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どうぞよろしくお願いします。
「真理先生がやめる!?」
私はマユミから聞いて驚いて叫んでしまった。
もう12月。ハロウィンが終わった途端、街はクリスマスムードになって。
マユミはソウヤ君ともちろんクリスマスデートだって。
さらにアキは相原君と時々会っていて、友達以上恋人未満みたいな感じらしい。
「付き合っちゃいなよ」とマユミに言われても、首を傾げて笑ってる。
「……なんかさ、よくわからない。
とても話しやすくて、一緒にいると楽しいけれど、うーん、この気持ちが友情なのか、恋? なのか」
「何言ってるの。
そんなこと考えこんでるとタイミング逃しちゃうよ。
後から考えるっていうくらい、動いてみてもいいんじゃない?」
マユミに言われ「うーん」と困ったように呟いている。
「トモも何か言ってやりなよ!」
何故か私に話が振られて……。
「感情を大切にしてみてもいいかもね。
私はその人に触れたいと思ったら、恋とか愛なのかなと思うけど」
マユミが驚いた顔をした。
「何!?
トモ、意外と大胆なことを言う!?」
「そうかなぁ。
生理的にダメなら、触れたいと思わないだろうし。
触れて気持ちがいいと思えれば、先に進めるような気がする」
「進めるって何よ!
何に進んじゃうわけ!?」
マユミが赤くなって言った。
「あはは、私の場合は空想というか想像だけどねー」
「うん……、わかってるけど。
なんかそっかって感じ」
マユミがうんうん頷きながら腕組みをしてから、「あ」と言った。
「そういえばさ、真理先生、学院やめるらしいよ」
「真理先生がやめる!?」
叫んでしまうくらい気にはなったけど、文化祭が終わればそこまで接点ない先生だし、今はお互い必要なことしか言わない関係だし。
川上先生とも、あのプラネタリウムの後は、きちんと生徒と先生をしているから、特に刺激してないと思うし。
クリスマス、何もできないけれど。
ま、そういう人を好きになってしまったのだから、仕方ない。
「そー、理由はわかんないけどね。
あのさ、テスト終わったら、クリスマス会しない?
みんなで、そのソウヤや相原君も一緒に!」
マユミの新たな提案にアキが私を見た。
うーん、私は行かない方がいいかな。
「私は……、やめとくわ」
「そう?」
マユミは残念そうに続けた。
「文化祭に来た、あの、細谷君、トモのことかわいいって言ってたよ」
「ごめん、誰だか……。なんとなくしか印象ないし、あのふたりのどっちかすらわからない」
私の返事にアキが笑った。
読んで下さり、ありがとうございます。




