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今世と前世と罪と罰  作者: 月迎 百
第1章 若宮朋佳
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2 女子高生

どうぞよろしくお願いします。

 今の私は都内の高校に在学中の女子高生。

 いろいろな人がいるのが面白い。

 中学からこの学校に入ったので、4年目。

 通学も、この学校での生活にも慣れた。

 女子ばっかりというのも面白い。

 ちょっと前世を思い出す。

 ほら! 『姫』だったから、そばにいるのは女官が多かったからね。



 駅でいつもの電車から降りて、改札あたりで「トモ、おはよ!」とアキに声を掛けられた。


「おはよう! アキ」


 麻岡亜希子。中学校からの友人だ。

 中一で一緒のクラスになり、仲良くなったが、中二中三とクラスが離れて、クラブも違ったことで疎遠になりかけたが、高一で再び同じクラスになりまたよく話すようになった。


 アキはバスケ部で大変女子から人気がある(そうか女子しかいないんだ)。

 背もすらっと高く、目鼻立ちがはっきりしていて、ショートカットがよく似合う。

 バスケって室内競技だから、肌も白いし……。一部の女子からは『王子』って呼ばれててる。


 歩みをなんとなくふたりで合わせて歩きながら、学校の門が見えて……、いやもう4年目になると見えてというより意識せずに身体が覚えているという感じで、アキと雑談しながら門を通過する。


「ちょっと! 下品な!」


 まさか自分に声を掛けられてるとは思わず、行きかけて……。

 後ろから肩をつかまれ、驚いて振り返る。


 誰?


 私はその女性を見つめた。

 20代後半? ぐらいの。

 たぶん先生はティッシュを私の顔に突き出してきて「拭き取りなさい!」と言った。

 怖い顔をしている。


 またか……。

 私は無言でティッシュを受け取り、唇を拭ってから、見せた。


「あら……、何も塗っていないのね」


 先生は意外そうな表情をしてから、顔をしかめ、私の前から立ち去る。


 謝りもせんのかい。


「夏休み明けから中学に来た新しい先生だよ。

 確か、数学の先生だったはず。

 トモのこと知らなかったんだね」


 アキが慰めるように私の肩をとんとんと叩いた。


読んで下さり、ありがとうございます。


これ、私、中学の時、高校の先生にやられました。

そうなんだよね。

謝ってくれなかった。


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