表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ねえ、君、死ぬ前に私と将棋しようよ  作者: takemot
第4章 いなくなった死神さん
128/142

第128話 違う契約書?

「と、とにかく、その制度を使えば、また君と一緒にいられるって分かったんだ。それで、人間世界に干渉できない私に代わって、マ……お母さんにいろいろ頼んだんだけど……」


「……全く聞いてませんね、それ。しかも……」


「しかも?」


「……いや、何でもないです」


 僕は、ゆっくりと首を左右に振りました。


 僕の頭の中によみがえった記憶。僕に死ぬことを勧めるお義母さんの姿。死神による、死への誘惑。


 今になって思えば、あれは、娘を心配するお義母さんなりの最終確認だったのかもしれません。ただの人間である僕が、死神さんの思いをしっかりと理解できているのかどうかという。


 ……死神さんには、このことは黙っておこう。


「あ、そういえば、一応、お義母さんに契約書みたいなものを書かされたんですが。僕が死神世界に行くための手続きに必要って……」


「…………たぶん、というか絶対、君が書いたのは違う契約書だと思う」


「違う契約書?」


「うん」


 死神さんは、コクリと頷きました。


 一体、僕は、何の契約書を書いたというのでしょうか……?


「えっと……君が書いたのは……私たちが結婚するために必要な契約書……かな」


 …………


 …………


 説明もなしになんてもの書かせるんですか、お義母さん!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ