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014 グループ分け

 KABANE side

 今俺らはグループ分けをしている。

 と言っても学校とかでやるような平和な物じゃない。これから、訓練や魔物との戦いのための命を預ける仲間という意味でのグループわけだ。

 人数は3()6()人、そこから分かれていく。

 仲のいい者達で固まる所もあれば、あぶれた者たち、色んな分かれ方をしてる。

 正直、お互いの能力を把握して組んでいるわけではない…………と思う。あくまで、安心して背中を預けたり、仲間間では大事なコミュニケーションを取りやすいなどが主な理由だ。


(カバネ)、とりあえず俺とお前は確定としてあと2人ほしい」

「2人?もっといた方がいいんじゃないか?」

「あぁ、けど出来れば少人数編成のが良い。場合によってはマイナス面もあるが、少人数のがお互いを守れるし、これから訓練以外は魔物を狩ったり、()()()ってとこで仕事を受けたりするようにって言われたろ?。

 少人数ならほら…………()()とかの分配もしやすい」


 タケが親指と人差し指で円を作る。

 まぁ、お金のことだろうけど、理由自体は納得できる。

 あくまで国で出してくれるのは装備や生活費くらいで、まぁ…………お小遣いって言えばいいのかな?。そういうのは自分達で稼がなきゃいけない。

 そもそも、遠征などする可能性もあって出先でお金がなくなったら自分達で稼がなきゃいけない。その練習として今のうちに自分達で稼ぐことになっている。

 でも、俺らはこっちの世界では新参者。知識がたっぷりあるわけじゃないし、仕事というの簡単なものもあるかもしれないけど、難しいものもあるかもしれない。 

 それで稼いだお金を取り合っていたらこの先厳しい。だからこそタケは、少人数編成にしたいのだろう。


「うん。俺もその方がいいと思うけど、そのあと2人はどうする?」

「ふふふ。実は既に確保してるんだな、これが…………って、言っても。向こうから入りたいって言ってきたんだが」

「誰だ?」

「本名は思い出せねえからあだ名で悪いけど、桜姫様ことサクラさんと普段から付けてるウサミミが特徴のミミさんだ!」

「イェーイ!」

「うげぇ!?」

「ミミさんだ!ヨロ!」



 名前を言うと少し離れた所から女の子が2人やって来て、1人の女の子がタケにドロップキックをする。

 今ドロップキックしたのはミミさん。タケの言う通り、普段から付けている兎の耳のカチューシャ………だろうか?それが特徴的な少女。身長は低いが、運動部というのもあって引き締まった体をしている。

 こう考えるとあだ名って単純だな………頑張れば本当の名前の考察もできるんじゃ?。


「カバネくん?」

「あ、ごめん。考えごとしてた」


 心配して話しかけてくれたのはもう1人の女の子、サクラさん。

 桜姫様って呼ばれてるのは…………多分、本当の名前の名前に桜って入ってたからだったと思う。多分。

 絶世の美女!とかそういうアニメテンプレみたいなわけじゃないけど、容姿は十分整っていて可愛いし、誰にでも優しいから男女共に人気がある。


「で?ほんとにこの4人でやってくん?」

「おう、それに。今更増やせそうにもないしな」


 ミミさんの質問に対してタケが答える。 

 周りを見渡すと全員がグループに分かれている。

 俺らのグループを含めて5グループ。

 クラス委員2人を中心にしたグループ、7人。

 クラス1の不良とその取り巻き、5人。

 世間でいうオタクに部類されるであろう男女4人。

 いつも仲の良い6人のグループ。

 残ったメンバーで固まった余り集団10人。

 そして、俺ら4人のグループ。


「なぁなぁ、どうせなら俺ら4人のグループ名決めようぜ」

「タケっちゃんは子供っぽいこと考えるね〜。でもさんせい〜。サクラちゃんは?」

「え!えっと、ミミちゃんとカバネくんがいいなら」


 3人してこちらを見てくる。

 グループ名。悪くはない、正直男としてはげふんげふん。

 呼び名は大事だしな、うん。


「俺も賛成だ。それで?何かあるのか?」

「ふっふっふっ…………慌てるなカバネ。既に考えている」


 タケが自信ありげな顔をして笑ってる。

 ふっふっふって笑うやつ本当にいるんだな。


「聞いて驚け!」

「みて笑え?」


 言おうと思ったことをミミさんに先を越されてしまった。


「俺らのグループ名は【survivor(生存者)】!」

「えぇ〜、可愛くな〜い」

「いいじゃねえか!カッコいいだろ!」


 生存者…………survivor。

 この世界で生き抜くから付けたんだろうけど………正直ちょっと恥ずかしい。


「じゃあサクラちゃんとカバッちに決めてもらお!」


 ミミさんに名指しされる。

 カバッちって俺か。


「私は何でも大丈夫だよ。カバネくんは?」

「う〜ん」

「か、カバネ?カッコいいよな?survivor」

「正直恥ずかしい」

「うっそぉ!」

「でもまぁ、いいんじゃないか?」


 恥ずかしいけど、これくらいのがいいのかもしれない。これ以上ヤバいの出されてもアレだし。

 不服そうにしてるミミさんを横目に「survivor!survivor!」と、周りに宣伝してる。

 …………反対するべきだったか?


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