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吸血鬼陛下と病弱の姫君

恋や愛を育むにはきっと時間が足りなかった。それでも、彼と心を通わせたいと願って魔族の国へと来た。なのに…………

「君にとっては不本意な婚姻だろう。僕は君を縛るつもりはない」

冷たい声で、冷たい瞳で、お飾りの王妃でかまわないと言われてしまう。
もう、私の知る“優しいリー”は、いないんだろうか?
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