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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第9章 若宮朋佳
233/258

31 模擬店のコンセプト

どうぞよろしくお願いします。

 夏が終わり、残暑がまだまだ残っているのに、私達は秋の気配に怯えた。

 わー、もう、時間が足らない気がするっ!


 推薦チャレンジ組は学校の勉強と推薦入試の準備に勉強となんだかいっぱいいっぱいになっちゃってる。

 そうなんだ、日にちを間違えないようにとか、提出書類の不備がないだろうかとか、体調管理とか、そんなことすら怖いんだって。

 そんなばたばたの毎日の中で、文化祭準備が始まった。

 高三は飲食の模擬店と決まっているから、コンセプトを考え、それに合わせた飲食物を用意すればいい。

 泉学院には栄養士の卵がたくさんいるのだからっ!

 でも、やはり食中毒の危険とかもあって、調理は今年はNGとなった。

 ならば、珍しい食べ物にした方がインパクトあるんじゃないかって!


「珍しいねぇ。

 かわいさならドーナツとかいいんだけどな」

「あ、メイドさんのコスプレとかして!」

「えー、なんかありきたりじゃない!?」

「パイとかは?」

「ケーキのクリーム系は管理が大変そう!?」

 

 なんて意見が飛び交う中、飯塚さんが手を挙げて立ち上がった。

 みんな何となく静かになる。


「私が提案するのは!

 お寿司です!!」


 みんなシーンとなった。

 お寿司?

 みんな頭の中で『?』がたくさん回っているような表情だ。

 もちろん私も。


「寿司って、生ものじゃん!?」


 誰かの声。

 確かに。


「大丈夫、握り寿司はテイクアウトなし。

 海苔巻きと稲荷寿司はテイクアウトOKにすれば」


「いや、寿司は無理じゃない!?」

「できたらインパクトあるけどさぁ。

 衛生管理とか保管が大変だよ!」


 ざわざわするクラスの声。じっと静まるのを待つ飯塚さん。


「冷凍寿司を使うのよ」


 冷凍のお寿司ねぇ……。

 私は手を挙げた。


「アイデアはいいんだけど、高いんじゃない?」


「確かに!

 お寿司ってなかなか見ないよね!?」

「高級な感じ!?」

「うーん、でも、難しいんじゃないかな?」

 ざわざわ。


「じゃあさ!」


 私は声を張り上げた。


「飯塚さんと私で調べてみるよ、冷凍のお寿司!

 もし、他にいい情報があれば大歓迎!

 で、お寿司と被ってもいける食べ物の候補出して、コンセプト決めちゃおう!」


 なんと……、神社の巫女さんコスプレになりました。

 確かに、寿司でも、次点の候補のうどんでもいけます。

 うどんはインスタントにお湯入れるだけ。簡単だけど、売れるのかなあ……。

 寿司とうどん両方できたらいいいのにな。

 典ちゃんがさっそく巫女さんの衣装作りをパソコンで検索している。


「あ、すごいよ。巫女さんの簡易衣装! 

 いくつかサイトがある。

 寸法とかも詳しく載ってるし!」


 へー。それは面白そう。

 神頼みしたい、受験組の心境が駄々洩れな気がする……。

読んで下さり、ありがとうございます。

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