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Good Nightmare  作者: ぽち
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第39話 第六章【夏のホラー2024】噂のあの子#7【最終話】

 ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです♩さて、今日で夏のホラー2024、最終話になります!!

 楽しかったです☆噂って聞いて、心霊スポットの噂とか、学校の怖い噂とか、普通そちらの方を考えるんだろうなと思ったのですが、私はあえて、人の流す方の”噂”の方をテーマにしてみました!!

 多分、他の人達は私とは違うんだろうなと思いながらも書かせていただきました!!楽しかったです!!』


 白夜「さて、あの嫌な女、萌絵が噂の標的になってどうなるんだろうね?

 でもさ、自分も人のうわさを学校で流してそれでその人を自殺に追い込んだのに、自分が噂の標的にされたらキレるって人間の身勝手なところだよね。

 そこがうまく書かれていた。」


 ぽち『ありがとう♩さて、今日のお話噂のあの子、最終話です。

 皆さん、こんな話はいかがですか?』

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 萌絵のあの動画が学校中でも広がり、学校の中はその話題でいっぱいになりました。


 そう、今度は噂の標的が萌絵になったのです・・・。


 噂はとどまるところを知りません。クラスでは萌絵の動画をSNSで拡散し始めていました。


 毎日一日一つの動画が、そのアカウントにアップされていたのです。萌絵のいかがわしい動画が・・・。


 知らないおじさんとホテルに入って、いかがわしい事をしている動画でした。


 もちろん、それだけではなく、何かものを買ってもらっている動画もありました。


 「ね、萌絵、やばくない?パパ活してるんだけど。」


 「私、この間渋谷でおっさんと歩いているの見たよ!!停学中なのにまじやばいんだけど。」


 みんな、前に鈴木さんが村山君を好きだという萌絵が流した噂と同じくらい、いや・・・それ以上に萌絵の噂で盛り上がっていました・・・。


 「因果応報だよ。」


 隣で、美奈が言いました。


 「平気で鈴木さんが村山の事を好きだとか言って噂を流していたんだからさ。」


 美奈の言葉を聞いて、私も確かにそれはそうだと思いました。でも・・・ここまで本人を追い詰めていいものだろうか・・・?


 いや、萌絵も鈴木さんを村山君が好きだという事を学校で噂を流した。それで、鈴木さんを苦しめて、自殺にまで追い詰めた。


 でも、それをしていたのは萌絵だけじゃない・・・。萌絵の取り巻きの女子たちあと三人いるし、まだ言うなら三小山君だって面白がっていた。

 もっと言うなら、その噂を聞いて楽しんでいた子もクラスに複数いた。


 ・・・・私も噂の事は知っていたけど・・・何も言わなかった。それも・・・もしかしたら・・・。


 そんな事が頭の中でいっぱいになりました。勉強しても、テレビを観ても、噂の事・・・萌絵の事が頭の中でぐるぐる回っていて集中できませんでした。


 萌絵とはあの騒動以来連絡も取っていません。萌絵の事もなにをしているのか気になっています。


 携帯に電話をしても繋がらないのです。その間、あのアカウントは萌絵の動画や画像を毎日毎日SNSにアップし続けていました。

 私はいい加減嫌になって通報ボタンを押して、何回も通報を繰り返していました。だけど、このアカウントが消えることはないんです。


 どう考えてもおかしいです。投稿の内容は明らかに違反しています。センシティブな投稿なんてものではありません。

 しかもコメントをしているアカウントもおかしいんです。普通、こんな女子中学生の裸の写真や、動画が投稿されたら見た人も不快に思う筈。

 なのにみんな、いいねはもちろんの事、コメント内容は萌絵の事を知っているかのように萌絵を誹謗中傷するコメントであふれかえっているのです。


 この投稿を見た人は投稿しているアカウントは萌絵なのだと思っているのでしょうか?そう、考えざる得ないようなコメントが多いのです。


 そして、この動画や投稿内容もどんどん拡散されて、萌絵自身を誹謗中傷している投稿が拡散されまくっていました。


 私はこれを見て恐怖を覚えました。美奈の言葉を思い出します。


 ”因果応報だよ”


 まさに、そうとしか考えられないんです。だって・・・萌絵も鈴木さんの酷い噂を流して、鈴木さんを自殺に追い詰めたから・・・・。


 体が震えました。するとその瞬間にまた新たにもう一つ動画が投稿されました。


 その投稿は、萌絵がナイフを持って大暴れしている動画でした。


 『な、なに・・・これ・・・!?』


 私は言葉を失いました。萌絵は何をしているのだろう・・・?とにかく、どこかでむやみにナイフを振り回している動画でした。


 ”うわやば”


 ”萌絵、ついに壊れたwww”


 どんどんコメントが寄せられました。


 私は、その動画をよく見ました。


 『あ・・・ここ・・・。』


 見覚えがある場所でした。ここは・・・・鈴木さんの自宅のマンションでした。鈴木さんはこの自宅のマンションの屋上から飛び降りたのです。

 萌絵はナイフを振り回しながら、鈴木さんの自宅のマンションの中に入っていきました。


 『もしかして・・・鈴木さんの家族に危害でも加える気じゃ・・・!!』


 私はいてもたってもいられずに、自宅を飛び出し、鈴木さんのマンションまで走っていきました。


 私の自宅から、鈴木さんのマンションまで実は結構近かったのです。まぁ、近いと言っても歩いて二十分くらいの距離でした。


 鈴木さんのマンションに着くと、マンションはオートロックだったため、鈴木さんの部屋の番号を押しましたが、返答がありません・・・。


 どうしようと思った瞬間・・・何故かオートロックのはずのドアが、自動で開いたのです。

 驚きました。何故開いた?

 疑問が頭の中で飛びまくりましたが、今はそれどころじゃない。私はまず迷わず鈴木さんの部屋までいきました。


 呼び鈴を鳴らして、ドアをどんどん叩きました。ですが、応答はありません。


 すると、上から奇声と言ってもおかしくない声が聞こえました。きっと、屋上だと思いました。

 私は急いで屋上まで行きました。息を切らしながら屋上まで登ってドアを開けると、萌絵がナイフを振り回しながら屋上で大暴れをしていました。


 『な、なにをしているの・・・?萌絵・・・?』


 私は、震えながらも萌絵に声をかけました。ナイフを振り回している萌絵は私の声に反応して、ぴたっと止まりました。

 目だけ私の方を向けました。


 この人は萌絵なのか・・・?と、思うくらい人が変わったかのように目は血走り、顔は何日もご飯を食べていないのかと思うくらい痩せこけて、目が異様に大きく感じました。


 「・・・椎奈・・・?」


 萌絵はギロリと私を睨みました。

 睨まれて、私は一瞬怯みました。でも、ここで逃げちゃいけないと何故か思ったのです。


 『な、なにをしているのよ・・・?また変な噂が流れちゃうよ・・・?』


 私がそう言うと、萌絵は狂ったように怒鳴りつけました。


 「狂っているのよ!!何もかも!!朝起きたら知らないおっさんが裸で隣で寝ていたし、何故かラブホで泊まっていたとか意味が分からないことばかり起こっているのよ!!


 それが学校の噂になって、SNSでも拡散されてどうすればいいのよ!?こんなわけのわからないことばかり起こって!!


 これも全部、鈴木のせいよ・・・!!きっと鈴木が私に何かしたんだわ!!マジでムカつく!!

 鈴木愛美は生きていても死んでもブスのくせに!!」


 その言葉に私はムッときました。美奈が言った因果応報の言葉がよみがえります。


 『・・・因果応報なんじゃない・・・?』


 思わず、私はそう言ってしまいました。


 「は!?」萌絵が私に睨みつけます。


 『鈴木さんの酷い噂を学校中に流したくせに、自分がされたら反省もしないでムカついてこうやって暴れるなんて・・・。これはきっと因果応報だよ。


 鈴木さんにしたことが今、全部萌絵に返ってきているんだよ!!

 文句言っている暇があったら反省でもしたら?』


 私の言葉に萌絵が改心するわけないのは分かっています。でも、言わなきゃいけないと思いました。

 言っても分からないとも思いますが・・・・。


 「はぁ?あんた・・・何言ってるわけ?椎奈のくせに・・・。

 村山に気に入られて調子に乗っているんじゃないの?」


 『・・・なんで村山君が出てくるのよ?私、村山君とは何もないのに・・・。』


 「うるさい!!黙れクソ女!!」


 私が村山君の名前を出した途端、萌絵がまた狂ったように怒鳴りました。ナイフを振り上げて私に襲い掛かろうとしていました。


 私は、ぎゅっと目を瞑りました。だけど、何も起こりません。

 私は恐る恐る目を開けると、萌絵がナイフを振り上げたままの状態で固まっていました。


 『・・・萌絵?』


 私は萌絵に声を掛けました。萌絵は震えながら歯をカチカチ震わせていました。


 「な、なによこれ・・・!?体が動かない・・・!!」


 私が目を瞑っていた一瞬の間に萌絵は屋上の柵近くに移動もしていました。瞑っていたとしてもほんの数秒です。その数秒の間に萌絵は策の近くまで行ったというのでしょうか?

 もう、わけが分りませんでした・・・。


 ですが、その瞬間・・・本当に一瞬でした・・・。自分の目を疑うような出来事が一瞬のうちに起こりました。


 本当に・・・なんて説明すればいいのか・・・わかりません・・・。でも、この目ではっきり見てしまったのです・・・。


 柵の下から女性が上がってきて、萌絵の首に腕を回し、その瞬間に萌絵と一緒に屋上から落ちたのです。


 「え・・・・?」


 萌絵が叫ぶ暇もなく、屋上から落ちました。私は落ちた後すぐに柵まで行きました。下を見ると萌絵の体の下から血が飛び散って萌絵が死んでいるのが見えました。


 『ひっ・・・・・!!』


 それ以上、声が出ませんでした・・・。

 ショックで頭の中がパニックになっていますが、この目ではっきり見ました・・・。

 

 萌絵の首に腕を回して萌絵を屋上から落としたのは・・・紛れもなく鈴木愛美さんでした・・・・。

 そして・・・これで確信もしました。鈴木さんのお通夜の時に私が見た人影は・・・鈴木さんであった事・・・。


 そして、萌絵が落ちて死んだことによって、あのアカウントはいつの間にか消えていました。


 ですが、萌絵のあの動画たちはずっとSNSで拡散され続けています。


 私は萌絵が落ちた瞬間など警察に事情聴取されましたが、いまだに自分の見たことが信じられずに何も話せていません。刑事さんも私の状況をすぐに理解してくれて、話せるときになったら、いつでも話してと言ってそれ以上は訊いてきませんでした。


 私は思いました。人のあることないことを噂に流すという事は、その人を傷つけ、時にはその人を追い詰めてしまうという事。

 それが原因で、自分の命を絶ってしまう事。そんな状況になっても反省をしないでしかもまた別の人を同じやり方で傷つけようとした萌絵は、本当に因果応報だと思いました。


 鈴木さんがそんな萌絵を許せずに、萌絵を同じ目に遭わせて復讐をしたんだろうと思いました。

 あの時、萌絵を引きずり落とした時の鈴木さんの顔が今でも忘れられません・・・。

 萌絵が死んだところを見てしまい、私は精神を病んでしまい、今は自宅で療養しています。

 友達の美奈と・・・村山君がたまにお見舞いに来てくれます。

 そして、村山君に告白されたのですが・・・私は断りました。なんとなく、村山君と付き合ってはいけない・・・そんな気がしたからです・・・。

 それでも、村山君は私が元気になるまで、今でもお見舞いに来てくれています・・・・。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ぽち『はい・・・おしまい・・・。』


 白夜「怖っ!!怖っっ!!最後の終わり方ほん怖やんけ!!」


 ぽち『屋上の柵から鈴木さんが萌絵の首に腕を絡めて引きずり落としましたね。

 人のうわさも七十五日とは言いますが、こんな酷い、人を傷つけるような噂を七十五日もなくなるまで待てませんよね。

 鈴木さんは自ら死んだ後に萌絵を破滅させようときっと恨みつらみで復讐をしたのでしょうね。きっと地獄まで萌絵を案内してくれていますね♩』


 白夜「喜びながら言うなよwwwあんたが一番怖いんだってwww」


 ぽち『さて、ぽちの書いた夏のホラー2024はこれで終わりです。ふぅ、間に合ってよかった・・・。

 噂は噂でも人の噂にまつわる怖いお話でした。

 来年も夏のホラーあったら参加したいです!!楽しかったです♩ありがとうございました。

 もし、今あなたが学校でクラスの子を虐めの対象にして変な噂を流しているのであれば、今すぐやめたほうがいいですよ・・・。

 絶対に後悔しますからね・・・?

 また、次のお話でお会いしましょうね。それでは皆さん、おやすみなさい。』


 第39話/END

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