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200字連載  作者: 黒森 冬炎


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鎖分銅(エッセイ)

206字

 軟器(なんき)が一番好きである。長柄物(ながえもの)、弓と続く。紐状武器、槍や棍、弓の順だ。弓と投擲武器は同列くらいか。


 中でも鎖分銅には、格別の浪漫を感じる。カタカナではない。漢字の浪漫だ。


 名称が多岐に渡るのもよい。昔の日本人にとって、身近な武器だったに違いない。

 例えば、黒門町の親分さんは、「万力鎖」を使う、粋なお人だ。


 皆に愛された時代は過ぎても、奴には名前が残された。


 鎖分銅、分銅鎖、万力鎖、鎖十手、玉鎖、鎖玉、袖鎖、懐鎖、正木鎖。



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