14 時間がもったいない
どうぞよろしくお願いします。
なんか地下駐車場の入口みたいなところに入っていく先生について行く。
車……、あった!
あれだよね!
先生はそのまま、奥へと進んで行き……。
私は車をちらっと見てから先生を追う。
奥のエレベーターの所で先生が言った。
「駐車場の清算があって」
エレベーターのボタンのところにカードみたいなのをかざして、ドアが開いた。
すごいな、どういうシステムになってるんじゃ?
エレベーターで上がって、降りたフロアは精算所という感じではなく……。
ホテルのフロアみたいでドアがずらっと並んでいた。
「え?」
「荷物、預けてあるんだよね」
荷物?
駐車場借りるのに部屋も借りるの?
「ほら、誰かに見られると」
先生の言葉に思わず、ドアを開けた先生に駆け寄って、一緒に入ってしまった。
ドアを閉めて、先生が言う。
「この状況なら、後、1、2時間くらい、一緒にいても大丈夫だろう?
夕方4時まで借りているんだ」
え? 駐車場目当てでホテル予約したの?
「なんでこんな無駄なことを」
「無駄じゃないよ。
若宮と……、朋佳といられるなら。
このお姫様は我儘だから、いろいろな条件をクリアしなきゃ、ふたりきりで会ってくれないだろ」
「我儘って。
こんなことがばれたら、先生の方が社会的にというか、ダメージが大きいんだよっ!」
「心配してくれるんだ。俺のこと」
「そりゃ、お互いの人生があるんだもの……」
私は部屋を入ってすぐのところに立ち尽くしていて、先生が戻ってきて、手を引く。
「おいで、時間がない」
抱きしめられて、キスされて、理科準備室のことを思い出した。
両手であの時のように先生の身体を押して、突き放して離れようとするけれど、うまくいかない。
あの時は、わざと手加減してたのか。
「何、怒ってる?」
「文化祭の時のこと。
私、友達といるだけだったのに、男といるの見せつけてるとか言われて……。
学校で、その……キスされるし、それにその後、真理先生と来たのは何?
やり返したつもり?」
「……そこまでは考えていなかったけど。
確かに、あの時は嫉妬、した。
誰もいなかったから、キスして、俺の思いをわからせようと。本当はもっとしたかったけど」
「もっとって、何!?」
言わなきゃいいのに、言ってしまう。
「こういうこと」
先生は押している私の腕なんか何でもないようにいなして、強く抱きしめると、息ができなくなるくらいキスしてきて、そのままベッドへ……。
この前と同じパターン!?
ちょっと!!
私が抵抗して先生を叩いたので手をつかまえられてしまう。
「だから、時間がもったいないだろ。服脱いで」
は!?
「脱がせるの大変だったから、
シャワー、浴びてくる。その間に脱いでて」
先生は上着を脱いでハンガーにかけると、バスルームに入ってしまった。
あれ、これ、逃げられるのでは?
でも、逃げて……、迷子になって、人に絡まれたりしたら……。
読んで下さり、ありがとうございます。




