017 進化1
『進化できるの?』
「みたい………でも、イリスの予測より………早い」
スイは僕が名前をつけたことで進化できるようになった。
けど、名前をつけない間にかなり時間があったから名前をつけても早くて1ヶ月経過してから進化できるはずだった。
それが2週間ちょっとで。早すぎる。
「イリス………なんでかわかる?」
《………ハッキリ言ってしまえばわかりません。ですが、おそらく理由があるとすれば主人かと》
「僕?」
《主人は魔王の中でも多少イレギュラーな存在です。原因が分からなければそれは主人によるものだと考える方が》
「自然………か」
『それで!何に進化できるの!』
スイは今までにないほど興奮している。
それほどに嬉しいのか周りをピョンピョンと跳ね回っている。
見た目は蜘蛛だが、なんか可愛い。
「えっと………イリス」
《現在はア◼️◼️◼️スパイダーですが、進化によりアラクネスパイダーになり、次の進化でアラクネになります》
今まで発音出来なかった部分ってバグとかじゃなかったんだ。
スイの進化は、名前が減っていく方式らしい。普通進化のイメージは名前が伸びたりとか減って増えての足し算と思ってた。
アラクネ………向こうの世界だと正式名称っていうのかな………アラクネーって呼ぶのが本来の呼び方だったはず。
アラクネってことはスイは上半身が人の形で下半身が蜘蛛なのかな。
イメージ的には蜘蛛の上に人が生えてる感じ?。
『なんだって?早く教えて』
「ん………アラクネスパイダーに進化して次にアラクネになるって」
それを伝えるとわかりやすく表情が明るくなる。明るく?蜘蛛だから分からないと思ってたけど、この2週間でわかるようになったかな。
それとも名付け親と子みたいな繋がりがあるのかな。
『それじゃ!進化するから!』
そう言ってスイは蜘蛛糸で自分をぐるぐる巻きにし、繭?糸の卵?になってしまった。
この中でスクスク育つのかな?。
「これ、どうすればいい?。移動して………平気?」
《大丈夫だと思います。衝撃は糸の繭が和らげてくれます》
「そっか。それじゃあひとまず」
空間に穴が開き、その中に糸の卵を入れる。
これは空間魔法の一つ、次元収納。
空間魔法は戦って食べたやつの1匹がLv.1で持ってた。今はLv.3でアポート、短距離ワープ、次元収納の3つが使える。
ひとまずの便利魔法だ。
進化………楽しみだなあ




