11 女の子の部屋
どうぞよろしくお願いします。
もう少し1月3日の雅さんの話を聞く場の詳しい話をするようで、私はアキと相原くんを自分の部屋に連れて行くことにした。
川上先生が相原くんのことを何とも……、そんな目で見ないであげて欲しい。
私がパソコンデスクに椅子を戻そうとすると、さっと相原くんがやってくれる。
アキはふたり分の荷物をさっと持って待っている。
なんかこのふたり、お互いがお互いを思い合ってるというか、することがわかっているというか、本当にいいふたりだよね。
「ありがとう! こっちだよ」
私の部屋に案内し、机の椅子に相原くんには座ってもらい、私とアキはベッドに腰かけた。
「女の子の部屋に入るの……、初めてではないか」
相原くんの言葉にアキが『えっ?』という顔をする。
「まだ、アキの部屋に行ってないの?」と私が聞くとアキが答えた。
「うん、まだ……、っていうか、他の女の子の部屋って、誰?」
「え、それこそ、田舎の従姉妹の部屋とかだけど!?」
紛らわしいんだよ!
「ま、そうか、私も男の子の部屋には入ったこと……」と言いかけて、川上先生の家の部屋を思い出した。
いや、あれは、男の子の部屋!?
動揺した私を見てアキが目を細めた。
「あるんだ……」
「いや、男の子っていうか……」
「あ、男の人か!」
そう言われて、私は赤くなって黙ってしまった。
「え? 川上先生の?」
相原くんが言うから、枕投げてやった。
ちょっと落ち着いて……、1月3日の話をする。
アキの家の方が天堂さんのマンションに近い。
そしてさっきの話で天堂家(叔母のいる実家)の場所も知ったんだけど、けっこう近いんだよ。
まあ、近くの方がいいかということかな。
都さん達は帝慶大そばのホテルのレストランの個室を昼食会として予約しているんだって。
天堂さんのマンションまで地下鉄で5駅ってとこだ。
時間的に30分くらいで行き来できそう。
はるみ伯母さんか雅さんが鍵を貸してくれて誰かこっちに合流ってことになっても、時間的にはちょうどいいかも。
私達も午前中は初詣に外出する予定だしね。
「アキ、これだけは約束してね。
何かあったら、マユミを連れて逃げて。
それで、外に助けを求めて欲しいの」
アキが不満そうな顔をする。
「逃げる時は一緒だよ」
「うん、私もそうしたいけどさ。
危ないと思ったら、本当に逃げてよ!」
その時、ドアがノックされ、ドアが開いて川上先生と都さんがいた。
「おお、女子高生の部屋!」
都さん、テンションおかしい!?
「おいおい」と川上先生が苦笑してる。
「そうだ! 育ててる木を見せてよ」とアキが思い出したように言った。
読んで下さり、ありがとうございます。




