炎獄宮攻略その③
炎獄宮――最深部。
数々の仕掛けを突破し何とか最深部に到達することが出来た。
予想以上の体力の消耗があり現在アインの防護結界の中で休息を取っている。
「ミュエルこのままだと守護者との戦いに勝機はなくなるぞ」
「そうね」
やけに神妙な表情で何か他の所をずっと見ていた。
そして何か思いついたのか徐ろに俺達の中心へと歩き出した。
「此処から先のことを考えて、今一度パーティー編成を変えるわ」
そう言って先に俺を指を指す。
「宗一郎アナタは攻撃・回復魔法が使えるのよね?」
「使えるがそれがどうした?」
「アナタは中盤で皆の援護に努めなさい、いいわね?」
「断る、なんてこと言えないだろう、現状若葉さんだけじゃ荷が重すぎるしな、了解した」
ここに来るまでに若葉は相当の魔力を消耗している。
これ以上の回復は望めそうにない、そこで俺が回復役に回れば若葉の負担が減り勝率も上がる。
最善の策であると言える。
そして次にミュエルはアインと蓮を指を指した。
「アインと蓮は前衛で敵を蹴散らしなさい、それくらいはまだ出来るわよね?」
「つくづく王女の命令は厳しいな、だが主の命令だ心して承ろう」
「こんな雰囲気ってやっぱファンタジー物のゲームでしか味わえないな、よしやるか!」
アインは銃を、蓮は槍を共に出した。
やる気は十分、まだ士気は下がっていない。
だがここで一つ、フィールとミュエルだけはまだ何も仕事が決まっていない。
神姫装束を着ている以上戦力になってもらわねば、こちらとしても厳しいが……。
「何よ宗一郎、私達が何もしないのが気になるの?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「今にも文句を言いたそうな顔よ」
「文句じゃないが、二人は戦わないのかと思ってな」
「愚問よ、もちろん戦うわよ皆だけに頼って一人後ろで踏ん反り返っているだけが王女じゃないのよ」
「具体的には何をするんだ?」
「もう、少しは察しなさいよ」
少し前までの不機嫌な状態に戻ってしまった。
これ以上怒らせると面倒だが、何を言いたいのか分からない。
「神姫装束を着ている者が二人いるのよ、なら守護者は任せないさいよ!」
要するに守護者を守る回りの敵は俺達が倒して、その間に二人で守護者を倒す。
攻撃力はこの中でも二人だけダントツで高い。
ミュエルは多少変化はあるが、フィールは申し分ない。
そんな二人が守護者を相手してくれる、現状体力の減りも少ない二人だから出来る事である。
「それじゃあ行くわよ、絶対に勝つわよ!」
「あぁ、負ける気なんて最初からない」
そう言って最後の部屋に足を踏み入れた。
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