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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第9章 若宮朋佳
236/258

34 本物

どうぞよろしくお願いします。

いつもより、ちょっと長いかも。

「うどんと組み合わせたらいい感じ!

 ただ、1個70円だから、1個100円にしちゃうと高いよね。

 うどんが150円、ちらし寿司が180円、お稲荷さんが100円……。

 うん、お稲荷さんが高く感じる?」


 私の呟きを聞いた都さんがアドバイスしてくれる。


「お稲荷さん1個売りじゃなくて2個売りにしたら?

 2個で160円。これならそこまで割高な感じもしないし、見た目も食べた感じも満足よね。

 お稲荷さんは薄利多売と考えて」


「うどん150円、お稲荷さん2個が160円、ちらし寿司180円なら、全部食べても490円。

 ワンコインでおつり!

 うん、このクオリティなら人気になりそうじゃない!?」


 典ちゃんが心配そうに言った。


「電子レンジ、調達できるかな?」


「そうか……、家から持ってくる?」


「持って来れないよ!」


「えーっと、理科準備室に一台あった。

 借りられないかな?

 田中先生の大学の研究室にもあった気がする。先生の私物かな?」


「そうか、短大や大学の方にあるよね。土日なら、使わせてもらえるかも!」


 とりあえず、最悪、家から担いでくることもできるし。


「でも、こんなに安くいいんですか!?」


 典ちゃんが都さんに言う。


「ホテルで大量購入すると、これぐらいの値段になるのよ。

 でも、巨大な冷凍庫……、一日ならクーラーボックスでもいけるかな。

 保冷剤付きで大きめのいくつか貸せると思う。

 朝、学院に届けるようにしたらいいわね」


 雅さんが聞いてくれ、クーラーボックスにどれくらい入るかざっと教えてもらった。

 さすがにそれはここでできず、ホテルの冷凍庫室の中で詰めて見てくれたそう。

 ちらし寿司はクーラーボックスにぎっしり詰めて60個。

 稲荷寿司は60個パックが3袋入るそう。

 うどんが嵩張って45個ぐらいだそう。

 稲荷寿司が2個セットと考えて、180個だから90セットか。

 稲荷寿司よりうどんの方が人気が出そうだし利益率も高い。

 

「稲荷寿司を2袋にして、空いてるところにうどん追加できますか?」


 そう聞いてみると、うどんが12個ぐらい入りそうとのこと。


「うどんが67個、ちらしずしが60個、お稲荷さん2個セットが60セットか。

 土曜日ならそれぐらいでいいかな?

 クーラーボックス3個……。大丈夫ですか?」


「うん、まだ貸せるよ。

 日曜日はお稲荷さんを3袋にして、うどんとちらし寿司をもう少し増やしたら?」


「ああ、そんなに売れるかな?

 でも、去年のドーナツのお店、3種類で120個ずつ売ったとか聞いてる。

 それぐらいなら売れそう、かな?」


「基本その場で食べてもらう形だよね。

 お稲荷さんでも温めた物をテイクアウトはちょっと怖いな。

 えっと、利益を単純に計算してみたら、土曜日の数で9000円になるよ。

 布代とか考えるともう少し高くするか、量を増やすか……。

 でも、そんなにさばけるかな?」

 

 典ちゃんが心配そうに言う。

 確かに、数を増やしても席の回転の問題かな。


「うーん、売り切れるとは思うんだけど。

 座席だよね」


「後、消耗品。

 お皿とか箸とか」


「んあ、そうか。紙皿大量にいる!?

 えっとそれも利益で賄わないといけないんだよね。

 ゴミもすごいことになりそう!?」


「とりあえずこれで持ち帰ってみんなと相談してみようよ」

 

 典ちゃんの言葉に頷く。そだね。

 そして、コンセプトの話になり、神社風にして巫女さんのコスプレをすると話したら、都さんが目を輝かせて「いい物がある!」と言った。


 連れて行かれたのは結婚式場の方の倉庫で先日備品の見直し交換をしたんだそう。

 巫女舞の鈴、お膳、酒器などが交換になり、ここにある古い物ならば持っていっていいと言われる。


「え、いいんですか!?」


「このままだと、10月末に処分する予定なのよ」


 ひょえー、すごく助かるけど。

 大量にある白い小皿も金の模様が薄くなってきちゃってて、神前式ではもう使えないそう。

 お稲荷さんやちらし寿司乗せるのに使えそう!?

 調理はだめなんだけど、食器は家庭科室で洗浄して使っていいことになってるんだよね。

 ざっと使えそうなものを見せてもらい、写真を撮った。

 典ちゃんが「巫女さんの衣装って見せてもらえたりしますか?」と質問して、衣裳部屋に行き、見せてもらった。

 典ちゃんがてきぱきと衣装を広げて細かいところを確認して写真を撮ってる。


「簡易衣装のネットの説明だと、よくわからないところがあって。

 本物を一度見たいと思ってたんだ!

 都さん、ありがとうございます!」

読んで下さり、ありがとうございます。

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