閑話 〜飯〜
揚げ物を揚げる時の音
そう、天ぷらや唐揚げ、コロッケ
様々な揚げ物がこの世には存在する
その中でも、俺が一番好きなもの
それは!
望月「えび天だぁ〜!」
剛「うわぁ〜……嬉しそ〜」
友人である剛がこちらを軽蔑してるように見える
だが、それは今の俺には関係ない
好きなものを好きと言って何が悪い!
好きなら好きでいいではないか!
剛「じゃあ、俺のこのえび天やるよ」
望月「まじか」
キラキラした瞳で剛を見る
剛「俺、そんな海鮮類好きじゃねーし」
望月「生臭さ?」
えび天をサクサク食べながら問う
剛「そうなんだよ、なんか昔から受け付けなくて」
望月「生臭さは、塩とかで処理したら解決すんぞ」
剛が口笛を吹く
剛「さすが、飯のことだけはよく知ってる戦闘狂」
望月「戦闘狂じゃねーし」
剛「この間、菅野さんに喧嘩売ってたろ」
望月「売ってねーし!」
その時、後ろから声をかけられた
菅野「うるせーよ、お前ら」
この人は菅野直さん
菅野「……えび天好きなのか」
望月「大好物」
剛「タメ口で喋れるのお前ぐらいだよほんと……」
菅野さんが隣に座ってカツ丼を食べだした
望月「カツ丼……勝つどーんみたいな?」
菅野「そーそー」
適当な返しをされた
まぁいい
うどんをすする
剛「……お前、肩まで髪あったら完全女だよな」
隣の菅野さんが咳き込む
望月「誤嚥?」
「つーか、んなことなんで言うんだよ」
剛「いや、なんとなく」
望月「なんとなくて」
隣で咳払いをし
菅野「お前ら、そんな冗談言うな」
「大体、顔に切り傷ある奴なんて、嫁にも行けねぇだろ」
流石の俺でも傷つくぞおい
顔の怪我に触れる
望月「あ〜、まぁそーかも」
「もし産まれてきた性別が女だったら、まず「お淑やかに〜」とか、「女の子らしく」とか言われてそー」
何を考えたか、目の前に座っている剛を見る
望月「……そーいやお前、飯そんな食ってねぇよな?」
剛は少し考えた素振りを見せ
剛「……そんな腹減ってねぇんだ」
菅野「飯は食った方が動けるぞ」
この人がそんな事言えるなんて
剛「……そうなんですけどね」
手を合わせ
望月「ご馳走様でした」
「じゃ、先行くわ」
剛「話聞かねぇのかよ」




