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16話 前編)午後の生活

またまた長くなってしまったので前編後編に分けます。

というか、忘れられてないか不安ですが。私は元気です(大丈夫だと思います)エタの予定はありませんが1章の後。おまけで小休止します。


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「ん……」


 あれからどれくらい立っただろうか、目を覚ました。この頭痛は頭打ったか?

 起きたそこはトイレの……共用トイレの天井では無く冷たく硬い床でもなかった。


 それじゃここは何処だ?


「あ、あい!目を覚ました!」


 誰かいないかと、目を周りに向けていると。視線に気づいたのか見慣れた彼女が小走りに近づいては抱きついてくる。


「わっ、どうしたの。かなめ」


「それはこっちのセリフだよ!高橋君がトイレに行くとか言うから待ってても来ないし、様子を見に行ったらあいが倒れてるんだもん」


 あぁ、そうか。そういえばトイレに行くとか言ってそのまま鍵閉めたら気絶しちゃったんだっけ。頭少し痛いのはそのせいか。倒れ方悪かったらちょっとヤバかったかもしれん。

 慌てて心配してくれる彼女に対して俺は、冷静にそれだけを思っていた。

 慣れた、といっても大事になる前に出来る限り家で、という事だからこういうケースは初めてだったりする。

 っと、そのまま心配させちゃったら悪いよな。


「かなめ、心配かけてごめんね。もう大丈夫だから、ここは何処?」


 心配してる彼女に悪いけど何も説明しようもないから話を逸らすしかない。それでも心配してくれる彼女に笑顔で返すくらいには嬉しかった。


「ここはデパートの、休憩室みたいな所。救急車を呼ぼうか、なんて話があったんだけどね。あいの両親に止められて寝かしておいてくれって」


 両親に止められたって事は救急車を呼ぶより先に電話してくれたのか、確かに何かあると思って病院に入院でもさせられたりしたら一発でバレてしまうから俺はしたくは無かった。

 体を持ち上げてようとしたら、掛けてあった毛布を滑り落ちて……。


 自分の体を見ると裸だった。


 咄嗟に毛布を掴んで同じ体勢に戻る。


「あ、お洋服は少し待っててね。今、美河ちゃんが買ってきてるから下着のサイズとかはあいのお母さんから聞いたから大丈夫だよ」


「えっと、何から何までごめんね」


 恥ずかしそうにそういうと、彼女は笑ってくれた。

 するとかなめは、ふと疑問に思ったのか口を開く。


「そういえば、あいはなんであんな所で倒れてたの?着ている服も男物だったし」


「えっと……あまり服なくて、その……もう何でもいいやって事で適当に服を着て買い物に」


 本当は男だったんだ、というのは言えない。嘘を重ねるようだけど、バレてしまったら困る……困る?

 本当にそうだろうか……あいは退学になるかもしれないが、俺の方は穏便に済ませられるかもしれない。別に彼女達にバレても問題はないのでは無いだろうか。偽名での登校という所を除けば犯罪って程ではない。それなら……


「そうだったんだ。そういう事なら次からは私を頼ってよ!お洋服貸してあげられるし……胸のサイズは少し合わないかもしれないけど」


 だけど彼女の楽しそうに話す姿を見て、俺はもう少しこの関係を続けたいと思ってしまう。それを続けてしまうのは自分は少しつらいだけ、でもそれでも秘密にできる事ならこの笑顔を見ていたい。

「そのままでいいと思う、大きくても邪魔になることだってあるんだから」

 そういう問題じゃないよぅ……とかなめは膨れるが俺に取っては実際問題、結構下が見えないし重いので色々不便なのだ。昔の自分が大きい方が良いと思ったが少し考えものだと思い返したのは本当だ。



 そんなやりとりをしていて数分、袋を抱えた美河がやってきた。

 抱えた袋の中にある服に着替えてから起きた事と、説得力も無い嘘の説明をすると、溜息を吐いて少十分説教を聞かされた。


「もう貴女って子は、服が無いからって男物着る?普通。下着も無しに痴女にでもなりたいの?最初の発見者が私達だったから良かったけど、あんな所で気絶してたらお持ち帰りされたかもしれないのよ。もっと危険な目に合ってる可能性だったあったのに」


 ぐぅの音もでないド正論な上に、親にも言われたことなので否定どころか縮こまる事しかできなかった。

 というかこの体でお持ち帰りってどうやるんだ。体抱えていたのを見たら誰だっておかしいと思うだろ。いや変な勘ぐりしたくないから何も言わないという可能性も、まぁそれもこれもあんな所で1人気絶するのが悪いんだけども。


「まぁまぁ美河ちゃん。これくらいして」

「ダメ、こういうのは分からせないと、何か起こってからじゃ遅いの。それとかなめ、貴女もこの前……」


 宥めようとした彼女だったが、矛先が飛び火して俺と同様に説教を受けていた。


 その説教も一段落して、午後2時くらい。

 携帯で確認した所、1時間は眠っててそこから結構話込んでしまったようだ。

 因みに両親には俺から電話を掛けた。彼女達の近くだったため言葉遣いは何時も通りだが、父親はなんとなく察しが付いていたのか何も咎めず。母親は逆に美河と同じくらいの説教をくらう羽目になった。

 罰みたいなもので、折角の休みでもあるのでお洋服を買って着なさいと命令を受けた。


 食品等の俺本来の目的は、重ね重ね迷惑を掛けてしまったのだが。かなめの両親に家まで送ってもらったらしい。

次は金曜日が本来の予定です……10月4日にできればと。

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