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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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33 プレゼント

どうぞよろしくお願いします。

『プレゼント交換する?』とゆかり部長。

『やりたい!』とさおりん。

『じゃあ、1000円くらいのプレゼントを用意して、くじ引きする?

 かなちゃんは大丈夫?』と私。


『大丈夫です!』と返事が返ってきて安心する。



 そのまま、えいやっと買い物に出てコップやら買い込み、大きなペットボトルの麦茶とジュースとコーラを買った。

 後、家で焼いて持って行けばいいかと冷蔵のピザも1枚!


 プレゼントはハンドクリームと入浴剤を組み合わせて1000円ぐらいにまとめてラッピングしてもらう。

 柚子の香りのハンドクリームはすごくいい香りで、私も自分用の買っちゃった。

 母にはバラの香りのハンドクリームにした。

 父には入浴剤にした。

 こちらもかわいいクリスマスの袋に入れてもらえてうれしくなる。


 準備万端!


 明日は24日で家族でのんびり過ごす予定。明後日は文芸部のみんなと!



 24日、私は昼頃からハヤシシチューを作っていた。後、簡単な水菜のサラダ。

 父が仕事帰りにチキンを。母がケーキを買ってくる予定!


 その時、スマホが続けて長く震えた。

 見るとline通話で、ケンケン……。

 私は大きく息を吐いてから、スピーカーで通話をタップした。

 私ひとりしかいないから、ね。


「はい」


『朋佳……』


 それきりで沈黙……。黙んなや。


「はい、私です。今、電話大丈夫です」


『プレゼント入れたから』


「はい!?」


『郵便受けにプレゼント入れたから』


「うちの? マンションの?」


『それ以外どこにだよ』


「……もう入れちゃったの?」


『入れた』


 うーん、早く取り出しに行かないと!

 もう面倒くさいなあ。


『……会えたりは無理だよな』


「今は会わない方がいいと思います」


『会いたいんだが……』


 うーん、もやもやするし、でも、なんか変な感じ。

 先生の声に……、なんだこの愛おしいような気持ちが湧き上がってくるような感覚!?


「……今、会うと、先生のこと責めちゃいそうだし……」


『俺の話は聞いてくれないの?』


「うーん、会っては無理かな」


『わかった。……今日の夜、また電話していいか?』


「夜?」


 10時くらいなら大丈夫かな。


「はい、では10時くらいに」


 私から切った。

 はぁー。


 ハヤシシチューの火を止めて、エントランスに降りてポストを確認する。

 新聞と膨らんだ茶封筒が入っていた。

 私はそれを取り出して、うちに戻る。


 なんかサイズ感は札束だな。でも、軽さで長方形の箱だとわかる。

 自分の部屋に入り、封筒を開けて覗くと、ラッピングされてるらしい箱と手紙が入っているようだ。


 手紙……なんて、初めてもらったかも、男の人に。

 手紙だけを取り出して読む。

 今回は自分のごたごたに巻き込んでしまってすまない、申し訳ないと。

 改めて思う。先生の字、きれいだな。黒板の字も読みやすいもんな。

 会ってきちんと謝りたい……って、クリニックからの帰りにもう謝ってもらっている。

 手紙を他の人、つまりうちの親とかに見られても当たり障りのないような感じに書いたの、かな?

 手紙を封筒に戻し、箱がまだ入っている茶封筒に戻した。

 ちょっと考えて学校のカバンに入れておくことにした。

 プレゼントは今日の夜、電話で話してから……、どうするか決めよう。



 夕食は家族でささやかなクリスマスパーティー。

 両親が私にプレゼントしてくれた。

 母からはかわいいカーディガン。生成りの丈が短かめで、よく着てるジャンパースカートなんかにも合いそう!

 父からは図書カード……、だった。


「親戚のおじさんからのお祝い!?」

 

 私が笑いながらそう言うと父は苦笑いだ。

 私からのプレゼントも本当にミニミニプレゼントだったけれど、とても喜んでくれた。

読んで下さり、ありがとうございます。

次の話でこの章はおしまいです。

うーん、終わりのようなまだ続くような……。

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