話し合い
二年主任との話し合いの場が取れた。そこで洗いざらい真実を話してもらおうと思う。今はあくまで、容疑者だから、なるべく怪しまれないように話し合えたらなと思うが、いかんせん俺だからなぁ…、頑張るだけ頑張るぞ。
海「今日はお時間をとっていただき、ありがとうございます。ハアイク先生」
容疑者の名前はしっかりと覚えておかないと、先生の名前全然呼んでないから、少し違和感があるな…
ハアイク「それで、何の用?」
海「そうでしたね、用事はただ単に事情調査です。他の先生方も今頃は、他の所で受けていると思いますよ。」
ハアイク「昨日も聞いたのに、随分念入りなんだな」
海「怪しくないとしても、全員「可能性」があるだけで容疑者になるものです。怪しくなければ、すぐに解放されますよ」
ハアイク「ならいいが、それでどんなことを聞きたいんだ?」
海「単刀直入に聞きます。入学式の前日、全フロアの見回りをしていたとおっしゃいましたよね?」
ハアイク「あぁ、担当だったからな。」
嘘だ。真実の理を使わなくてもわかる、目が右上を向いている。
海「担当…、それは生物室と化学室のことですか?溶接室もか。」
ハアイク「一応見てはいたな。だが、そんな念入りに見回りをする所ではないぞ」
時計を何度も確認している。焦っているのかもしれない。
ハアイク「それで、なにが言いたいんだ?」
海「焦らないでください。ゆっくりお話がしたいだけなんです。」
ハアイク「仕事があるんだ。あまり長くはいれない。」
海「仕事のことなら、生徒会で受け持っています。安心してください。あ、そうそう、鎧の構造がわかったんですよ。」
ハアイク「へ、へぇ…」
海「鎧は穴が空いている所から、光を取り込み、中にいる蛾を前へと進ませます。遠隔から、穴があく方向が調整出来るので、進行方向は楽に調整出来ます。さらに、死んだ蛾は、銃に詰められ、玉として発射されます。なかなかに面白い設計ですよ、ねぇ、先生」
ハアイク「な、なかなかに知恵が回る犯人だな…、それがどうしたというのだ?」
海「そんなのが作れて、蛾も沢山いれることが出来る。二年主任なら、入学式での出番もない。動機はわからないが、出来るか出来ないかだと「出来る」、犯人はあなたですよね?」
なかなかにいい演技だったと思う、構造に知恵は回るくせに、変に真実を混ぜるから、こんなことになる。もう少し考えたらよかったのに…
ハアイク「はぁ…、こんなに早く見つかるとは…、少し時間を稼がせてもらうよ」
逃げた!追いかけないと!




