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031 固有結界ね?

SIKABANEside


「固有結界………【死を告げる雪原】」


 頭上と足元の魔法陣が回転を始める。それと同時に爆音のような轟音が響き渡り、光に僕たちは包まれた。一瞬の出来事だった。

 ロキル大迷宮内は一瞬で、辺り一面真っ白な雪景色となった。地面は積雪で見えない、どれだけ深いかも分からない。

 

「ま、魔王!空が!」

「ん………()だね」


 術者だからなのかなんとなくわかる。

 太陽な物もあるし、空なような物もある。

 でも、あの空は全て氷だ。空さえ飛べればすぐに手の届く空。

 でも、あの太陽は氷じゃない。けど、熱くない、ただただ………暖かい。


「数は………さっきより増えてる。敵にって認識すれば………強制的に範囲内のモンスターも引き込めるのか」


 最大範囲はわからないけど、かなり広範囲みたいだ。

 あの広い空間外の犬も引きこんでるんだから、間違いない。


「数は………だいたい40?………43かな」

「WOOOF!!」

「ほい」


 雪の地面から氷の槍が突き出してくる、その槍はロキルウォードックの胸部から刺さり、頭の天辺まで貫通する。

 ちなみに、突き出してきたというより生えてきたというイメージのが正しいかもしれない。なぜなら今の魔法は。


「何今の………地面の雪が氷の槍になったわよね………」


 と、スイの言った通り。今のは地面の雪が氷となり槍となった。だが、またネタはある。

 串刺しになった仲間を見たロキルウォードック達は恐怖することなく一斉に襲ってくる。


「はぁ………」


 右手を天に向けて上げ、そして一気に振り下ろす!。それと同時に空の氷から生えてくるように氷の矢が出てくる。

 その矢は雨のようにロキルウォードックに降り注ぎ、頭、肩、手、背中、足。体中を撃ち抜いた。

 もちろんスイには当たってない。僕の近くにいるし、狙ってない。


「すごい………これがコユウケッカイ」

「ちょっとカタコトすぎ…………固有結界ね」

「固有結界?その人だけの結界ってこと?」

「うん。詳しくは後で教えてあげる………今は実験」


 そこからはかなり楽だった。

 結界全てが僕の射程圏内だし、固有結界を出るには僕を倒すか固有結界以上の魔力をぶつけなきゃ壊せない。

 まぁ、そんな魔力をロキルウォードックを持ってるわけもなく逃げる個体も戦いにくる個体も1匹残らず実験台になってもらった。

 お陰で僕の固有結界の性質はわかった。

 そして、ロキルウォードックを全て倒した辺りで。


「アレ?………なんか………フラフラする」

「当たり前よ。あんなに魔力を消費したんだから」

「そっか………あとは………任せていい?」

「いいわよ。さっさと寝なさい」

「うん………おや………すみ…………」


 僕はスイに体を預け、眠りについた







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