったため今日は昼飯時に持って行きますと言っておいた。


 かはんに戻ってきて僕はまた刀剣スキル上げを再開した。戦闘技術スキルも上げなくはならない。このスキル上げが終わった時僕は強くなっているだろうか。またもうこの町ではやることがないと言っていたおっさんの言葉を僕はあまりよくわからなかった。僕はこの町以外をしらないのだ。話では聞いたことがある程度でいったいどんな人がいるのかまだどんな食べ物があるのかなど僕は今からとてもそれをしることができることがとても楽しみなのだ。僕とおっさんとマクダフでこれからどこへ行くのか楽しみだ。


 買ってきたばかりの木剣を大岩に叩きつけてみる。


「おお~… 初めからこれを使っていればよかった。これならはね返ってきても危なくはない… 」


 ごっこ遊び用の木剣を使って刀剣スキル上げをこんな形で行うことになるとは思ってもいなかったがこれが案外よかった。青銅の剣とくらべてとてもあつかいやすい。僕が青銅の剣を大岩に叩きつけていると心配されるが、木剣ならただかはんで遊んでいるように思えるため見つかっても大丈夫だろう。大岩を叩いて川に入って水面を叩くこれは木剣でやらなくてはならないものだったのかもしれないと僕は今気づいた。


 昼飯時になって僕は持ってきたヘスサとパンポタを川の近くにすわって食べた。おっさんと出会ってから僕は普通の料理をたぶん二回か三回くらいしか食べていない気がする。あとはずっとヘスサだ。もう食べあきたと思っていたがパンポタと一緒に食べるとまたふしぎと食べることができた。やはり同じ料理を毎回食べるのとはちがい悪くはない。パンポタの濃い味がヘスサの味をごまかしてくれているのかもしれない。料理を味わうくらいのよゆうが僕にもできてきたのだろう。

 お昼ご飯を食べ終えてから僕はまたスキルに戻った。今日中に刀剣15戦闘技術10までスキルを上げるのが目標だ。


 キィン! ガキィン! キィン! キィン! ガンッ! ガンッ! ガキィン!

 キィン! キィン! ガキィン! ガンッ! ガキィン! キィン! ガンッ!


 バシャァン! ゴボッ… バシャァン! ザシュッ! ゴボッ… バシャァン!

 バシャァン! バシャァン! ゴボッ… ザシュッ! ザシュッ! ゴボッ…


 これの作業をずっとくりかえす。


 ガキィン! ガンッ! ガンッ! キィン! ガンッ! ガキィン! キィン!

 キィン! ガキィン! ガキィン! ガンッ! ガキィン! ガキィン! ガンッ!


 バシャァン! ゴボッ… バシャァン! ザシュッ! ゴボッ… ザシュッ!

 ゴボッ… ザシュッ! ゴボッ… ザシュッ! バシャァン! ゴボッ…


 むしんに大岩に木剣を叩きつけ水面に木剣を叩きつける。気づけば辺りはもう夕方時になっていた。こんなに何かにねっちゅうすることは久しぶりだ。目に見えてスキルを上げられることが分かっているとやる気もでるものだ。帰る前にもう一度朝と同じようにステータスでスキル値を確認してみることにした。


 武器スキル類

 刀剣スキル 14

 盾スキル 3

 戦闘技術スキル 9

 生産スキル類

 料理スキル 13

 その他

 鑑定スキル 0.3


 おしい。今日の目標だった刀剣スキルと戦闘技術スキルはどちらも1足りなかった。もう少しスキル上げをやって帰ろうかと悩んでいるとおっさん向かってくるのが見えた。僕がいるかはんまでむかえに来てくれたのだと思った。僕はうれしかった。うれしくておっさんに大きく手を振って見たがおっさんは手を振り返してはくれなかった。


「ジョン… 少し面倒なことになった。マクダフが… 捕まってしまった… 」


 マクダフが何をやらかしたのかわからなかったがマクダフは僕の奴隷なのだ。奴隷の契約者のご主人が奴隷が問題をおこしたら対しょしなくてはならない。僕はスキル上げをやめて町に戻ることにした。町の出入口の門で門を警護してくれている兵士さんに呼び止められ僕は詰め所におっさんと一緒に連れていかれた。詰め所は前に僕が入った時より物がさんらんして机や椅子が壊れているありさまでマクダフと数人の兵士さんがロープでグルグル巻きに縛られていた。マクダフと顔と目が合った。


「旦那ぁ… 聞いてください… こいつら無茶苦茶ですぜ… 」

ステータスのスキル一覧と所持金とアイテム袋内アイテム

武器スキル類

刀剣スキル 14

盾スキル 3

戦闘技術スキル 9

生産スキル類

料理スキル 13

その他

鑑定スキル 0.3


所持金

37,651g 蛇肉たくさん ???のスクロール6枚 武器破損した剣 木剣2本

奴隷のマクダフ

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