二十冊目
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┃◎まだ見ぬ世界へ ┃
┃ 12/12(水曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・私は魔美女だから、本当にい┃
┃ろんな人が寄ってくる。 ┃
┃・スカウトとかナンパとか、昨┃
┃日も山程来たし。 ┃
┃・嬉しいと思ったりもするけど┃
┃、鬱陶しいと思ったりすること┃
┃もあるよね。 ┃
┃・相変わらず、定期的に教授と┃
┃デートしてる。まあ研究という┃
┃名のデートなんだけど。 ┃
┃・教授が変態なのは前から知っ┃
┃てるけど、それを毎回、上回っ┃
┃てくるよね。 ┃
┃・教授は本当に信頼してる。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・本当にすごい人。 ┃
┃・私が老けてしまうようになっ┃
┃てからは、もうかなり経つね。┃
┃・だってもう年末だもんね。あ┃
┃んなに苦しかったのに早いもん┃
┃だね。 ┃
┃・今も朝からお酒飲んでる。お┃
┃酒飲みながらネットでアニメを┃
┃見る生活だ。 ┃
┃・巨乳好きで挙動不審なマーく┃
┃んが、今は前より好きかもって┃
┃思えるようになってきてる。 ┃
┃・マーくんって、突然海外行く┃
┃って言い出したり。たまに突拍┃
┃子もないこと言ってくるんだよ┃
┃ね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・それに何となく引き寄せられ┃
┃ているのかも。 ┃
┃・昨日は気が付いたら左右で違┃
┃う色の靴下履いてた。 ┃
┃・少し抜けているところはママ┃
┃に似てきたのかな。 ┃
┃・ママも昔、まったく同じミス┃
┃をしてたしね。 ┃
┃・まあそれなら、すごくすごく┃
┃嬉しいんだけどね。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎行動第一 ┃
┃ 12/13(木曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・ママが好きだって言っていた┃
┃海外ドラマを、試しに見てみよ┃
┃うと思って、見てみたらハマっ┃
┃た。 ┃
┃・完全にどっぷりとハマってし┃
┃まった。海外ドラマは一度見る┃
┃とどっぷりハマっちゃう。 ┃
┃・ずっと見ようとしなかったこ┃
┃とが少し悔やまれる。もっと早┃
┃く見ればよかった。 ┃
┃・海外ドラマは苦手で、字幕と┃
┃かだとタメ息出ちゃうけど、本┃
┃当に面白いんだよね。スッと飲┃
┃み込まれていく感じがして。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・字幕だったら見られなかった┃
┃けど、吹き替えだとのめり込ん┃
┃じゃうな。 ┃
┃・今日はこれから海外ドラマを┃
┃見ながら、お酒に逃げようかな┃
┃。 ┃
┃・お酒飲まないとやってられな┃
┃いから。 ┃
┃・誰かにオバサンって呼ばれる┃
┃ことはもう慣れたかも。 ┃
┃・見た目として、事実は事実だ┃
┃から別にいいしね。 ┃
┃・そんなことではストレスなん┃
┃て溜まらない。恋愛が絡まない┃
┃限り、そういうものは生まれな┃
┃いかな。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・今のストレス発散は、もっぱ┃
┃ら酒と料理って感じ。料理がス┃
┃トレスの捌け口だな。 ┃
┃・私の胃はコンビニのフルーツ┃
┃オレと料理教室で習った料理で┃
┃埋め尽くされているって言って┃
┃も過言ではない。 ┃
┃・ついつい作りすぎちゃうから┃
┃、いつも処理してくれる教授が┃
┃若干太ったかな。 ┃
┃・教授は太っても普通の人より┃
┃痩せてるんだけどね。 ┃
┃・決めたことはきちんと守る。┃
┃それだけは頭に常において、今┃
┃日も行く。 ┃
┃ 【終】 ┃
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┃◎ぬくもりってなんだろう ┃
┃ 12/14(金曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今日の料理教室では酢豚を作┃
┃るみたい。 ┃
┃・すごく楽しみだな。 ┃
┃・ママとはかなり仲良くなって┃
┃普通に何でも喋れるようになっ┃
┃たし。 ┃
┃・親子関係の時よりも仲がいい┃
┃かもしれない。 ┃
┃・ママ友というカタチだからこ┃
┃そ喋れることもあるからね。 ┃
┃・ママだから気が合うっていう┃
┃のは間違いないよね。 ┃
┃・何でも言える間柄でも、一番┃
┃重要なことは全く言えない。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・それは、私が急激に老いてし┃
┃まうことと、私が普通の料理教┃
┃室仲間ではなくて、娘であるこ┃
┃と。 ┃
┃・ママにオススメしたいくらい┃
┃面白い海外ドラマ見つけたから┃
┃、今日は薦めてみようかな。 ┃
┃・昨日の夕方は駅前でナンパ待┃
┃ちをした。 ┃
┃・昔はナンパが怖かったり、ナ┃
┃ンパについての知識がなかった┃
┃りした。 ┃
┃・でも今は違う。 ┃
┃・アラフォーとかアラフィフの┃
┃需要もナンパには結構あるから┃
┃ね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・ナンパ待ちをしたのは40代┃
┃から50代の時だったけど、若┃
┃い男性が私に声をかけてきた。┃
┃・相手のパーソナルな部分なん┃
┃て関係なしに、躊躇わずに付い┃
┃ていった。 ┃
┃・それで一夜だけの恋に耽った┃
┃。こんなものかという感想しか┃
┃ない。 ┃
┃・楽しいという感情も、幸せと┃
┃いう感情も、皆無に等しかった┃
┃と思う。 ┃
┃・今度の日曜日にある俳優主催┃
┃のパーティーに、チャラチャラ┃
┃した仲間から誘われてるけど、┃
┃どうしようかな。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・有名な人に逢いたいから行こ┃
┃うかな。 ┃
┃・一目だけでも実際に、この目┃
┃で確認したいから行こうかな。┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎嵐のまえのそよ風 ┃
┃ 12/15(土曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今までより、さらにもっと、┃
┃海外ドラマにどっぷりとハマっ┃
┃た。 ┃
┃・もうもっともっと、のめり込┃
┃む可能性あり。 ┃
┃・あの、手に力を込めるだけで┃
┃病気を治せる男と天才医師のド┃
┃ラマは、かなりハマったな。 ┃
┃・字幕は苦手だけど、あの吹き┃
┃替えの声にはもうメロメロした┃
┃。 ┃
┃・手作りした料理を海外ドラマ┃
┃を見ながら酒と一緒に食べる。┃
┃それだけでいいと思った。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・料理教室で作った酢豚、本当┃
┃においしかったな。 ┃
┃・酢豚をこれからの一週間、何┃
┃回も何回も大量に作ってしまい┃
┃そうだ。 ┃
┃・ママ友であるママとも、美味┃
┃しいね、美味しいねって、言い┃
┃合ったし。 ┃
┃・口の中も人生も、常に酸っぱ┃
┃い感じだ。 ┃
┃・ママの趣味が最近、海外ドラ┃
┃マからミュージカルに移ろうと┃
┃している。 ┃
┃・ミュージカルはよく分からな┃
┃いけど、今度一緒に見に行きた┃
┃いな。ママ友として。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・大学に持っていった私の手料┃
┃理を教授が食べる姿は、本当に┃
┃かわいいんだよな。 ┃
┃・もうマーくんのことは、どう┃
┃でもよくなってきちゃった。 ┃
┃・マジ喧嘩したからもういい。┃
┃本当にもういいの。 ┃
┃・今は教授の方が輝いて見える┃
┃。 ┃
┃・マーくんに関しては、急に冷┃
┃めたから、もう熱を持つことは┃
┃ないかもね。 ┃
┃・私、好きが頂点に達すると、┃
┃一気に好きが転げ落ちちゃうタ┃
┃イプの人間なのかもしれないな┃
┃。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・明日の夜にある俳優主催のパ┃
┃ーティーは行くことにする。 ┃
┃・俳優と一夜だけの恋とかに、┃
┃少しだけ落ちてみたいとは思う┃
┃から。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎パーティーがはじまる ┃
┃ 12/16(日曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今日はパーティーに行くつも┃
┃りだけど、本当に俳優に会える┃
┃のかな。嘘の可能性もあるよね┃
┃。 ┃
┃・俳優に会えるならそれでいい┃
┃んだけど。 ┃
┃・別に好きではないけど、人気┃
┃がある俳優なら誰でも会いたい┃
┃よね。 ┃
┃・昨日は50歳くらいになる夜┃
┃8時にマーくんに偶然会った。┃
┃・いつも会う時間より遅いから┃
┃、一回り以上老けている状態だ┃
┃ったかな。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・当然マーくんは私に気付きも┃
┃しなかった。 ┃
┃・でも、かなりこっちを見てた┃
┃気がしたな。 ┃
┃・気付いたような顔じゃなかっ┃
┃たから、絶対に気付いてないよ┃
┃ね。 ┃
┃・最近熟女に目覚めたらしいか┃
┃ら、熟女として見ていたのかも┃
┃ね。 ┃
┃・マジ喧嘩したから、もう喋る┃
┃気はないけど。 ┃
┃・マジ喧嘩をしたところまでは┃
┃覚えるんだけど、その後ヤバイ┃
┃ことになるまでのことは全く覚┃
┃えてないんだよね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・酔って記憶を無くして、朝起┃
┃きたら知らない男の家にいたん┃
┃だけど。 ┃
┃・まあ、気付かないうちに抜け┃
┃出したよ。まあまあ冷静でいら┃
┃れたかな。 ┃
┃・教授とは最近、良からぬ関係┃
┃に発展しちゃった。 ┃
┃・教授は、芸術と裸体の関係性┃
┃のように、私の裸体を見てくる┃
┃。 ┃
┃・常に、科学的な瞳や感情で私┃
┃を見ている。 ┃
┃・海外医療ドラマにハマりすぎ┃
┃て、今なら自分で自分の症状を┃
┃直せそうな気がする。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・自分で直すという選択肢も、┃
┃絶対にないとは言い切れないだ┃
┃ろうな。 ┃
┃・ミュージカルもDVDで見て┃
┃みたけど、凄く面白い。 ┃
┃・ミュージカルも素晴らしいね┃
┃。最高だね。 ┃
┃・俳優が主催するパーティーは┃
┃本当に楽しみにしてる。 ┃
┃・いよいよ今日なんだよね。 ┃
┃・騙されてて、知らないオッサ┃
┃ンばかりいる普通のパーティー┃
┃だったとしても、まあいいや。┃
┃・色んな意味で、今からドキド┃
┃キワクワクしてる。 ┃
┃ 【終】 ┃
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