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第49話 勇者パーティと魔王

「……本当に、全く、気にしなくても大丈夫です」


 俺は改めて、ギルドの人達にそう言った。


「……本当に、大丈夫ですか?」


「……はい」


「分かりました」


 ギルドの人は、まだ不安が残っているような表情をしていたが、取り敢えずは納得したようで話の続きを待っている。


「……えー、それで、勇者パーティは、おそらく今四人なんですけど……。勇者のディールアは、魔王を倒す事が出来るというスキルを持っていて……その力で魔王を倒すため、ギルドから支援を受けています」


「魔王……か」


「……その話って、本当だったんだ……」


 俺がディールアの事を話すと、ギルドはまたざわざわとし始めた。……ここでは、魔王の話はそんなに広まっていないのだろうか。

 ……まあ、魔王が現れたにしては、確かにこの辺を始め、世界は平和過ぎるからな。


 魔王は、普段は魔界におり、この世界に影響を及ぼす事はない、らしい。

 らしい、と言うのは……俺も実際に見たことは無く、話を聞いただけだから、ハッキリ言いきれないのだ。


 だが、いつしか魔界とこの世界の均衡が崩れ始め、魔王は段々とこの世界に来れる時間が増え、この世界に影響を与え始めたらしい。

 ……魔王の姿は、俺は実際には見たことないが、あっちのギルドの近くでは、魔王の影響と思われる災害もあった。

 ディールアを始め、魔王を見たことがあるという人もいるし、確実に、魔王はこの世界を脅かしつつあるのだろう。


「だから、魔王の影響がよく現れる、中心の街で色々と……依頼を受けたりして、活動をしているわけです」


「そうなんですね……それなら、今回エルティアさんがこの辺りに来たのも、その影響なんですか?」


「……!?」


 ギルドの人は、何気なく俺にそう聞いたが、俺の中には焦りが生まれた。


 ……俺はずっと、エルティア始め、なんで有名な魔法使いが集められて居たのか、少し疑問には思っていた、だが……それなら、説明がつく。


 ……いや、でも、ここは中心の街から、かなり離れている。そんな所に魔王の影響が現れ始めたとしたら……それが意味するのは……。


「……ああでも、魔王の影響だとしたら、勇者さんも来ます……か? 今回のは、違ったりするんですか?」


「ああ、えーとそれは……分かりません……」


 そうだ、有名な魔法使いが何人も集められる位の影響なら、勇者……ディールアだってきっとここに来るはず。というか、ディールアが一番来なくてはならない人物なはず。きっと、大丈夫だ。


 ……俺は、自分にそう言い聞かせた。


「……えーと、何か……質問はありますか?」


 ……そして、誤魔化すようにギルドの人にそう聞いた。

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