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時空魔竜騎アースガルンプロット.  作者: 一ノ元健茶樓
アースの章
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進軍

 



 仮面ギルバートと、サランは交戦していた。サランは蹴り、ギルバートはそれを手で防ぐ。


「んもう!流石、私のギルバートって感じぃ~!」


(サランさん!あまり無茶はしないでください!あとギルバートさんをあまり傷つけないように!)


「マヂかしこぉっまぁ!」


 そう言ったサラン渾身の右膝蹴りが、ギルバートの腹部へと直撃し、ギルバートが連邦軍の方へと、吹き飛ばされ、戦艦へとメリ込む。


「あ、ヤバ…」


 フォルの部屋では、青白髪のズルワーンが、割れた窓の下を覗いていた。


 すると突如、居なくなっていた幼いズルワーンが、魔竜騎ズルワーンになり。下から飛び上がって来る。


 そして、その後からフォルが、操縦者として着いて来る。


 その姿は、かなり成長しており、見た目がミアとそっくりになっていた。


 それを見たズルワーンは、また頭を押さえる。


「…ウガッ!こ、これは…違う!私の中だ…!お、お前らは…っ!」


 そしてフォルが、魔竜騎ズルワーンの頭に乗り、青白髪のズルワーンを見下ろす。


「なっにが、魂の王よ!中二病なんじゃないの?!散々コキ使ってくれたわねぇ!さぁ!パパを返して!!」


「…パパ…だと?!アイツらは、分魂し…くっ、な、何だお前らは…」


 青白髪のズルワーンは、悶えながら1人で話し出す。


「…僕は…僕はっ!」


「…な、何?!貴様ら、何処から…?!」


「…ロッシー!ロッシーは無事なのか?!」


「フォル!いや、ミア?!僕だよ!ズルワーンだ!」


「…やめ、やめろ…私は、魂の…王…ズルワーン」


「…知ってるさ、随分小さくなってしまったね…」


「さぁ、身体を返してもらう!」


「…な、何を…?!や、やめろ!!私の中で!私を!!許されないぞ!そんな事は!!」


「うるさいな。僕には…」


「いや、僕達には!」


「守るべき人達がいるんだ!」


「ズルワーンさん!行きましょう!」


「はい、ズルワーンさん!せーの!」


『ユニリンク!!』


 するとズルワーンの身体は、強い青い光を放ち、その姿は、そのままに。

 髪は全部青くなり、メガネは外れる。


「やぁ!ミア!久しぶりだね!」


「私はフォルよ。ズルワーン…。ううん。パパ…」


「ああ、僕達のフォルが…」


 ズルワーンは、とても喜ばしい顔をしている。


「帝国のロランが心配だわ…行きましょう!パパ!」


「ああ、僕ら、あ、1人なのに僕らは変か…ユニリンクしたはずなのに、おかしいな…」


 そう言って、ズルワーンとフォル、魔竜騎ズルワーンは、ロランの元へと飛んで行く。



 ― 空間 ―



「ふぅ…やっと目を覚ましたな…。フォルの成長した姿を見て、居ても立っても居られなくなったのかのぉ」


 ゼウスは1人、女神アルテアとテレビを見ていた。


「アルテア…ワシが2人を未来へ送ったと言ったら、いい所取らないでください。とか言って、怒りそうだな、まぁ、1番美味しいとこは残してある。それまで眠るのだ。女神アルテアよ…」



 ― 惑星グラン 帝国 ―



 帝国最新戦艦型要塞 ガイラン


 その艦橋の、総司令室に1人の男が居た。

 名はジュード。

 元はロランと同じ、ニュートラルで騎士団に所属していたが、ロランに騎士団長の座を奪われ、帝国へ寝返っていた。


「総司令、ロランが出ています。私もグリフォンで出ます。主砲を撃ち、道を作ってください」


「分かった。もはやニュートラルの守護は無い!全軍!主砲発射準備!!」


 ロラン達は、帝国からの返事が無いので、空中で騎士団を携えて待っていた。


 しかし都市ニュートラルの防護陣が割れ、戦艦軍の主砲が、充填される様子を見て動き出す。


「くそ!ここで、連邦との決着もつけるつもりか…!全軍!目標、帝国の要塞戦艦!何としても、都市ニュートラルを守り抜け!!」


 そして、帝国より主砲が放たれる。


 ロランの大型戦闘機は、一機で前へ出る。


「…フォル…僕らを、守ってくれ…」


 そう言ってロランは、薬指につけている赤い宝石が嵌め込まれた結婚指輪に口づけをする。


 するとロランの戦闘機から、光のベールが広がって行く。


 そしてそれは、戦艦からの主砲すらも微塵とかしてしまう。


「フォルのチカラを甘く見るなよ!!!艦隊の主砲には充填時間がある!今こそ我らニュートラル騎士団の強さを掲げ、都市を守り抜け!行くぞ!!」


 そしてロラン達は、分散し攻撃を始める。

 帝国からも、小型戦闘機が大量に発進させられていた。


 その中から一機だけ。

 ロランへと真っ直ぐ進んで来る、機体があった。ロランの戦闘機へ、通信を割り込ませる。


「通信暗証番号が、誕生日なのはどうかと思うぜ!ロラン!!あの日の決着、ここでつけさせてもらう!!」


「ジュード!!お前!!くそっ!!」


 そして2つの戦闘機は、空を高速で飛び回っていた。


 戦艦へとメリ込んだギルバートは、すぐに立ち上がり、サランへと攻撃を仕掛けて来る。


 魔導スクエアも使い、数で押されるサラン。


「ちょ、やばい…かも、みたいな?」


 そして連邦も、主砲を撃とうとしている。


 連邦巨大戦闘特化艦 ビオガンテ


 その艦橋 総司令室。


「なんだ、あの娘は!私達が、回収し電子回路で制御している、あの男と何故、互角に戦えるのだ!それにあの人型の兵器は!ニュートラルめっ、何が中立国だ。あんな物を隠し持ちおって!」


 そして連邦艦隊軍の後ろから、巨大な戦艦が現れる。


「総司令、只今整備を終えた、戦艦ロズウェルSIGMA、軍、後方へ、到着しました!」


「よし!我が連邦の力を見せつけてやれ、艦を後退させ、ロズウェルSIGMAをネクストブライトを充填させながら、前方へ!…ククッ、あの博士の研究が、こんな所で、役に立つとはな…しかし、何故、こんな所に墜落を…」


 仮面ギルバートは、何故か後退して行く。


「ん?ちょ!ギルバート!何処行くの?!ん、な、何、あれ…」


 ロズウェルSIGMAが、艦隊の中から姿を現す。


(サランさん!嫌な予感がします。下がりましょう!)


「分かったわ!ナスラさん!」


 そう言って2人は、都市ニュートラルの方へと下がる。


 総司令が叫ぶ。


「帝国と、ニュートラルの奴らに、我らのチカラを見せつけてやれ!」


 するとロズウェルSIGMAの前方にある、剥き出しになった巨大なクリスタルが光を放ち出す。


 そして前方には、六角形の黒い拡散板が放出される。


 それを見て、サラン達は引き返す。


「あ、あれって!こないだの?!」


(な、何ですか?アレ?)


「あれは、時空に穴を開けるの!なんかパワーアップしてる、絶対にやばいヤツよ!私達で止めるわ!チカラを貸してナスラさん!!」


(分かりました!サランさんは後方へ、ギルバートさんは待機してるみたいなので、私にチカラを集中してください!)


 そう言ってナスラは、ドラゴンモードへと変形する。


 その後方を、サランが飛ぶ。


 そしてロズウェルSIGMAの前方で止まり、シールドを張り、待ち構える。



「総司令、広範囲拡散板、準備完了しました!」


「よろしい!全てを世界の闇へ!超断時空破壊光線ネクストブライト、発射!!」


 すると、ロズウェルSIGMAから巨大な光が、放たれ、それは拡散板に当たり、光を巨大にして行く。


 それを見てサランは、


「え、ちょ!マヂ無理系かも?!でも!やるっきゃなって感じで?!」


 と言いながら、リュスラと共に光の方へと飛んで行く。


 そして一気に、ネクストブライトの光が拡散し、空間にヒビを入れて行く。


「くっ!お、抑えて、何とか!ナスラさん!リュウロー!」


 その撒き散らされた光線に当たり、帝国の艦隊や、戦闘機の後ろがヒビ割れ、黒い空間へと、吸い込まれて行く。


 帝国最新戦艦型要塞 ガイラン

 司令部も混乱していた。


「総司令!謎の光線により、我が軍の艦隊が、闇の中へと押し込まれて行きます!」


「何なんだ!アレは!!」


 サラン達は、都市ニュートラルだけは死守しようと、バリアを全開にし、魔竜騎の時空移行システムを全開にして、相殺している。


「リンクフレア!リンクフレア!!卍リンクフレアアアアアッ!!!」


 しかし、その強力な光線に押し負けようとしていた時だった。


(サランさん…私の魂をバーストさせ、あの光線を相殺してください。魔竜騎は無くなりますが、その分、サランさん本人へ、チカラを回せます。ユニリンクの解除をせずに済む方法は、私の魂をサランさんへ、少し保存する事で可能な筈です!)


「そ、そんな!!ナスラさん!!嫌よ!そんな!!リュウロー!!」


 そう言っているうちに、前方のヒビが入った空間が、小さく砕ける。


(も、もう割れて来てます!時間がありません!早く決断を!このままじゃ、ギルバートさんとも、ずっと会えなくなりますよ!!)


「ギルバートオオオオオオオッ!!!」


 サランが叫んだ時だった。


 前方の小さなヒビが割れ、その中から手が出て来る。

 サラン達は、それを見て驚く。


「え?!」


(な、何?!)


 そして、そのヒビ割れは、一気に弾けて中から現れたのは。


 黄色く輝く、サトゥルーナだった。


 サトゥルーナが、右手を横に空を切ると。


 ロズウェルSIGMAの光は、弾け飛び。

 連邦へと返って行き、連邦軍を闇へと飲み込む。


 そして、また手で空を切ると、連邦の小型戦闘機の羽が数十機。一気に爆発して堕ちて行く。


 中から脱出ポットが、空へと飛んでいる。


 そしてサランの前方に出て来た、サトゥルーナは振り向きサランを見て言う。



「お待たせ、サランちゃん」



 と。





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