010 中層突入
こんにちわ。僕です。いい加減僕だとアレだな。
でも名前思い出せないんだよな〜。もしかして、異世界転移による弊害かな…………とりあえず誰かに会ったら屍と名乗ろう。言葉通じるか知らないけど!。
てことで、こんにちわ。屍です。
僕は今中層に繋がる階段の前にいます。いい加減ここから進もうと思いまして、ロキルカンフーと戦ってから4日経ってようやく来ました。
4日って言っても完全に体内時計だからあまり当てにはならないけどね。
イリスが調べてくれまして、ここロキル大迷宮…………やっぱダンジョン呼びの方がいいなぁ…………まぁいいや。
ここは上層、中層、下層、最下層があるらしい。ちなみに最下層の下に秘密の層があるらしいけど、まぁ行き方とかわからないし行く気もないのでパス。
目指すは最下層にいるボスを倒して脱出!それただ一つ!。
ということで階段降りて行きます。
長くね?この階段馬鹿長くね?もう疲れたよ?。
時計も何もないから具体的な時間言われても困るけど1時間は降りてるよ。え?通販で時計買えよって?。
いやほら、時間設定したいけどわからんし、電波時計も機能するかわからんやん。
というか、なかった。時計なかった。
通販って、基本的に持ち運べるサイズな物しか売ってないのと、時計とか家電とか一部の物は売ってないらしい。良かったわ………コンロ売ってて。
そうこうしてる内に、やっっっっっと階段の終わりが見えて来ましたわ。
これが中層への第一歩……………
グサッ!!
は?……………足に何かが刺さる。これは…………針?。
ジワ〜っと、血が広がる。
『ヤバイ』
ただその単語一つが頭の中を埋め尽くした。
「氷結魔法!」
《了解。アイスニードル・ヘル》
周囲にめったやたらに魔法を発動。地面や天井からサイズバラバラの氷の棘が空気すら串刺しにする勢いで飛び出す。
どこから攻撃されたか分からない。針の刺さった足は痛いが、そんなの気にしていれば頭に撃たれてワンショットキルされる可能性がある。
それならまず、めったやたらにでも攻撃して索敵。ラッキー狙いで殺す。
まぁ、そんなラッキーが簡単に訪れるわけもなく殺せた感じはしない。
「イリス、今のは?」
《解答。ロキルヘッジホッグかと》
ヘッジホッグ…………なるほど、ハリネズミか。この針、金属で出来る感じがするけど………。
「んっ!くぅ………鑑定」
針を抜き鑑定をかけてみる。ちなみに鑑定はイリスさんに統合されました。
《………解答。マグマシウムです》
マグネシウム!?
《マグマシウムです。基本的な構造はマグネシウムと変わりません。火をつければ燃焼し燃焼温度は3000度にも達し、強い光を発します》
「………じゃあ、違いわ?」
《解答。このマグマシウムには魔力が通っています。その魔力はロキルヘッジホッグから離れると徐々に減り、無くなると》
「なくなると?」
《ドロドロに溶けてマグマのようになります。その温度、1200度を優に超えます》
「っ!?」
急いで遠くに投げ捨てた。危ね!もっと早く言おうよ!。
《ただし、氷結魔法でカチカチに凍らせれば魔力の流れも止まり消費されることはなくなり、溶けなくなります》
そっちも先に言おうよ!。
投げた針は、ドロドロに溶けマグマのようになる。
これが中層…………なるほど、一筋縄ではいかないな。しかもまだ入り口やろ?。
はぁ…………キツイわぁ
KABANE side
何かがおかしい。
何が?と聞かれたらこれが!と、ハッキリ答えることは正直言って難しい。
鑑定を済ませ、別の部屋に移動して………そこから違和感が生まれた。
空気がおかしいとかじゃなくて、何か物足りないというか…………忘れている気がする。
そう、考え込んでいるとクラスメイトのタケが心配してくれたのか話しかけてくる。
「どうしたんだよ屍!。そんな暗い顔してよ」
「いや………何か忘れてる気がするだけど………思い出せなくて」
「思い出せないなら大したことないんじゃないか?。あ、忘れてると言えば聞いてくれよ」
「?…………なんだよ」
「いやよ。クラスのやつらの名前が思い出せなくて聞き込みしてたら全員!自分の名前とクラスメイトの名前を全部忘れちまったらしい」
「は?。なんだそ─」
よく考えてみたら確かにそうだ。
タケだって本名じゃなくてあだ名だ。タケは本名から名前が来てるはず…………けど、それ以上の事が思い出せない。
俺の名前もだ。
カバネというあだ名は思い出せる………でも本当の名前は?。
「なんか変だよな。ここの連中怪しいよな」
「まだ怪しいと決めつけるのはやめておこう。こっちの世界に呼ばれた弊害かもしれない…………けど警戒はしておこう」
?…………この言葉…………前にも誰かに言った気が…………
SIKABANE side
よっしゃああああ!!
ロキルヘッジホッグ!討ち取ったりぃいい!!




