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第1話 魔王に勝った日。

初めまして 安藤れいすと申します。

名前の由来ですが、私は純日本人なのですが昔コロナ前に沢山人が居る中で、知らない人から「アンドレスさん?」って言われて、気に入り和風にして使っています。


この17代目の勇者。現世に戻り魔王の兄になる。は処女作になります。お手柔らかにお願いします。



魔王城最上階は静かだった。


さっきまで響いていた爆音も、叫び声も、もう無い。

崩れた柱。砕けた床。焼け焦げた壁や玉座。血の匂い。

崩れた柱の隙間から、冷たい風が吹き込んでいた。



 

暫く離れた所に倒れた仲間たちが居る。


重戦士は腹を押さえながら気絶している。

魔法使いは壁際で倒れたまま動かない。

僧侶もうつ伏せのまま意識を失っていた。



魔王軍は壊滅状態だが勇者パーティは全員、生きている。

俺、勇者 相馬ユウシはそれを知っていた。


右眼に宿る、《神眼》。



相手の名や感情。


そして時折、備考として見られている本人も知らない情報すら見えてしまう力。

異世界に飛ばされて来た際に女神から貰ったギフトの1つだ。

それが仲間を生きていると伝えている。


「ハハハッ 使いたくなかった。いや…使い道なんて無いと思っていたこの眼が今になって役に立つとはな。」



仲間の安否を確認した安堵からなのか口数が増え笑ってしまう。口端が切れているのを忘れていた。笑うと痛い。身体中ボロボロだ。


ずっと右眼は魔法付きの眼帯を使用し、使わない様にしていた。この先もずっと使わないつもりだった。しかし今回の魔王との戦いで眼帯も攻撃と爆風により外れてしまった。


(あの魔王の野郎……。クソ重そうな甲冑着飾ってる癖に速いし 手足の腱や関節、眼ばかり狙って来やがって……。)



この眼については誰にも話していない。 使ったのも久しぶりだ。

神眼を使用せずとも他のギフトで賄えたし、魔法陣のようなもので勇者としてこの世界に呼ばれた時にはもう国の偉い奴らが俺のパーティを集めて居たから、一緒に旅をして4年の付き合いだが深い話をする仲じゃない。


それに王や仲間を信用していない訳ではなが知られればいつか何かに利用される。そんなこと、想像ばかりが膨らんでいつしか封印し隠していた右眼。


(…神眼のレベル上げなんてしていなかったからか見え方がハッキリしない。…視界が右眼だけぐらぐらだ。)


────それに


(…右眼が普通に戻らない。神眼がずっと開きっぱなしだ。)





静かな空間の中。


息を粗くし乍右眼を抑え目の前の女を見る。



――魔王だ。


クソ重たそうな甲冑が所々割れて長い銀髪と黄金色の瞳が見えた。


女と分かったのは戦いの最中終わり際。驚いたがここまで来た手間引く訳には行かなかった。


何か問いかけても一言も話さない魔王。

この世界を恐怖に陥れた存在。

そして学生だった俺がこの世界に呼ばれた原因を作った奴。



その腹には、勇者の剣が深く刺さっていた。


致命傷。柱にもたれ掛かるように座り肩で息をしている。いつの間にか殺気も威圧感も消えていた。


もう助からない。



俺はこの日魔王に勝った。




使い方が合っているのか分からないけど頑張ってみます

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