九冊目
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┃◎たいせつなもの ┃
┃ 10/04(木曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・男の人を忘れるには男の人し┃
┃かいないよね。同じものしか忘┃
┃れさせてくれないものだよね。┃
┃・昨日の昼くらいに逆ナンしち┃
┃ゃった。普通は男の人から話し┃
┃かけるけど、私、今普通じゃな┃
┃いから。 ┃
┃・なんとなく感覚というか、全┃
┃然タイプって訳じゃなかったん┃
┃だけどね。 ┃
┃・何かに惹かれた。何か惹かれ┃
┃るものがあったんだよ。 ┃
┃・その男性と成り行きで付き合┃
┃うことになった。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・その人の名前はマーくん。 ┃
┃・胸ばかり見てたから、たぶん┃
┃だけど私の巨乳が気に入ったん┃
┃だと思う。 ┃
┃・マーくんは挙動不審だけど、┃
┃時々突拍子もないこととか言う┃
┃し、すごく面白い。 ┃
┃・ただ面白いという興味に近い┃
┃感情しか沸いてないんだけどね┃
┃。 ┃
┃・マーくんは今までに出会った┃
┃ことのない芸術家タイプかな。┃
┃・私がいい感じになる昼の時間┃
┃帯にナンパしたらか、老いちゃ┃
┃う私にはデートが出会った昼に┃
┃しか出来ない。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・35歳くらいでいる1時間限┃
┃定か。でも一番色気が増すから┃
┃、その時間帯にナンパして良か┃
┃ったよね。 ┃
┃・ハルくんとたまに駅でバッタ┃
┃リ会う。でも会ったら走って逃┃
┃げる。だってそれしか出来ない┃
┃から。 ┃
┃・ママと早く会いたいな。料理┃
┃教室で仲良くしたいな。 ┃
┃・今は最高にアルバイトが楽し┃
┃い。 ┃
┃・だってアルバイトを楽しまな┃
┃いと全てが暗くなるから。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
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┃◎ママのような存在 ┃
┃ 10/05(金曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・リクさんが影響しているかは┃
┃分からないけど、男の人が怖く┃
┃なくなった。 ┃
┃・男の人にあまり抵抗がなくな┃
┃った。抵抗をリクさんが溶かし┃
┃てくれたのかな。 ┃
┃・私、性格が変わったなって最┃
┃近すごく思う。いい方にも悪い┃
┃方にも。 ┃
┃・教授のアシスタントとして働┃
┃いていて、教授は私のことを色┃
┃々調べてくれてる。 ┃
┃・でもなにも進んでいないみた┃
┃い。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・そんな簡単に行くわけがない┃
┃よね。今までにない珍しい症状┃
┃なんだからね。 ┃
┃・治ったとしても今の老いてし┃
┃まう私に慣れてるから、元に戻┃
┃すとなるとそれはそれで大変か┃
┃もしれないな。 ┃
┃・そんなことばかり考えてしま┃
┃う。今のままで十分って考えて┃
┃しまう私がいる。 ┃
┃・居場所があるって普通は当た┃
┃り前なんだけど、なんか嬉しい┃
┃よね。 ┃
┃・お姉ちゃんの明るさはまだ戻┃
┃ってない。お姉ちゃんが相変わ┃
┃らず暗い。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・私ももっともっと明るくなら┃
┃なくちゃね。私が笑えばお姉ち┃
┃ゃんも笑うと思うから。 ┃
┃・今日は料理教室だ。楽しみだ┃
┃な。 ┃
┃・嫌なことも少し頭から消えて┃
┃いなくなっちゃうくらい楽しみ┃
┃なこと。 ┃
┃・今日は鶏の唐揚げを作るって┃
┃言ってたよね。 ┃
┃・私、唐揚げが大好きだし、本┃
┃当にワクワクしてる。 ┃
┃・ママにまた会えるんだ。嬉し┃
┃くて嬉しくて震えてる。 ┃
┃・ママとまた何の壁もなく会え┃
┃る。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・私を私だと思わないで喋って┃
┃くれたり、接してくれるってな┃
┃いから。気は楽だよね。 ┃
┃・ママから他人に見られながら┃
┃会えるんだから、今日こそは喋┃
┃りたいな。 ┃
┃・私はママみたいな女性になり┃
┃たいと思ってる。ママみたいな┃
┃存在に私もなれるかな。 ┃
┃・私にとってママは本当に大切┃
┃な人だから。本当に特別な人だ┃
┃から。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎ふれあいというもの ┃
┃ 10/06(土曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・昨日は料理教室があった。料┃
┃理教室では大好きな唐揚げを作┃
┃った。 ┃
┃・唐揚げは大大大好きでベスト┃
┃3には入る食べ物だからいっぱ┃
┃い食べちゃった。 ┃
┃・唐揚げが大好きで普段は専門┃
┃店と母のものしか好んで食べな┃
┃いけど、これは絶品だった。 ┃
┃・すごく好きなタイプの唐揚げ┃
┃で、母の味がすごく懐かしく感┃
┃じた。 ┃
┃・ママとは二回目でついに同じ┃
┃班になった。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・嬉しすぎて大好きな唐揚げじ┃
┃ゃなくてママのことの方が頭を┃
┃占領していた。 ┃
┃・いつ振りか分からないけど本┃
┃当に久し振りに喋った。 ┃
┃・私の知っている明るいママも┃
┃いたけど、知らないママもそこ┃
┃にはいた。 ┃
┃・少し抜けているいつものママ┃
┃とか、女性の一人としてのママ┃
┃とか。色々なママがいた。 ┃
┃・主婦たちの中にいるママがな┃
┃んかすごく新鮮だった。すごく┃
┃微笑ましいひとときだった。 ┃
┃・ママとは料理のこともだけど┃
┃、他にもいっぱい喋った。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・すごくすごく楽しかったな。┃
┃・ハマってる海外ドラマの話と┃
┃かしてくれた。その話をママか┃
┃ら聞いたことがあったんだけど┃
┃、初めて聞いたように振る舞っ┃
┃ちゃった。 ┃
┃・ママとはママ友みたいな感じ┃
┃で接することが出来て本当によ┃
┃かった。 ┃
┃・ここ最近で一番明るくなれた┃
┃かな。 ┃
┃・料理教室が嫌なことを少しだ┃
┃けど忘れさせてくれた。 ┃
┃・この症状が治った方が人間ら┃
┃しく生きられるのかもしれない┃
┃。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・でも、ママと楽しく過ごせる┃
┃のなら、今のままの方がいいの┃
┃かもしれない。 ┃
┃・またママと一緒に作った思い┃
┃出の唐揚げ食べたいな。すぐに┃
┃家で作りたいな。 ┃
┃・今日の夜は唐揚げマウンテン┃
┃が出来上がるかもしれない。 ┃
┃・ママは私の太陽。だからずっ┃
┃と明るくいてほしい。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎あなたとは違う ┃
┃ 10/07(日曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・昨日もしたけど、今日もマー┃
┃くんと昼の1時間限定のデート┃
┃をする予定だ。 ┃
┃・マーくんは芸術系の仕事みた┃
┃いだから昼に時間が空けられる┃
┃みたい。 ┃
┃・これといってマーくんとのデ┃
┃ートの想い出とかは思い付かな┃
┃い。 ┃
┃・特に良いことも悪いこともな┃
┃いみたいな感じかな。 ┃
┃・マーくんは会ったときに私の┃
┃目を見ないで巨乳ばかり見てく┃
┃る。昨日もそうだった。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・そんなことが私の印象に残る┃
┃くらいだから本当に何もなかっ┃
┃たんだなって。 ┃
┃・何を話したんだろう。分から┃
┃ない。 ┃
┃・昨日はハルくんとまた駅でば┃
┃ったり会っちゃった。気付いた┃
┃瞬間に逃げたけど後ろから抱き┃
┃つかれた。 ┃
┃・好きって言われた。私もまだ┃
┃好きだよ。 ┃
┃・普通に好きだよ。 ┃
┃・だけど、好きでも何か違うな┃
┃ってことあるから。好きは何千┃
┃種類も何万種類もあるものだと┃
┃思うから。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・今、笑えるのはママとの時間┃
┃と、バイトの時間くらいかな。┃
┃・朝だというのに、今、お腹の┃
┃中はほぼ唐揚げだ。 ┃
┃・私の今日のカラダは昨日食べ┃
┃た唐揚げで出来ていると言って┃
┃も過言ではない。 ┃
┃・料理を作って食べることによ┃
┃ってストレスの基準が限界を辛┃
┃うじて下回っている感じ。 ┃
┃・昨日の夜は唐揚げを大量に作┃
┃って食べた。もう、ホント大量┃
┃に。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎大人から子供へ ┃
┃ 10/08(月曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・昨日は友達二人を街で見かけ┃
┃た。本当に久し振りだなって感┃
┃じた。 ┃
┃・そんなに長い期間が空いてい┃
┃た訳じゃないけど本当に久し振┃
┃りだなって。 ┃
┃・私が誕生日にあげたシュシュ┃
┃を二人ともしていて泣きそうに┃
┃なった。 ┃
┃・まだ私のことを心に留めてい┃
┃る証拠だよね。 ┃
┃・私もそのシュシュを持ってる┃
┃から、その時にしていたら気が┃
┃付いて貰えたかな。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・でも今はそっと影を潜めてい┃
┃た方がいいからね。何かあって┃
┃も面倒だから。 ┃
┃・朝早いときだったから、会っ┃
┃たときは二人の頭に残ってる私┃
┃の年齢に近い姿の私だった。 ┃
┃・目の前で擦れ違ったから顔は┃
┃かなり近づいていたけど、二人┃
┃の顔はほとんど変わってなかっ┃
┃た。 ┃
┃・でも、ほんのちょっと会って┃
┃なかっただけなのに、また大き┃
┃くなって少し大人っぽくなって┃
┃る気がした。 ┃
┃・私の方が数倍大人っぽくはな┃
┃ってるんだけどね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・もう大人を通りすぎてるんだ┃
┃けどね。 ┃
┃・やっぱりいくら信頼している┃
┃人だからといっても秘密は言え┃
┃ない。親しいからこそ言えない┃
┃ってこともある。 ┃
┃・リクさんくらいしか、秘密を┃
┃自分の口から言えた人はいない┃
┃んじゃないかな。 ┃
┃・また、肉じゃがを作った。今┃
┃度は食べきれる分だけ。 ┃
┃・肉じゃがはリクさんとの思い┃
┃出の味だから、また思い出しち┃
┃ゃうよ。 ┃
┃・リクさんのことは書かないっ┃
┃て決めたのに、また書いてる。┃
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┃ 【4】 ┃
┃・リクさんの名前はもう書かな┃
┃い。リクさんの名前はもう書か┃
┃ない。リクさんの名前はもう書┃
┃かない。 ┃
┃・そう決めたの。 ┃
┃・本当の年齢は子供かもしれな┃
┃いけど、私は大人だから。 ┃
┃・大人には我慢とか忘れなきゃ┃
┃いけないこともあるんだ。 ┃
┃・決めたことはきちんと守る。┃
┃絶対に守る。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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