↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時空魔竜騎アースガルンプロット.  作者: 一ノ元健茶樓
時空の章
PR
11/129

君は僕のなんなの?

 


 年の頃は、8歳くらいだろうか?

 花畑の中の道を少年と少女が、仲睦まじく、手を繋いで歩いている。

 少年は、花束を持ち。

 少女は、バスケットのカゴを持っている。

 少しだけ丘の様になった、休める場所に着くと、2人はその場所に腰を落とし、バスケットのカゴからサンドイッチとスープを取り出して、昼ごはんを食べ始めた。


「美味しいね!」


 と言いながら笑い合い、サンドイッチとスープを食す2人。


 男の子の口からこぼれ落ちた、パンのかけらを、小鳥がつつく姿を見て2人は、また微笑む。


 食べ終わると少女は、少年に花の冠を作り渡した。


 そして2人は、また手を繋ぎ、森の中へと帰るのだ。


 森を抜け、街へと帰って来ると2人は、手を振り、それぞれの家へと帰る為に別れる。


「ただいまー!」


 元気よく帰って来た事を伝えると、フォルの母は、庭で洗濯物を干しながら


「おかえり~!サンドイッチとスープどうだったぁ?!」


 と、大きな声で答える。

 フォルも大きな声で


「美味しかったぁ!」


 と答える。

 そしてフォルは2階の自室へと行きベットに座り、そのまま後ろに倒れ、寝てしまう。


 同じく、ズルワーンも家へと帰る。


「ただいま」


 と言うと、部屋に居る父親が、本を読みながら、ズルワーンの方は見ないまま。


「おかえり」


 と、一言だけ話す。


 ズルワーンは、そのまま黙々と2階の自室へと行く。

 その途中、花冠を、父親からは見えない様に隠して持って来た。

 フォルに貰った花冠を、頭に乗せて鏡を覗き込む。

 気にいってるのだろうか。

 ズルワーンの顔は、綻び緩んだ顔となる。

 その時、自室の扉がノックされる。


「ロランが来てるぞ」


 と父親に言われて飛び上がり、ズルワーンは、机の引き出しに花冠を隠して、自室から玄関へと降りて行った。


「何か用?」


 ズルワーンは、いつもの通り、落ち着いた様子でロランに聞いた。


「なぁ!今日フォルと2人で森の奥の花畑に行ってたんだろ?!どうだった?!」


 無邪気な笑顔で、ロランは問いかけている。


「ど、どうだった…って言われても…ふ、普通だった…」


 ズルワーンは、困った様に答え、手の平でメガネの横を押し上げた。


「普通かぁ…楽しくなかったのか?!」


 また無邪気な笑顔で質問して来るロランに対して、ズルワーンは、少し苛立つ。


「楽しかったが、君には関係ない事だろ」


 と少し強く言うと「帰れ」ともう一言付け加えて扉を閉めた。


 外でロランは


「ちぇ~!」


 と言いながら、帰る足取りの土を踏む音が聞こえる。


「な、何しに来たんだ、アイツ…」


 理解不能だという感じでズルワーンは、また自室へ上がろうとする。

 その時、父親に


「夕食は?」


 と聞かれる。


 ズルワーンは、あまり空腹では無かった為に。


「いらない」


と答えると、2階の自室へと戻り、机の引き出しを引いて、中にある花冠を眺めて微笑む。

 その顔は、とても穏やかで素直だった。


 その時だ。

 目の前が、真っ青に光る。


 すると周りは、真っ暗闇になり

 目の前には、蒼炎が燃え広がっている。


 何が起きたのか整理する間もなく、声が聞こえる。


「私は魂、君の未来だ」


 声は、蒼い炎から聞こえて来る。

 不思議と恐怖は無かった。


「僕の、、、未来?」


 ズルワーンは、悩みながら問いかけた

 蒼い炎は答える。


「そう、君の未来。私は君で、君は私だ」


 ズルワーンは、何か不思議な感覚を感じてこう答える。


「君は、、、僕のなんなの?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。