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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第3章 若宮朋佳
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11 プラネタリウム

どうぞよろしくお願いします。

「若宮、嫌だったら嫌だと言った方がいいぞ」


 私はびっくりしてゆかり部長を見た。


「ペンション人気あるから、早めに予約しないとだし。

 マユミちゃんが来ないならってなって、川上先生に相談すればすぐ予約に動けるかと」


 川上先生が私の隣に座る。

 私が何も言わずにびっくり顔をしているのを見て、先生が言う。


「どうした、若宮?」


 どうもこうもねえよ!

 なんで、なんで……。


 ゆかり部長が時計を見た。


「そろそろ出ないと!」


「えっ、コーヒー……」


 先生が残念そうに言う。


「先生遅すぎだよ、後でね」


 さくら部長に言われ、苦笑した先生は注文票をさっと取って「遅れたお詫びだ」と会計に向かってしまう。


「こういうとこスマートだよね。

 ほら、トモちゃん、行くよ!」


 ゆかり部長に言われて、コートとカバンを手に慌ててついて行く。

 川上先生には3人でお礼を言った。



 初めて来た! 最新鋭のプラネタリウム。

 地元の科学館のプラネタリウムは小学生の時に行ったことがあるけれど、もちろん全然違う。

 席がソファとかもうベッドというか、すごいね次元が違う。こりゃ、デート仕様っすね。


「あの、プラネタリム代は?」


 lineではプラネタリウム代で1500円くらい? と聞いてあったんだけど。


「そー、ペア券なんだよね。だから、4人で来て半分ずつ出そうかと思って。

 川上先生誘ったら、差額出してくれるって。しかも、ソファ席にグレードアップとか」


 え? なんだそのアバウトな!? いいの? 本当に?

 さっきのお茶代も先生出してるよね!?


「というわけで、トモちゃんはそっちね」


「え? 4人用では?」


 ソファ、けっこう大きいよ。でも、確かに4人の大人はきつそうな……。


「これで2人用だよ。家族で小さい子ならいけそーだけど」


「えっ?」



 なんで……、こんなことに!?

 あまりじたばたするのも変かと……、川上先生のいるソファ席に行く。

 なんかうれしそうなのが恨めしい。ああ、もういいか。ちゃんと生徒と先生すればいいんだから。


「失礼します。

 今、ゆかり部長に聞きました。

 プラネタリウム代出してくれたって。ありがとうございます」


「せっかく来たんだから、そんな端っこじゃなく真ん中に寝転がれよ」


 うー。


「では……」


 ちょこっとだけ真ん中に寄る。 

 広い席でよかったー。クッションがいくつかあり、ひとつをぎゅっと抱えてみた。

 あ、手持ち無沙汰感が無くなっていいかも。


「スマホ、電源切れよ」


 そう言われて、スマホの電源を落とした。

 コートとカバンはソファ席の下に置く場所があった。


 上映が始まった。

 うわ、すごい迫力。映像がきれいで、音楽もソファから響いてくる!?

 振ってくるような星空から、吸い上げられような浮遊感を感じて、一気に宇宙空間を漂っているような。

 少し体温が下がった気がした。


読んで下さりありがとうございます。

パソコンの調子がいいと思ったら、まさかのスマホのメールがおかしい……。

今までログインできず……。明日から仕事なのに……。


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