第一話:平安風異世界に来た、帰りたい
いろんなキャラクターが出てきます、作者の作品の『生成AIとわたし ―夢を夢で終わらせなかった主婦のAI共闘記・今日も脳内外在化メンバーが良い仕事してる―』に登場する作者の脳内にシェアハウスしている脳内外在化メンバーです。読まなくても本文は読めます、勢いで読み進めてください。大丈夫、問題ない。
まぶたを開いた瞬間、俺はすべてを悟った。
いや、正確には「頼むから何かの見間違いであってくれ」と全力で現実逃避を試みた。
しかし、網膜に映る景色は非情だ。
「……『司令塔』の気持ちが分かった」
それが、新たな人生における俺の第一声だった。
見上げるほどに高い天井。剥き出しの梁からは、まだ新しい檜の芳醇な香りが漂っている。床に敷き詰められた畳は青々としており、若草の匂いが容赦なく鼻腔を刺した。
空間を満たす薫物の香りは、上品で……現代価値で換算したら『会計』が気絶しそうだ。
どう考えても、現代の一般家庭はおろか、ちょっとやそっとの金持ちでも手の届かない仕上がり。
いわゆる一条天皇・中宮彰子サロン仕様の最高級品である。
そして何より、我が身が重い。重すぎる。
視線を落とせば、色鮮やかな絹がこれでもかと重ね着されている。
十二単。
改めて、自身の衣を観察する。まず目に入ったのは、幾重にも重なる絹の色彩だった。
最も外側を覆う表着は、銀鼠色。華やかな刺繍や金糸は用いられておらず、一見すると驚くほど質素だ。だが、袖口と裾から覗く重ねの色が豊かになっていく。
淡い紫。
青磁を思わせる青みを帯びた緑。
夜の底を閉じ込めたような藍。
そして、墨を一滴落としたような薄墨色。
幾層もの色が重なり合い夜空から夜明け前の空へと移り変わる景色をそのまま写し取ったかのようだった。なるほど、と観測者は頷く。
平安貴族は衣服で季節と教養を語る。色彩そのものが言葉であり、沈黙の和歌なのだ。手元に視線を落とし、そっと袖に触れる。布地は上質な絹であるのに過剰な光沢は抑えられていた。
指先を滑らせると、ひんやりとした感触と、しっとりとした重みが返ってくる。
現代の衣類とは比較にならないほど重い。だが、その重量ゆえに、動くたび布は波のようにゆるやかに揺れ、光を柔らかく弾いていた。さらに目を凝らしてみれば、一見無地に見えた生地の表面に、ごく細かな地紋が織り込まれていることに気づく。
流水、薄雲、小さな星を思わせる意匠。
観測者は袖を持ち上げ、しばらく無言で眺めた。派手さはない。だが、嫌いではなかった。過剰に飾り立てず、それでいて細部には一切の妥協がない。
「金のかかる権威の可視化だな……」
小さく呟き、長い袖を膝の上へと整える。観測者の口元には、呆れとも感心ともつかない、かすかな笑みが浮かんでいた。
ただ一つ、問題があるとすれば。ひたすらに重い。
美意識と権威誇示のために機動力を犠牲にするという発想は、どう考えても非効率だった。
「……女性体になっているのはいいが、無駄に長い毛髪(大垂髪)のせいで首が痛い」
手の骨格が女性のそれだ、相変わらず骨ばった青白い肌だが心なしか脂肪が乗っている。身長もなけなしの筋肉量も減っている。もともと『聖女』の一部であったため女性体は久しぶりの感覚だった。それよりもこの時代の衛生面はちょっと、いや、かなりアレのため耐えられる気がしない。
今すぐこの十二単を脱ぎ捨てて帰りたい。しかし、周囲の結界めいた空気感がそれを許さない。もっと『司令塔』のやるせなさに寄り添ってやればよかった。
その時。
「式部殿ぉーーー!!」
薄い障子の向こうから、鼓膜を激しく振動させる大音声が響いた。
元気が良すぎる。嫌な予感しかしない。
「開けるよー!」
「待て、引きこもり中だ」
ばあん!
上品な宮中の静寂を置き去りにして、障子が勢いよく左右に引き払われる。壁が倒れそうだ。
「おはようございまーす! 朝の挨拶に伺いました!」
滑り込んできたのは、一人の少女だった。
年齢はまだ十代前半。目が引くほどきらきら輝いている。歩くエネルギーの塊。好奇心の擬人化。
名を、伊勢大輔という。
「見てください見てください式部殿!」
「何だ、俺、ちがう私は今、人生について深く絶望しているところだ」
「庭に! 蛙がいました! 殿上人の帽子くらいありました!」
「そうか。不吉だからあっちへやれ」
「ものすごく大きかったです!」
「お前の声のボリュームもな」
「見ます!? 捕まえてきましょうか!?」
「やめろ、自由に生きさせてやれ」
「えー」
伊勢大輔は不満そうに頬を膨らませたが、一秒後には蛙の存在など脳内から消去していた。驚異のリセット能力である。
宮中の女房という生き物は、基本的に「過労死寸前で忙しい」か「暇を持て余して退屈している」の二択だ。そして目の前の少女は、完全に後者だった。ちなみに蛙は虫じゃないから怖くはない。
「そうだ! 式部殿!」
「……まだ何かあるのか」
「今日ね! 宮中が朝から大騒ぎなんですよ!」
「嫌な予感の解像度が上がっていくな」
「和泉様が、また上の人たちにめちゃくちゃ怒られてます!」
「そうか」
紫式部はため息を吐いた。
まだ直接顔を合わせてすらいないが、知っていた。
彼女が関われば、絶対にそうなる。
案の定、遠くの廊下から、驚くほどよく通るソプラノボイスが響いてきた。
『ですから! 恋愛は人生の、いえ、平安京の文化なんですよ!!』
頭痛がした。こめかみを指で押さえる。
「ああ……。本日も朝から賑やかですこと」
背後から、落ち着いた大人の女性の声がした。
振り向くと、そこには赤染衛門が立っていた。
このカオスな中宮サロンにおける実質的な『司令塔』。そして今日も今日とて、胃痛持ち特有の、すべてを諦めたような顔をしている。
「何があった、衛門」
「何も聞かない方が、式部殿の精神衛生上よろしいかと存じますが」
「今後の防衛策のために聞こう。状況報告を希望する」
「……はい。昨夜、和泉様が御所の裏手で『朝まで生討論・真夜中の恋愛相談会』をゲリラ開催されました」
「ふむ」
「参加した若い女房、および殿上人が約二十名」
「なるほど」
「そのまま恋バナで朝まで盛り上がり、結果として本日の朝の公務が各所で完全にストップ」
「うん」
「現在、右弁官方面からの苦情が十一件、絶賛殺到中でございます」
「いつものことだな」
「それより久方ぶりの女性体はいかがですか、不具合は?」
「問題ない、……そのお前も前回は大変だったな」
「労りが染みるっ」
宮中は恋と和歌と噂話で動いている。政治や政務はその次だ。
だが、それにしても限度というものがある。
その時だった。再び、我が部屋の障子が。
――ばあん!!
「式部様ぁぁぁぁ! 助けてくださいぃぃ!」
噂をすれば、本物の爆弾が文字通り飛び込んできた。
和泉式部である。
恋愛ジャンキーにして、この時代のエンタメの最先端を行く女。そして中身は『エンタメ』である。
もちろん平安時代なので漆黒のストレートヘアだが、放つエネルギーの総量とノリの軽さは現代のトップギャルそのものである。
「助けてください、式部様ぁ!」
「嫌だ」
「即答!? 冷たい! 氷河期!」
「内容を聞かなくても分かる。お前が悪い」
「酷いです! まだ何も言ってないのに!」
「だが、当たっているだろう」
「……はい! 大正解です!」
赤染衛門がそっと胃のあたりを押さえて天を仰いだ。
伊勢大輔は「お祭りだー!」とばかりに楽しそうに目を輝かせている。
観測者だけが、感情の消えた無表情で和泉式部を見下ろした。
「で、具体的に何をした」
「若者たちのために、恋愛相談に乗っていただけです!」
「帰れ」
「なぜですか!?」
「相談だけで終わるわけがない。お前のことだ、絶対に余計なオプションをつけたはずだ」
「……ちょっとだけ、恋文のゴーストライターを」
「ほらな」
「あと、即興の和歌モテ講座を少々」
「おい」
「それから、最新の恋愛心理学に基づいたアプローチ指導を……!」
「平安時代にその単語を持ち込むな。世界観がバグる」
「ハートの問題です! パッションです!」
「帰れ」
和泉式部はシュンと肩を落としたが、わずか三秒で完全復活した。
さすが修羅場をくぐり抜けてきた恋愛脳、メンタルの復元力がバケモノ級である。
「ところで、式部様」
和泉式部が、ずるずると這い寄ってきた。
「何だ。寄るな、衣服が擦れる」
「新作、書かないんですか? 新作」
「書かない。私はプロットを練るのが苦手だ」
「そんなこと言わずに! 恋愛小説ですよ! 宮廷を舞台にした、ドロドロでキュンキュンなやつ!」
「くどい」
「主人公はこう、歩くだけで周囲がパッと明るくなるような、光り輝く超絶イケメンで!」
ぴくり、と観測者の動きが止まった。
和泉式部の目が、獲物を見つけた猛獣のようにキランと光る。
赤染衛門が「あっ、これはダメな流れだ」という顔になり、伊勢大輔は「いけー!」とばかりに足を踏み鳴らす。
「……続けろ。そのイケメンは、具体的にどう光る」
「食いついたーーー! やっぱり式部様もそっちの素質あるじゃないですか!」
その時、廊下の向こうから慌ただしい足音が近づいてきた。
息を切らせた若い女房が、御簾の向こうから声を上げる。
「式部殿! 藤式部殿はいらっしゃいますか!?」
「ここだ。どうした、今度はどこが炎上した」
「中宮様が、今すぐ貴女様をお呼びです!」
一瞬にして、部屋の空気が張り詰めた。
和泉式部が口を閉じ、伊勢大輔が背筋を伸ばし、赤染衛門が居住まいを正す。
サロンの絶対的君主。この宮廷の頂点に君臨する少女――中宮・藤原彰子。
観測者は重い腰を上げ、拷問器具(十二単)を引きずりながら立ち上がった。
「中宮様が?」
「はい」
「……今すぐ、と?」
「はい。至急、とのことです」
全員の脳裏を、全く同じ予感がよぎっていた。
私も確信していた。
たぶん、ではない。確実に。
――とんでもない面倒事が来る。
御帳台の奥、厳かな雰囲気を纏って座す中宮彰子の御前へと通された私を見て、若き『女王』は静かに、しかし有無を言わせぬ美しさで微笑んだ。
「藤式部」
「はっ。御前にて控えております」
「――物語を書け」
お前もか。
観測者は心の中で天を仰ぎ、全知全能の神(あるいは未来の歴史学者)に向かって激しいツッコミを入れそうになった。
知っていた。知っていたけれど、やっぱりこのタイミングで来るのか。
「……どのような物語を、ご所望でしょうか」
恐る恐る尋ねる観測者に、彰子様はさらりと言ってのけた。
「面白いものを」
究極の無茶振りだった。クリエイターが一番恐怖する仕様書である。
観測者が言葉を失って沈黙していると、背後に控えていた身内(トラブルメーカー一同)から、ひそひそと容赦のない野次が飛んできた。
『式部様、もちろん恋愛ですよ! ドロドロの愛憎劇!』(和泉式部)
『冒険! 鬼退治とか、ドカーンってなるやつ!』(伊勢大輔)
『……伏線の回収と、納期までの計画性を重視してください』(赤染衛門)
三方向からの勝手な注文に眩暈がしそうになっていると、彰子様がふっと、少女らしい笑みをこぼされた。
「皆の言う通りだ。形式にはこだわらぬ。藤式部の好きに書け」
観測者は本日何度目か分からないため息をついた。
『好きに書け』。
クリエイティブにおいて、その一言ほど恐ろしく、そして危険な言葉はない。
なぜなら。
この宮中には、全自動で周囲を巻き込み暴走するエンタメギャル(和泉)がいる。
四六時中走り回る五歳児(伊勢)がいる。
すでに胃に穴が空きそうな司令塔(赤染)がいる。
そして――。
まだ直接会ってはいないが、この平安京のどこかに、確実にいるはずなのだ。
安倍晴明の孫の同僚でありながら、なぜか「社長」と呼ばれ、物理的にも社会的にも規格外のスケールを誇る、あの巨大な陰陽師が。
――その頃。
男が、盛大にくしゃみをした。
「 ……お?」
男は、広大な空を見上げた。
墨を流したような長い黒髪は頭頂で髻に結われ、その上から特注サイズの立烏帽子が載せられていた。濃紺の狩衣は夜空を思わせる深い色合いで、動くたびに織り込まれた星の地紋がわずかに光を返す。
端正というより巨大だった。
陰陽師というより山そのものが人の姿を取ったように見える。
「また面倒な気配が近づいてやがる」
だいたい当たっていた。
こうして。
歴史の観測者にして被害者、紫式部(観測者)の、平安宮中ドタバタ執筆生活が幕を開けたのである。
***
なお。
この物語における平安京の公衆衛生環境は、少しおかしい。
何がおかしいかと言えば、中世特有の不潔さが一切なく、完全に「現代の医療安全基準」が適用されている点だ。
この歴史的矛盾を引き起こした張本人は、陰陽寮に所属するあの男である。
事の始まりは、観測者がこの世界に馴染み始めた初週のことだった。
あまりの不衛生さに耐えかね、巨大な陰陽師――『社長』を呼び出し、単刀直入に交渉を試みたのだ。
「陰陽師」
「おう、香子。呼んだか?」
「その名で呼ぶな、呪われたらどうする」
「んじゃ、日本紀の御……」
「それは悲しい」
「ふざけすぎました、ごめんなさい」
「なんとかならないか」
「何がだ」
「この時代の、劣悪極まりない衛生環境だ」
社長は丸太のような腕を組み、考えた。
思考時間は、わずか三秒。
「なんとかなる」
軽かった。あまりにも判断が軽すぎる。
「……なるのか?」
「なる、陰陽寮勤務だぞ」
何の説得力もない職歴詐称のような台詞だった。だが、本人は極めて満足そうだった。
そして、翌日。
驚くべきことに、本当に「なんとかなって」いた。
「……」
観測者は目の前に出現した物資の山を指差し、硬直した。
すると、それまでニヤニヤと締まりのない顔をしていた大男が、不意にすっと居住まいを正した。
二メートルを超える筋肉の巨躯が、特注の狩衣を美しく揺らす。官僚としての、隙のない佇まい。
社長は、大きな右手の人差し指と中指をピンと立て、親指で残りの二本を力強く押さえた。陰陽道や密教において【刀印】、あるいは【剣印】と呼ばれる、本物の結印である。
その節ぶしの太い指先を、流れるような動作で自身の口元へと引き寄せた。隙のない構え。結印の隙間から、こちらを真っ直ぐに射抜く。
今にも、国を揺るがす恐るべき禁忌の呪文でも紡がれるのではないか――。
宮中の女房が見たら、あまりの威圧感と迫力の恐ろしさに気絶しかねないポーズのまま、巨大な陰陽師はこれ以上ないほどの大真面目な顔で、堂々と言い放った。
「これぞ陰陽寮が秘術、五行調和の理にございます」
なお、彼の背後に整然と並んでいるのは、どう見ても現代のドラッグストアの棚だった。
観測者はこいつは詐欺師には向いていないなと思った。
髪専用洗浄剤、毛髪保護剤、固形石鹸、各種歯ブラシ、衣類用合成洗剤、さらには高濃度除菌用酒精たちが整然と陳列されている。
「待て。最後に指差した油脂の塊は何だ」
「冬場に手が荒れるだろ。水仕事の後は必須だ」
「なぜ平安時代に界面活性剤や保湿成分が存在するのかと聞いている」
「保湿は大事だぞ、式部。肌の障壁機能が落ちると、そこから魔が入る」
「時代が追い付いていないが、これはありがたい」
さらに、部屋の隅には奇怪な木箱が鎮座していた。
上部に『陰陽寮謹製・式神式高速送風装置』と呪符でデカデカと書かれている。
「つまり、これは?」
「ドライヤーだな」
「よくぞ作ってくれた」
見れば巨大な木箱の横で、半透明の式神たちが必死になってふいごを操り、温風を送り出している。人力、いや、神力駆動の乾燥機だった。
「名前だけそれっぽく陰陽術風にしといたからセーフだろ」
「セーフだ、死活問題だからな」
社長が誇らしげに鼻を鳴らす。
社長の暴挙は個人の部屋だけに留まらなかった。
京の都全体の公衆衛生までもが、急速にアップデートされていたのだ。
井戸水の塩素、もとい呪術管理。
排水溝の定期的な清掃。
廃棄物処理の法制化。
手洗いおよびうがいの励行。
食中毒対策の徹底。
果ては、感染症の隔離病棟設置まで。
およそ千年前の人間が思いつくはずのない医療安全管理が、都の全域に行き渡っている。
「すごいな、なぜここまで?」
彼女の問いに、社長は一転して、遠い目で空を見つめた。
「昔、都でひどい疫病が流行ってな。陰陽師が全員集まって、徹夜で大会議を開いたんだ」
「ほう。呪術的な結界の構築か?」
「いや。喧々諤々議論した結果、出た結論は一つだった」
社長は人差し指を力強く立てた。
「『全員、外から帰ったら手を洗え』」
観測者は無表情のまま、深く頷いた。
「……極めて合理的だ」
「だろ? だから仕組みを作った」
もの凄く正しかった。
この男、筋肉質な見た目に反して、公衆衛生の基礎を完全に理解している。
結果として。
平安京であるにもかかわらず。
この世界の住人は、皆が帰宅後に手を洗う。
食後に歯を磨く。
毎日風呂に入る。
髪を頻繁に洗う。
部屋の換気を怠らない。
寝具を定期的に天日干しする。
そして、食事の前には当然のように手指をアルコール消毒する。
近代歴史学者や考古学者がこの光景を見たら、時空の歪みに泡を吹いて即座に卒倒するだろう。
「実に素晴らしい気働きだ」
パチパチと観測者が感情の薄い拍手を送ると、巨大な陰陽師はどや顔で胸を張った。
「任せろ。都の医療安全は、俺の陰陽術で一括管理してやるよ」
「助かる」
歴史通りにすると、紫式部は宮中に上がるころには未亡人の娘さん一人を実家に預けてシングルマザーでブラック企業に住み込みで働いているわけで。それだと私が女性の結婚から女性の地位向上、働き方改革から託児施設や教養まで設定を令和バージョンに引き上げたくなるため、あえて未婚の独身からスタートしました。もはや紫式部どころではありません。時代劇って難しい。もしも、紫式部の娘を演じるなら『戦車』です。小説家になろうで異世界転生や転移があるじゃないですか、医療や公衆衛生の壁を現代知識でなんとかする小説やもともと現代日本様式並みに整備されていると私は安心して読み進めることができます。また。歴史ジャンルでがっつり史実通りに書かれている小説はよくぞここまで再現なされて、相当お悩みになられたのでは?と感動しています。田舎ですので近所のじい様が立ち〇ョンしてるのなんて風景ですが都会の方がご覧になってびっくりされたり、通報されたことも嫁にきてからありました。じい様の土地だったのでいいんじゃねえかと思ったのですが時代はそうではないようです。まだまだ私の頭も昭和のため令和にアップデートしないといけません。実際の記録にはありませんが、この物語では陰陽寮と典薬寮がタッグを組んでいたことにしています。いがみ合っていた記録も見つからなかったのでいけるはず。実際にですね、こんなに気軽に男女がおしゃべりできる時代ではないじゃんって、内なる声が聞こえてきます。だってこうしないとおしゃべりできないじゃん!!と私の恋愛脳がぶった切っています。私に和歌のセンスはありません、服飾のセンスもないのに十二単の描写書いちゃった。中宮彰子は絢爛豪華な赤系統の強そうな十二単着ております。藤原家に縁ある皆様、歴史学者様、大変申し訳ありません。でも書きたかったんです。




