第38話 第六章【夏のホラー2024】噂のあの子#6
ぽち『皆さんこんばんは、ぽちです。暑い・・・暑いですね!!
なんかさ、暑いときは自分の体を冷やして、寒いときは自分の体を温める機能が人間にあってもいいと思う。』
白夜「あ、それいいね!!」
ぽち『君そう言えば白狐の妖怪だったよね。狐になっているとき、毛がふわふわだから冬は温かそうな反面、夏は超暑そう。』
白夜「だからこそ、夏は人間の姿のままなのよ。まぁ、人間になると裸になれないのがちょっとね。」
ぽち『白狐に戻ったら毛を刈ってやるよwww』
白夜「マジやめろwww」
ぽち『じゃあ、今日もこの続きから参りましょう♩皆さん、こんな話はいかがですか?』
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【二年一組、中山萌絵、至急職員室に来なさい。】
萌絵が職員室に呼ばれたので、みんながざわついていました。
『鈴木さんの事虐めていたのバレたんだよ、きっと。』私は美奈に言いました。
「ねぇ、ちょっと覗いてみない?」
美奈に言われて、私も少し興味本位で職員室に行ってみました。想像通り、もめていました。
「違う!!私、こんなことしてない!!」
何やら、萌絵の叫び声が聞こえてきました。
「だけどねぇ・・・こんなうわさがインターネット上で飛び交っているんだよ・・・。
しかも・・・こんな動画・・・。」
噂?動画?
私と美奈は顔を見合わせてきょとんとしました。
「ど、動画ってなによ・・・?」
先生は萌絵に携帯を見せました。それを見た萌絵は顔を真っ青にしました。
「ち・・・違う!!その噂もデマよ!!あんたら教師のくせに私を陥れようっての!?
さいってい!!」
そう言って、萌絵がこちらのドアの方に来ました。
「ま、待ちなさい、中山!!」
「絶対に許さないから・・・!!」
そう言い残して、萌絵は走ってドアまで来たので、私と美奈は慌ててドアから離れ、萌絵に見つからない距離まで職員室から離れました。
「動画って・・・なんだろうね・・・?」美奈が言いました。
『さぁ・・・?』
私たちがきょとんとしている一方で、割と早めにその動画の正体が次の日にクラス中に広まって分かりました。
「おい、萌絵!!お前キモイ親父相手にこんな事してたんだってな!!
俺達、こんな親父と同じかよ!?」
不良系の男子、三小山君が言っていました。萌絵はぎょっとした顔をして三小山君を睨みます。
「ねぇねぇ、どんな動画?」美奈が三小山君の元へ行き、見せて貰おうとしました。
「あのなぁ・・・。」
三小山君が美奈に携帯を見せようとした瞬間、萌絵が三小山君の手をひっぱたいて携帯を落とさせました。
「何すんだよ!?」
「それは私じゃない!!ふざけないでよ!!」萌絵が三小山君に怒鳴りつけました。
萌絵は声も体も震えていました。私はこんな萌絵の姿を見たのは初めてだったので、正直、驚いていました。
そして、村山君は三小山君の携帯を拾いました。
「む、村山見ないでよ!!」萌絵が村山君の元へ駆け寄ったのも時は遅し、村山君が萌絵の動画を観て、目を見開いて驚いていました。
その瞬間、萌絵が村山君の手を引っ張って携帯を奪おうとします。
『ちょ、ちょっとやめなよ萌絵!!』
私が萌絵を窘めても、萌絵は村山君から携帯を奪い取るのをやめません。それどころか、村山君ともみあっているうちに、携帯が落ちて、その動画が開いてあるのを見ることができてしまいました。
それどころか、どこかで音声がオンになってしまい、動画の音声が聞こえてきました。
その動画は、萌絵が知らないおじさんと裸でいかがわしいことをしている動画でした。
萌絵のその動画の声もクラス中に響き渡りました。
その動画の内容をよく見てみると、どうやら、SNSだったようです。
そのSNSのアカウントが萌絵の動画をアップしまくっているようでした。
『なにこれ・・・誰のSNSだろう・・・?』
私はすぐにそのアカウントを調べましたが、私が調べても全然出てきませんでした。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
萌絵は絶叫し、音声を消そうとしました。だけど、おかしいのです。音声を消そうとしてもその音声はどんどん大きくなる一方でした。
萌絵の声がクラス中どころか、この校内中に響き渡っているように感じました。
この騒動で、萌絵は教師に抑えられ、謹慎になりました。そして、そのSNSは開かないようにと学校から言われました。
ですが、SNSの噂話とはとどまるところを知りませんでした・・・・。萌絵はどんどんそのSNSに追い詰められていきました。
このアカウントは・・・・誰?
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ぽち『はい、今日はここまでです。次辺り終わりになるかな。
今、SNSでの言動などが問題になるなか、その行為や言動ですぐに拡散されていきますね。
学校での人を陥れる噂話から始まった悲劇・・・。今後、どんな展開になるのでしょう、、
続きはまた後日に・・・・。それでは皆さん、おやすみなさい。』
第38話/END




